凍てついていた大地も緩み、畑作物の作付準備作業を始めました。
ここは昨年、エゴマを栽培した畑、収穫後のエゴマの枯れ茎やごみを燃やすと、油分が多いせいか勢いよく燃え上がりました。鹿は、エゴマは食べないので、枯れ茎がたくさん残っていました。
こちらはそば畑、収穫後の作物の枝やごみを燃やし、耕うんの前段作業です。
ハウス脇に植えていた、アピオス(ほど芋)の収穫
秋には茎が枯れ、年内に収穫できるのですが、アピオスは寒さに強く、冬を越すと一段と甘みが増します。凍っていた畑の土も緩んできたので、昨日収穫しました。
アピオス(マメ科のつる性)
アピオスはマメ科の植物で栄養価が高く、カルシウムはジャガイモの30倍、鉄は4倍、タンパク質は3倍、その他ミネラルやビタミン、植物繊維が豊富に含まれ、栄養学的にも極めてすぐれた食品と言われています。味はジャガイモにも似てますが、水分が少なく、甘くてホックりしています。
アピオスは、地下茎を伸ばし、節々に3センチ前後のラグビーボール型の肥大部ができ、芋を作り、数珠やネックレスのように連なった形となって実を結ぶ面白い植物です。アメリカ先住民が強精食として食べてきたそうです。
アピオスの収穫時、冬眠していたアマガエルまで起こしてしまいました。春の日差しを浴びましたが「まだ寒いよ~」と土の中にもぐっていきました。
思い起こせば昨年の今頃、大震災から1か月余りが経ち、各家庭に支援物資が配られ、食べ物には不自由しませんでしたが、まだ電気も水道も使えず、近所の方が台車を押して、毎日水を汲みに来ていました。風呂は沢水を使い3~4日に一度、水汲みに来る方々の目をはばかりながら日中(夜は明かりがない)交代で風呂に入り、薪風呂のありがたさをしみじみと感じたものでした。また電気の無い暮らしは、日一日と日が伸びていく変化や日差しのありがたさを感じ、自然と共にある暮らしの大切さや、当たり前に過ごせる日常がいかに幸せであるかを教えてくれました。
昨年の今頃は、まだ農作業ができる環境では無く、大家族のおさんどんに追われた毎日でした。震災から1年が経ち、復興にはまだ程遠い三陸の現状ですが、自然に向き合い作付への夢を描きながら農作業をスタート出来た喜びに浸っています。
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