森元首相の逃げ切りに喝

東京五輪は巨大な利権を生み、それをめぐって大掛かりな贈収賄がくりひろげられることになった。関連企業から計２億円の賄賂を受け取ったとして起訴されたのは、大会組織委員会の元理事・高橋治之である。この大物の逮捕・起訴をもってこの汚職事件は捜査終結、つまり幕引きとなったが、私と同様、この幕引きを「腑に落ちない結末だ」として、「組織委会長に君臨した森喜朗元首相の““逃げ切り”」をやり玉にあげた記事がある。
《五輪汚職事件は捜査終結、森元首相“また逃げ切り”…政界ルートに迫れない特捜部の腰砕け》
（日刊ゲンダイ11月11日配信）

日刊ゲンダイ編集部が書いたと思われるこの記事は、次のように述べている。
「特捜部は森元首相を参考人として事情聴取したものの、森元首相自ら根回しに動いた神宮外苑再開発疑惑にはノータッチ。森元首相が会長を務めた一般財団法人『嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター』の怪しいカネも未解明のままだ。」

さすがは日刊ゲンダイ編集部、私などが知らない元首相の過去が事細かに紹介されているが、思いは私と変わらない。
「これまで森元首相はカネにまつわる多くの疑惑が浮上しても捜査の手が及ぶことはなかった。今回もまた逃げ切るのか。（中略）巨悪を眠らせてはいけない。」

この記事を読んで、私は「いいね！」と、拍手を送りたい気持ちで一杯だった。