YUKI

言語、言語で表現できることすべて

なんで英語やるの

2013-11-30 16:56:28 | Weblog
『なんで英語やるの』を著した中津燎子は、
海外住まいが長く、
日本語自体を「母語」としては捉えられないところがある。

そこから生まれた名著なんだが…

日本で生まれ、日本で育つ、一日本人が
ある程度英語で何かできるようになるにはどうすればよいのか。

答えているようで答えていないんですねぇ~これが!

日本の英語教育には、二大タブーがありますが
巧妙に隠されていて、そのヴェールを剥いじゃったのが
中津さん。

1972年の文春文庫『なんで英語やるの』
を読み返してみたけれど、
いわゆるインパクトというよりも、励まされた感じ。

これで良かったんだ!

私のテーマは、
「文化(発想&行動様式として)」
「英語は英語音で」

この二つだけ。

ところがねぇ…
この二つが容易じゃぁありません。

外国住まいしたことがない私ですから、

「外国で暮らしたことも無い人が何いうか!
(私は○年暮らしたよ~)」

という自慢攻撃に弱いし

「発想だけ学べるはずがない」
「文化は現地でないと学べない」
「お前の発音はどうなんだ?」

という集中砲火を浴びるわけです。

で、残念ながら、「発想だけ学ぶこと」は可能です。
つまり、英語的な発想は抽出可能なのです。
それが「個人差」とは別の「文化規範」ってもんでしょうに。

たとえば日本でも、関東・関西で違うし
東北・北海道でさえ違うのですよ。

50も国が集まったアメリカの一地方に数年住んで、
何が分かるんだろう?
像のしっぽ握ったくらいで分かるの?

町の住民すべてが顔見知りな保守的町が
アメリカの真相と言ってみたって
LAやNYだって、アメリカなんだし。

謙虚にいきましょう。

日本語という立派な母語を持つ日本人が
外国語として英語を学ぶ場合、
日本語母語話者という誇りを持ちながら
外国語学習者(結局、にせもの)として謙虚であればいいんです。

文化規範としての「発想」は、
いくつかのルールを知っていれば習得は容易い。

英語音を出すのも「調音訓練」すれば容易い。

なぜやらないのか、不思議なくらいですけどねぇ、
なぜ大事なことって教科書、特に検定教科書には載っていないのか?

これはアメリカの陰謀に違いない?

英語と運命―つきあい続けて日が暮れて
クリエーター情報なし
三五館
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アイドルマスター シンデレ... | トップ | 宝塚イジメ裁判原告女性(?... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事