趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『こころの処方箋』 河合隼雄

2012年11月09日 | 河合隼雄
息子のもとに旅に出ていた本が帰ってきました。
気持ちがいがいがした時や、くたびれたと感じた時に手に取るといいのです。

私が持っているのは単行本なので、
画像が違うのですが文庫版しか見つけられませんでした。



何度も読んだので、見出しを見るだけで何が書いてあるか分かっているのに、
その言葉や文章に慰められたくなります。
多分、云って貰いたいのですよね、きっと。
でも、この本、決して云って貰いたい事が書いてあるわけではないのです。

どちらかというと、耳に痛いことが多いかも。
そして、ああ、そういうことだったのかと目から鱗がぽろぽろと・・・。
耳に痛いことであっても、次第に心がホンワカしてくるから不思議です。

久しぶりに読んだのですが、分かっていたつもりのいかに多い事か・・・。
読み進みながら、こんなことも書いてあったのかと愕然としました。
ああ、半分も判っていなかったのだなぁ。

河合隼雄さんの本は好きなものが多いですが、中でもマイベストに入る一冊です。
20年以上前に書かれた本ですが、色褪せずに現役です。

55章から成り、人間の関係性のあらゆる角度から処方してくれます。
その時によって欲しい処方箋がきっと見つかると思います。
おすすめしま~す。。