ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

習近平という独裁者の末路

2022-11-28 03:13:33 | 日記
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛(たけ)き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。

ご存知「平家物語」の冒頭の一節である。盛者は必ず衰え、猛き者も最後には滅んでいく。ロシアのプーチンや中国の習近平、北朝鮮の金正恩など、世に「独裁者」と目される人物は何人かいるが、こういう人たちがどのような末路をたどるのか、私はとても興味がある。

他人の不幸は蜜の味。これが「独裁者」の不幸となれば、その蜜の味も格別である。

蜜の味を求めてやまない私・天邪鬼爺は、きのう興味をそそるニュースに出くわした。

厳しいゼロコロナ政策を続ける中国・上海で、きのう夜、習近平国家主席の退陣を求める大規模な抗議デモが行われました。
『共産党退陣しろ、習近平退陣しろ』
上海で抗議デモが行われたのは、新疆ウイグル自治区にちなんで名付けられた道路の交差点です。
ここで、24日に新疆ウイグル自治区で起きた火災の追悼式が行われていましたが、厳しいコロナ対策を維持する習近平指導部への批判に発展したということです。

(dmenuニュース11月27日配信)

先日、中国共産党大会を乗り切って盤石の1強体制を確立したばかりの独裁者・習近平だが、「盛者必衰の理」を思わせる反撃の狼煙(のろし)が上がった趣がある。シーさんには思ってもみない出来事である。

この事態を前にして、この独裁者はどうするのか。党内での地位は安泰でも、独裁政党「中国共産党」そのものの存続が脅かされる事態である。習近平は党の存続をはかり、第二の「天安門」を引き起こさざるを得ないだろう。軍隊を出し、抗議デモの首謀者たちを徹底的に排除せざるを得ないだろう。

そうなれば、台湾を侵攻する余力はなくなり、この独裁者の求心力も失せていく道理だ。その先には「盛者必滅」の末路が待っている。えも言われぬ蜜の風味が漂ってくる。
コメント
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