世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

故郷で過ごした有意義な3日間 その3

2015年04月09日 | 国内旅行

季節はずれの寒さに震え上がった昨日でした。

広島から帰宅して今朝初めて多摩川土手をウォーキング。

最も美しい満開の時期は逃しましたが、遊歩道は花びらが敷き詰められ、「花筵」となっていました。

これもまた風情があるものです。

 

さて懐かしい友が駅前のホテルに集合です、と言ってもたった5人ですが。

中学3年生の時の学級委員をしていた五人組です。

学級委員をしていたということは、ま~それなりに先生とクラスでの信頼はあったのでしょうね(苦笑)。

私自身は、かなり生意気な正義感に燃えた生真面目な生徒であったと記憶しています。


<懐かしい53年前の写真です。左の5人が今回集まりました。手前右側が私です>

14、15歳と言えば、最も多感な思春期、難しい年齢です。

公立中学でしたので、様々な環境の生徒がおりました。それも県内一番のマンモス校。

教職につかれて初めての担任、一クラス60人近くの生徒の指導には並々ならぬご苦労があったと思います。

そんなM先生は中学校教師を定年退職された後、生まれ育った広島湯来町に戻り、

自然栽培に拘りながら農業に、緑と自然を護るために林業に取り組んでいらっしゃいました。

先生が丹精込めてお作りになった合鴨農法によるお米をお土産に頂きました。

早速毎日頂いております。美味しい!

 

先生はやはり最後まで、教育者でした。

子供たちのために「ふるさと探検隊」というボランティア団体を設立し、山では自然観察、登山、植樹、

川では水質調査や魚とり、カヌー体験などの川遊びをと、子供たちと楽しんでいらしたそうです。

素晴らしい老後、人生であられたと!そんな先生の生徒であったことを私達は誇りに思います。

前日までお元気でいらした先生が、突然出先で倒れられ、そのまま帰らぬ人となられました。

山奥の一軒家にひとり残された奥様は途方に暮れていらっしゃいました。

それでも気丈に私たちの来訪を心から喜んでくださり、私たちも遺影ではありますが、

長年の無沙汰とお世話になった感謝の気持ちをお伝えすることができ、心の荷が少し軽くなったような気が致しました。

私を故郷に呼び寄せ、こうして懐かしい学友に合わせてくださったのも先生のお蔭!有難うございます。


<遺影を前に奥様と>

 

先生のお宅を後にし、私たち5人は広島宇品瀬戸内に面した最高のローケーションにある広島プリンスホテルで、
賑やかな女子会です。

途中、広島市内を友の車で走り、もう何処を走っているのか、もと広島っ子の私にはさっぱり分かりません。

それほどまでに広島の街は中心部を除いては私の知る広島の街ではありませんでした。

すっかりよそ者になってしまった気分でした。

ホテルについてからの私たちのお喋りは尽きることなく、懐かしい話がポンポン飛び出し、大笑いです。

その時、皆が思ったことは、人間の記憶と言いものは何とも不可思議であいまいなもの。

ところどころ共通する部分があるものの、それぞれに記憶がバラバラ。

あのときあ~だった、こうだった、「そんなこと言うとらんよ~」「それは覚えとらんよ~」「そうじゃったかね~」と・・・。

次第に話が繋がり、「そんとなこともあったね~」と昔話に花が咲きました。

何故でしょう。私たち年齢が集まると必ずでてくる病気や介護の話題は殆どと言っていいほど出てきませんでした。

すっかり若返り中学生に戻った私たちだったのです。

0時過ぎ、それぞれの部屋に引き上げ、就寝です。

東京から出てきた私のために、わざわざ広島在住の友も一緒に泊まってくれ、感謝感謝、有難う!

あれから53年!皆、それぞれの人生を歩み、美しく歳を重ねました。

 

翌日4月3日はまるで台風のようなお天気でした。

友の車で広島駅まで送ってもらい、広島安佐にひとりで住む82歳になる叔母の家を訪ねました。

5人兄弟の私の父の一番下の妹になります。ちなみに私の父は長男でした。

一昨年叔父が亡くなりましたが、葬儀に列席できず、こちらもまたその無礼をわび、ご仏前にお線香を上げさせて頂きました。

懐かしい従妹も会いに来てくれていて、それはそれはとても嬉しかったです。雪ちゃん、ありがとう!

若い頃はうんと年の差を感じていた可愛い従妹もはや60歳還暦を迎えていました。

「こうなればもう同じ老人の仲間だね」と笑い合いました。

 

懐かしい広島の街をそぞろ歩き、いろいろな人に会い、懐かしい話をし、実に有意義な故郷での3日間でした。

今度広島を訪れるのはいつになるでしょうか。やはり親も家もなくなった故郷は遠く感じます。

次回は、できれば同郷の夫と共に機会を作って是非訪れてみたい故郷広島です。

 

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コメント (16)
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