ウズキコモリグモ(コモリグモ)
卵のうを腹部に抱えて、ハウスの中をチョコチョコと走り回る徘徊性のウズキコモリグモ。
コモリグモは、毒を持っていないのに、かつては「ドクグモ」と言う不幸な名前を付けられていたようです。その後「子守りグモ」と改名された理由は、母クモの優しい習性が分かったからだそうです。
我が家の農地では、年間を通してたくさんのコモリグモが活動しています。
先日、大事に抱えていた卵から孵化した子グモたちを背中に乗せて、歩き回る母グモを見つけました。
孵化したばかりなのでしょうか。
ぺしゃんこになった空の卵のうを付けたまま、子グモを背中に乗せて守っています。
子グモたちが独り立ちするまで、こうして面倒を見るウズキコモリグモの子育てには胸打たれます。何かと嫌われがちなクモですが、心優しい習性を持ち、足元で懸命に子育てしている姿に目を奪われました。
クモは、無農薬農業に欠かせない存在で、害虫を食べてくれるとてもありがたい生きものです。