大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

ハチとアブの狩り

2011年09月22日 | 昆虫

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オオモンクロベッコウ(ベッコウバチ科)の狩り

林道を歩いていたときのこと、オオモンクロベッコウが体よりも大きなクモをくわえていました。人の気配を感じてか、一時獲物を離して飛び立つのですが、再び戻ってきては引きずる動作を繰り返しながら獲物と共に姿を消しました。

Photo

オオモンクロベッコウがイオウハシリグモを捕まえました。麻酔をかけられたクモはぐったりしています。

<オオモンクロベッコウの生態>

クモを狩り、土中につくった巣の中で、クモに卵を産み付け、羽化した幼虫はそれを餌に成長します。

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フタオビドロバチ(トックリバチ科)が幼虫の体液を吸っています。

フタオビドロバチは、蛾などの幼虫を狩り、巣に運び入れて蓄え、幼虫の餌にします。

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マガリケムシヒキ(ムシヒキアブ科)

クロヤマアリの女王でしょうか、ムシヒキアブの餌食になりました。獲物をくわえた昆虫は獲物を逃がすまいと必死のようでちょっとした物音には動じません。

2か月前ですが、夫が草刈り中に、マムシの首をはねてしまいました。これまでも、シマヘビやヤマガガシを草と一緒に刈ってしまったことはあったのですが、マムシは初めてです。通常は物音に気付いて逃げるのですがなぜ逃げなかったのか、マムシのそばにはアカハライモリが転がっていました。夢中で獲物と格闘していたのでしょう。

自然の営みとはいえ、食う・食われる関係に、生き物たちの厳しさを感じました。