トラフシジミ(シジミチョウ科)夏型
早朝散歩の折、葉裏に止まってじっとしていたトラフシジミが目に入りました。シャッターを切りながらソォーと近づきましたが、一向に飛び立とうとはしません。
葉裏をひっくり返し、至近距離で写真を撮っても、身動き一つしないトラフシジミです。
指を差し出すと、手にのってきました。トラフシジミの表翅は見たことが無く、とても興味がありました。
私の興味に応えるかのように、トラフシジミは、必死に翅を広げようとしている様子ですが、なかなか開きません。
そのうち、草むらに落ちてしまいました。命の最期を迎えたようです。
朝露で湿った葉の上で、静かに表翅を開いてみました。美しいコバルトブルーの輝きに、胸が高鳴りました。なぜ、こんなにも美しい翅をしているのでしょうか。
これまで、翅の表を見る機会はありませんでしたので、命を振り絞って見せてくれたトラフシジミに感謝です。
もう寿命だったのでしょう。普段なかなか目にすることができなかったトラフシジミの最後の輝きを目前に、神秘に満ちた生きものたちの世界に心躍るひとときでした。