趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

映画「そして父になる」

2013年10月02日 | 映画
話題の映画、観て来ました~
公開を待ちわびる映画も久しぶりな気がします。



物語の設定も複雑ではないし、主人公も、主人公の家族も、
関わっていく人々も、特別な感じの人は見当たらないのです。

エリートと呼ばれる主人公でも、そんなに高慢ちきな感じではないし、
(感じ悪さでは湯川教授の方が断然上)
誰もが普通に持っている程度の本音と建て前が見え隠れしています。
いい人であろう、いい夫であろう、いい父親であろう・・・
でも、自分のやりたい事が優先、という。

ただ、そこに‘子どもの取り違え’という普通でない状況が出現する事によって
取り繕う事のできない自分と、家族と向き合わねばならなくなるのです。

もう一方の家族の描き方がいいです。
主人公家族とは何もかもが対照的で、生活感にあふれています。
子どもが楽しそうにしているのを見るのが好きな私は、思わずにんまり。

本当に子どもというのは、健気です。
どんな親であっても、懸命に付き従っていこうとするのです。
そんな子どもの姿に、否応無しではあっても、
気付いてく主人公がとてもいいと思いました。

子育て真っ最中の時にはなかなか気付けないのですが、
子育てとは、間違いなく自分育てとイコールだと思います。
初めから親な人はいないのです。
子どもと共に一緒に親になっていくものだと思うのです。

画面の中のなんともかわいい子ども達を見ながら、そんなことを感じました。

最後に、監督はどうして、主人公夫婦を福山雅治さん、尾野真千子さんにしたのかと
見終わってからずっと考えていました。
父親のイメージが無いから??
う~ん、結局答えは見つけられませんでしたが。。