大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

ハセ作りと稲刈り

2011年09月27日 | 里山風景

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ハセ(稲架)・・木を組んで、刈り取った稲をかけ、自然乾燥させる所。地域によりいろんな言い方があります。

長年に渡って、大小迫でハセ掛けを作ってくれています植木さんのハセづくりを観察してみました。

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金棒で穴をあけ、X型にハセ木を立てています。

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曲がりくねったハセ木の曲がりをうまく活用しています。

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古くなったハセ木の先を、鉈で削っています。

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60年も前から使っているというクリの木です。外見は悪いが、削るときれいな木肌が見えてきました。

ハセ木には、ハンノキやトネリコを使う所もありますが、ここではクリの木を使っています。腐りにくく、とても丈夫で古木ほど長持ちするそうです。

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見る間に形になってきました。下段のハセ棒を縄でつるし、くくりつけています。

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ハセ木に稲がかけられ、田園のシンボルともいえる風景に変わりました。

植木さんは、左中央で2つ目のハセを作っています。夫は、懸命に稲刈りをしています。

ハセ掛け稲は、太陽をいっぱい浴び、何日もかけてゆっくり自然乾燥させる古来からの方法です。植物本来の生命力を引き出し、おいしいお米にしてくれます。