ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

飛び恥・恥かき・逃げ恥は

2021-09-27 11:17:51 | 日記
あのグレタさん、ーースウェーデンの若手女性環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが、相変わらず元気で活動しているらしい。先日、こんなニュースを聞いた。

「若者が中心となって気候変動対策を訴える活動が24日、世界各地で一斉に行われ、政府や企業に対策の強化を求めました。
この活動は、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんなどが立ち上げた若者たちの運動『未来のための金曜日』が呼びかけました。」
(NHK NEWS WEB 9月25日配信)

このニュースを聞いて思い出したのだが、「飛び恥」という言葉があるらしい。読者はご存知だろうか。ネットにはこんな説明がある。

「フライトシェイム(Flight Shame, Flight Shaming, Flying Shame)とは、CO2(二酸化炭素)をはじめとする温室効果ガスの排出量の大きい飛行機の利用を避けて、鉄道など他の移動手段を選んだり勧めたりすること、あるいはそのような反フライト運動のこと。
温室効果ガスの排出量増加による地球環境への負荷が注目を集める中、地球環境破壊に加担する飛行機に乗ることは恥であり、環境問題への無関心さの表明であると捉えたものである。」
(シマウマ用語集)

思い出すのは、グレタさん自身がかつてこのような「反フライト運動」を実践し、それによって、思わぬ「恥」をかくことになった事件である。当時、こんな報道があった。

「スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)が国連(UN)の気候変動サミットが開かれる米ニューヨークに向かうため乗船している炭素排出量ゼロのヨットに関し、欧州へ戻すための人員として航行チーム数人が飛行機で渡米することが分かった。インターネット上では二酸化炭素排出をめぐって批判の声が出ており、チーム側は釈明に追われた。
地球温暖化対策を求める学校ストライキによって世界中の子どもたちの間に旋風を巻き起こしたトゥンベリさんは、二酸化炭素を排出するという理由から飛行機の利用を拒否している。」
(AFP 2019年8月19日 配信)

「飛び恥」がとんだ「恥かき」に終わったジョークのような結末だが、それにつけても思い出されるのは、「逃げ恥」すなわち「逃げるは恥だが役に立つ」が横行する我が国・政権与党の現状である。

「逃げるは恥だが役に立つ」は、ハンガリーのことわざ「Szégyen a futás, de hasznos.」の和訳で「恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことが大切」の意味(Wikipedia)。

自民の総裁選に立候補した若手議員が「党内改革を!」と訴えながら、その裏で持論を曲げ、党の長老に支持を取り付けるべく日参している現状は、恥ずかしくて見ていられない。

コメント
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