趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『政と源』 三浦しをん

2013年10月31日 | 
三浦しをんさんの新刊読みました~
新聞広告を目にした時は、その題名から人情話か何かかと勝手に思っていました。



本を手に取ると、違和感が・・・。
こんなに可愛らしい表紙なんだ~
見開き開いてまたまたびっくり、漫画のイラストの政と源、格好良過ぎ!!

少女向け雑誌に連載された小説、という解説に、
なるほどと納得しました。


(出版社の本の紹介ページより)

主人公は下町に生まれ育った幼なじみのじいさん二人。
政は、国政、元銀行員。
源は、源二郎、羽二重を細工するつまみ簪の職人。
性格も生き方も正反対だが、生まれた時からの近所づきあいが今も続いているのだ。
あわせて百四十六歳。

描かれているのは、退職して日々の生活に張りの無い73歳のじいさんの日常です。
そこまでに至る話が少しずつ分かってくるのですが、
あちこちで見られそうなありふれた事情なのが切ないところかな。
同い年の幼馴染が、自分とは対照的に張りのある生活をしているところが興味深いです。

話はテンポ良く進んで読みやすいです。
やはり若い読者向けかな、と思いました。。