キバナノアマナ(ユリ科)
クリやクルミの木の林床に、キバナノアマナが咲き始めました。
キバナノアマナの花びらは6枚で内面は黄色、外面は緑色を帯びています。花茎を10㎝ほど伸ばして咲く小さな花ですが足元で春を誘っているようです。若芽、若葉は食することができます。
アズマイチゲ(キンポウゲ科)
アズマイチゲは一本の茎に一つの花を咲かせるので一華(イチゲ)といわれ、曇りや雨の日、晴れていても太陽が高く昇る前の気温の低い時間では花はうつむいていますが、日差しが強くなる午前10時過ぎにやっと純白の花が開きます。
キバナノアマナやアズマイチゲは、早春の木々が芽吹く前に葉を展開し、花を咲かせ、初夏には地上部が枯れ、翌春まで地下で過ごす、「スプリング・エフェメラル」春の妖精と呼ばれ、今、春のはかない命を謳歌しています。
キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)
キツネノカミソリは、花の色が狐色をイメージさせ、葉の形がカミソリに似ているところから名付けられました。
千田家12代まで眠るお墓の前には、キツネノカミソリが自生しています。早春に葉を出して球根を太らせ、葉が生い茂る夏頃には一旦葉を落とし、お盆頃になると花茎を30㎝ほどに伸ばして花を咲かせます。花が咲くころには葉がないところや有毒植物であるところはヒガンバナと似ていますね。
キツネノカミソリはお盆のころに、ヒガンバナはお彼岸に花を咲かせ、ご先祖様に因縁のある植物ですね。旧のお盆にはお墓の前一面が橙色のキツネノカミソリの花で彩られます。
春植物がみられ、温かさを感じる一方、小雪が舞う、気温差の大きいこの頃です。東北の春は行きつ戻りつ、ゆっくり、のんびりやってくるようです。
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