大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

ビニールハウスで狩り 「フタモンベッコウ」

2014年08月19日 | 昆虫

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フタモンベッコウ(ベッコウバチ科)

ハウスの中でオニグモを捕獲した狩人蜂のフタモンベッコウ。

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フタモンベッコウは、日本最大のベッコウバチで、腹部に黄色の横帯と頭部に黄色の2つの縦斑を持っているのが特徴です。

黄色の2つの縦斑が恐い目つきの顔に見えます。


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フタモンベッコウの体の3倍もあるようなオニグモを襲い、麻酔をかけて巣穴に引きずり込もうとしています。

懸命に引っ張ったり、後ずさりしたり、獲物を置いて飛び去ったり、再び獲物に戻ってきたりと大物に四苦八苦している様子でした。しばらく観察を続けていれば巣穴を見ることができるのではと粘ったが、フタモンベッコウはあきらめたのか、そのうち獲物を置いて去ってしまいました。

翌日ハウスに行くと、何とフタモンベッコウが日を改めて再度、獲物を運ぼうと挑戦しているではありませんか。巣穴がハウスの外にあり、ハウスの出入り口は、一か所だけに難儀していたようです。

巣穴を確認することはかないませんでしたが、2日がかりでオニグモを幼虫の餌として巣穴へと無事に運んだことでしょう。フタモンベッコウは、全国的に数の少ない希少種のようで、環境省の第4次レットリストでは準絶滅危惧種に選定されているそうです。

我が家のハウスには、ハシリグモやコモリグモなどのクモ類やアマガエルを主としたカエル類が多く住んでいますが、マムシが住み着いてから、これらの生き物が少なくなってきました。「来るもの拒まず」の信念が揺れ動くこの頃です。