この前、奥多摩のもっと奥、一の瀬高原キャンプ場にバイクで行ってきた。一ノ瀬高原は白樺で有名な明るい高原だ。標高は1200mぐらい。だいたいうちを出るのが遅くて、その日も9時だった。都内を走るのはほんと疲れる。40km進むのに2時間半!おなかも空いたなと思っていたらリンガーハット発見。昼ご飯となる。
途中奥多摩湖、のめこい湯へ立ち寄る。"のめこい"は土地の言葉で"つるりとした"という意味だそうで。排気ガスと汗も流してリフレッシュ。ここまでは順調であった。。。そして国道411号から一ノ瀬高原へ。
気持ちのよい山道を走っていると突然スピードダウン。ギヤを落としてもスピードダウン。あっ、もしやガス欠?。でもトリップメーターではまだまだ行けそうだ(普通バイクには燃料メーターはない)。タンクを開けて見たらやっぱり空だった。そう言えばこの前トリップメーターを間違えて押してしまったような。そこはすっかり山の中。キャンプ場まであとどのぐらいかわからないけど、手前のガソリンスタンドまで戻れそうな感じだから下ってしまえ。生まれて始めてのガス欠の旅はこうして始まった。このとき、ガソリンスタンドまで4kmぐらいだと思っていた。でも本当は12kmぐらいあったことに気づいていなかった。ひとは困ったとき、自分に都合良く考える動物なのだ。
下りだけだと思っていたがけっこう上りもあってえっちら押すので汗をかきまくる。でヘルメットを脱いでヘルメットホルダーにぶら下げた。そして待望の下り坂、風が気持ちいい。何かのこすれる音、なんだろう?立ち止まって後ろを見るとヘルメットがタイヤでこすれてシールドが溶けている。ヘルメットにも無数のタイヤのゴム跡!がーーん。取り敢えず持っていたウェットティッシュでこびりついたタイヤのゴムをこそげ落とす。こういうついてないこともあるさと自分を励ます。
やっと国道にたどりつき、再びバイクを押し始める。1kmぐらい歩いたところで2台のバイクが停まってくれた。ガス欠であることを伝えるとガソリンを分けてくれようとしたが、彼のハーレーのチューブはかしめられていてチューブを抜くことはできなかった。ぼくのバイクからチューブを抜くのも考えたが、結局ガソリンスタンドまで乗せてもらうことにした。ありがとう、停まってくれて。
帰りはさすがに乗せてもらうのは悪かったのでお別れを言う。ガソリンを入れた容器とヘルメットをこれ見よがしにぶらぶらさせて国道を歩くこと15分。またまたハーレーが停まってくれる。事情を話すとすぐに乗せてくれた。見た目は厳つく、ケツは痛いが、彼のココロはあたたかい。停まってくれてありがとう。
バイクに容器のガソリンを入れ、さっきのガソリンスタンドまでUターン。そしてキャンプ場をめざす。途中ビールを買うことは忘れない。
その日の夕食はキャベツとウインナーの温サラダとオイルサーディーン、トマト、チーズの蒸し焼きだ。これはイタチョーこと太田潤さんのレシピだ。彼はカメラマンだけどアウトドア料理本を多数書いている。このあとビールの缶が逆立ちしておっこちてまたしても涙。
翌日も快晴。お土産は道の駅甲斐大和で買ったうらじろまんじゅう。よもぎではなく、うらじろが練り込まれていてさっぱりとした味、焼いて食べると素朴で美味しい。そして甲州街道の旧道を歩いたり広重、北斎も描いたと言う矢立てのに寄ったりした。矢立ての杉は武士が戦の前に矢をいって勝利を祈願したらしい。
困ったライダーがいたら助ける。困ったひとがいたら助ける。余裕をもっていきたいね。
途中奥多摩湖、のめこい湯へ立ち寄る。"のめこい"は土地の言葉で"つるりとした"という意味だそうで。排気ガスと汗も流してリフレッシュ。ここまでは順調であった。。。そして国道411号から一ノ瀬高原へ。
気持ちのよい山道を走っていると突然スピードダウン。ギヤを落としてもスピードダウン。あっ、もしやガス欠?。でもトリップメーターではまだまだ行けそうだ(普通バイクには燃料メーターはない)。タンクを開けて見たらやっぱり空だった。そう言えばこの前トリップメーターを間違えて押してしまったような。そこはすっかり山の中。キャンプ場まであとどのぐらいかわからないけど、手前のガソリンスタンドまで戻れそうな感じだから下ってしまえ。生まれて始めてのガス欠の旅はこうして始まった。このとき、ガソリンスタンドまで4kmぐらいだと思っていた。でも本当は12kmぐらいあったことに気づいていなかった。ひとは困ったとき、自分に都合良く考える動物なのだ。
下りだけだと思っていたがけっこう上りもあってえっちら押すので汗をかきまくる。でヘルメットを脱いでヘルメットホルダーにぶら下げた。そして待望の下り坂、風が気持ちいい。何かのこすれる音、なんだろう?立ち止まって後ろを見るとヘルメットがタイヤでこすれてシールドが溶けている。ヘルメットにも無数のタイヤのゴム跡!がーーん。取り敢えず持っていたウェットティッシュでこびりついたタイヤのゴムをこそげ落とす。こういうついてないこともあるさと自分を励ます。
やっと国道にたどりつき、再びバイクを押し始める。1kmぐらい歩いたところで2台のバイクが停まってくれた。ガス欠であることを伝えるとガソリンを分けてくれようとしたが、彼のハーレーのチューブはかしめられていてチューブを抜くことはできなかった。ぼくのバイクからチューブを抜くのも考えたが、結局ガソリンスタンドまで乗せてもらうことにした。ありがとう、停まってくれて。
帰りはさすがに乗せてもらうのは悪かったのでお別れを言う。ガソリンを入れた容器とヘルメットをこれ見よがしにぶらぶらさせて国道を歩くこと15分。またまたハーレーが停まってくれる。事情を話すとすぐに乗せてくれた。見た目は厳つく、ケツは痛いが、彼のココロはあたたかい。停まってくれてありがとう。
バイクに容器のガソリンを入れ、さっきのガソリンスタンドまでUターン。そしてキャンプ場をめざす。途中ビールを買うことは忘れない。
その日の夕食はキャベツとウインナーの温サラダとオイルサーディーン、トマト、チーズの蒸し焼きだ。これはイタチョーこと太田潤さんのレシピだ。彼はカメラマンだけどアウトドア料理本を多数書いている。このあとビールの缶が逆立ちしておっこちてまたしても涙。
翌日も快晴。お土産は道の駅甲斐大和で買ったうらじろまんじゅう。よもぎではなく、うらじろが練り込まれていてさっぱりとした味、焼いて食べると素朴で美味しい。そして甲州街道の旧道を歩いたり広重、北斎も描いたと言う矢立てのに寄ったりした。矢立ての杉は武士が戦の前に矢をいって勝利を祈願したらしい。
困ったライダーがいたら助ける。困ったひとがいたら助ける。余裕をもっていきたいね。
読みながら声を出して「うっ」と言ってしまったのは
ビールのカンを落としたところでした。
もう、今年は無理ですが来年はキャンプに行こうと思いました。
そういえば私達も似たような経験があって 青森で道間違えて夜で真っ暗な中、
超遠回りしてしまい ガス欠寸前で山の中をさまよい、
キャンプ場に着くのが遅くなってバーベキューができなかったことがありました。
とても心細かったですぅ。
ビールが逆立ちして、どくどくと勢い良く流れていきました。あれは悲しかった。
山のなかをさまようと心細いですよね。とくに何もないところでの立ち往生とか。でも道は続くし朝はやってくるのでとりあえずそこで寝ちゃいます。