まだ後4回ぐらい続く旅紀行ですが、今日はまたまた脱線、横道に逸れます。
その日の出来事はできるだけその日のうちにアップしたい私です。
7月4日、姉に誘われ、久しぶりに芸術を観賞してきました。
国立新美術館で、今開催されているルノワール展です。
姉の長女のお婿さんから無料招待券を頂きました。
N君、おばさんからもありがとう!楽しませてもらいましたよ。
誰でも知っている、知らないひとはいないくらい有名なフランス印象派画家ルノワール。
この展覧会はオルセール美術館、オランジェリー美術館からルノワールの絵を中心に
100点を越える絵画や彫刻、デッサンが集められ展示されています。
姉とは11時に乃木坂駅で待ち合わせ。平日にも関わらず、相当混雑しているようですので、
観て回るのに2時間は覚悟しなければならないでしょう。
まずは腹ごしらえから始めましょうと、館内3Fのレストラン「ブラッスリーポール・ボキュースミュゼ」へ。
音声ガイドを借りて、いよいよ入館です。この音声ガイド、いつも借りるとき迷います。
先入観なしに自分の直感で鑑賞するほうが良いのではないかと。でもやっぱり借りました。550円!
私たちお馴染みの絵画がいくつもありましたが、やはり何と言っても今回の目玉は、
ルノワールの最高傑作といわれている「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」。日本初上陸です。
戸外のカフェでいろいろな階級の人々が楽しく語り合い踊っている絵は鑑賞する者を幸せにしてくれます。
絵の技法その他は私には分かりませんが、兎に角いつまでも眺めていたいような幸福感あふれる絵です。
この絵画の前には大勢の鑑賞者がいました。できれば、少し離れて遠くから全体を眺めてiたかったな~。
その他に私個人としては「草原の坂道」という作品に惹かれました。
とても明るい色合いのこの作品は、ルノワール自身、こんな道を歩いてみたいと思って描いたそうです。
私も歩いてみたいな~という気分になりました。
「ピアノを弾く少女たち」 こちらも有名ですね。
ピアノは当時「裕福さ」と「教養」の象徴的な存在であったようです。
この絵も少女のまろやかな容姿といい、柔らかい色使いといい、癒される感じで、
絵の前をなかなか離れることができませんでした。
そして晩年描き続けたという裸婦像。
妻を亡くし、彼自身はリューマチという病に犯され、息子は戦争で負傷。
精神的にも肉体的にも決して穏やかとはいえませんでしたが、この健康的で明るい裸婦の姿は、
全てを浄化し、悟りを開いた美しい彼の心の現われのようにも思えます。
批評家が言ったそうです、「彼ほど幸せな絵を描いた画家はいなかった」と。
観るものすべてを幸福感と癒しに包み込む画家は他にはいなのではないでしょうか。
芸術に疎い私でもそう思います。心は暖かい気持ちで観終わりました。
ところが館内はとても冷房が効いていて、途中から足がつるほど冷え込み(私かなり薄着でした)、
早く出たくて、ルノワール以外の絵は、ごめんなさい、適当な見方でした。
姉がなかなか出てきません。出てきたのは私より40分近く遅かったでしょうか。
相当の感激ぶりで、こんなに感動した展覧会は初めてだと言っていました。
私も改めてルノワールの魅力を再認識し良い展覧会だと思いましたが、
さすが絵画に造詣深い姉だと、むしろその感動振りに感心してしまった私です。
きっと私とはまた違った感想をブログ(今が一番素敵)に記すことでしょう。楽しみです。
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