昨日、綾里小の5年生による植樹体験を、つむぎの家の山林で行いました。毎年の恒例行事になっており今年で3回目です。
一昨年の第1回目は、カツラやコブシ、ナナカマド等、三陸の気候風土にあった木を、昨年度の2回目は、サクラの木を、そして今回は、ブナやカシ類、トチノキやムクロジなど、実のなる木を中心に、22本植樹しました。
まず、植樹にあたり、「なぜ木を植えるのか?」というテーマでみんなで意見を出し合い、その意義を確認し合いました。
全員が植樹をするのが始めてということで、まず、唐鍬を使っての穴掘り、植樹の方法や鹿の食害防止のためのヘキサチューブの取り付け方などを学びました。
みんな、真剣な眼差しで、植樹の仕方を見つめています。
そして、1チーム2~3人で班を組み、早速植樹にチャレンジです。
まず、唐鍬で穴掘り、大きな石や木の根を取り除き、地ならしをしてから木を植えますが、山の斜面での作業に四苦八苦しながら取り組みました。でも、さすが5年生、唐鍬を振り下ろすコツも飲み込み、苗木を植える穴を作ることができたようです。
木を植えたあとは、ヘキサチューブの設置です。苗木が痛まないよう丁寧にチューブをかぶせ、杭を打つ人、支える人とチームで連携しながら取り組んでいます。
近年、シカの食害がひどく、若木の新芽や幹の皮が食べられていますので、食害防止は不可欠です。
ヘキサチューブを設置後は、各自が植えた苗木の樹木名、自分の名前、メッセージ等をチューブの側面に書いて仕上げです。
心を込めて植えた苗木に、真剣に書き込んでいました。
植樹を終えて、みんなで記念撮影。初めての体験と慣れない作業にもかかわらず、達成感と満足感がにじみ出て、みんないい表情です。
その後は、お楽しみのお弁当の時間です。この日は、6年生の修学旅行日でもあり、給食がありません。
柿畑に敷いたシートの上で愛情たっぷりのお弁当を広げ、作業後の心地よい遠足気分で賑やかに食べていました。
あっという間の2時間半が過ぎ去り、学校に戻る時間がやってきました。
植樹を指導してくれた森林インストラクターに、感想を述べています。全員手を挙げたのですが、代表で5人の子どもたちが、植樹体験の思いを伝えてくれました。全員の気持ちは、後で下村先生が文集にして持ってくるとのこと。
「みんなが植えた木は、10年後には、どんなふうに生長しているのかな? 二十歳になった”未来の君たちと一緒に”またここでお会いしましょう。」と約束し、子どもたちは元気に学校に帰って行きました。