趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

糸井重里さんのこと。

2011年12月27日 | 日々のこと
今年もあと残す所わずかとなりました。
この一年の総括を、と考えていたら、
やはり、一番に思い浮かぶのが東日本大震災のことです。
とてもとても怖かったこと、その後しばらく思考停止状態で、
ただテレビの画面を見入るばかりの日々でした。

3月11日にはかなり揺れて怖かったですが、
被災地からは大分離れているので、被害があったわけでは無いのです。
「津波」と、「電力」と、「放射能」という言葉に
なんだかぐるぐる振り回されていたような気がしています。

何を読んでも、何を観ても、言葉が素通りしていくような、無力感。
いつも数分で書いてしまうブログの文章も、
まったく書けなくて驚いてしまいました。

そんな中、『ほぼ日刊イトイ新聞』は、読み続けていたのです。
『ほぼ日』を主催されているのが、糸井重里さんというのは有名ですよね。

私が糸井さんを知ったのは、学生時代で、
超売れっ子コピーライターとして名を馳せていました。
スタイリッシュで時代の先端を行く、若者の憧れ的存在でした。
当時エッセイもたくさん書かれて、何冊か読んだ覚えがあります。

でも、天邪鬼な私は、当時先端を行くかっこよさに反発して、
背を向けてしまうのです。
ですから、『ほぼ日』は、‘ブイヨン’見たさにアクセスしていたのです。

それが・・・・・・・・・
震災後、さまようようにあれこれ読んでいるうちに、
『ほぼ日』の今日のダーリンを毎日読むようになっていったのです。
以前は糸井さんのお書きになるものに、小さな抵抗していたのに。
でも、糸井さんは震災後からずっと、
震災にまつわるあれこれを発信し続けてくれたのです。
上手く言葉にできない、もやもやした、何かを、
もっともわかりやすい言葉で表現してくれる・・・。

どのように考えていいのか分からず模索している中で、
救いのように、言葉を発しし続けてくれました。
その言葉に深くうなずき、励まされ、勇気付けられてきたように思います。

それからすっかりファンとなり、お書きになる物読むようになりました。
自分の見方がなんと浅はかだったのか、思い知る出来事となりました。

ご存知の方も多いと思いますが、『ほぼ日』では被災地支援を
ずっと続けてらっしゃいます。
できる事から少しずつ、と、活動を広げられています。
ああ、こんな先輩方が先導してくれているんだと、うれしくなります。
道に迷う若輩たちに、灯りを燈してくれている・・・。

動物大好きなので、『ほぼ日』といったらやっぱり‘ブイちゃん’ですが、
あれやこれや話題の連載が多くて、楽しい新聞です。
そして、今日のダーリン、いつもありがとうございます!!


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