YUKI

言語、言語で表現できることすべて

『僕は友達が少ない』を読み解く…「星奈」ルート

2012-10-21 13:36:10 | Weblog
柏崎「星」奈は、「夜空」が「ソラ」であったころは隠れていた存在。
星は夜空に出るものですからねぇ。

星は自ら輝くが、月は太陽の光を反射するだけ…
しかも、欠けた「三日月」とくれば「三日月夜空」のダウナー性格は当然。

「考えなし」の星奈にしては、
「許婚とか幼なじみとか関係なく、好きだから」結婚しよう
というのは至極まっとうな告白です。

告白の場所とタイミングは最悪でしたけどね…

ギャルげーにのめり込み、「ゲームの世界に入れたらいいのに」とか
「リアルの会話にはなんで、選択肢とかセーブポイントがないの?」
なんて残念な発言をする星奈なんだが、
実は「女友達」は「あれば便利くらいの存在」で

自分に歯向かってくるだけ骨のある女「夜空」を
「友達」認定しているのかも…

星奈はダウナーの夜空に嘆息する
「(夜空が)消えてなくなれなんて、思ったことないけどな…」

ゲームの世界から出てきたような美少女「小鳩」を
星奈が溺愛するのは当然で、自分と同じ金髪碧眼とくれば
「小鳩ちゃんが妹にならないかな」と切望するのも自然の成り行きでしょう。

小鳩が妹=小鷹と結婚、という流れから
ダウナー夜空にトドメを刺す、家族ぐるみのつきあいで幼なじみ+許婚
が判明したわけで。

さて、マリアなんだが
彼女は、各人の一番「残念」なところに反応している。
星奈の「不条理」な脚本を面白いと言い、
「小鳩」はちゃんと「(うんこ)吸血鬼」扱いしてくれるし、
小鷹の残念すぎる「ユーモア」にも爆笑してくれる。
夜空の「嘘」には素直に騙され、反省中の札を首につけたりする。
マリアは、底辺にいるようでいて、
実は「顧問」の役割をしっかりいているわけで。

夜空は、脚本パクリ事件でマリアと同じ反省スタイルに…
この脚本は、小鷹とヨリを戻すというか、
小鷹と合法的wに接触するためのものであった、
隣人部の真の目的がそうであるように。

はからずも、マリアと同じ格好をさせられた夜空は、まさに底辺。

実は顧問の資格がなかったマリアを、
星奈が「権力を使うときは躊躇せず」に「非常勤講師」にしてしまい
「隣人部」を名実ともに公的なもの=「みんなのもの」にしてしまう。

隣人部が夜空のものではなく、隣人部みんなのものになるというのは
実は大成功なんだが、素直じゃない夜空には大失敗。

「なぜ、いつもうまくいかないんだ」

それにしても…
窮地に陥ったら、「友達を頼る」しかないんだろうかなぁ…

僕は友達が少ない 柏崎星奈 (1/7スケール PVC製塗装済み完成品)
クリエーター情報なし
グッドスマイルカンパニー

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