サカハチチョウ(タテハチョウ科)
サカハチチョウは、翅の表面に逆さの八の字の白い帯があるのが名前の由来。春型は、オレンジ系の模様で八の字も黄色みを帯びています。
今年は、野鳥が少なく、天敵の減少による影響? とでもいうかのように、野原を舞うチョウの賑わいを感じます。
鮮やかな橙色の斑紋をもつ、春型サカハチチョウとの出会いも、今年初めてです。
裏翅も複雑な幾何学模様の美しいチョウです。
ハルジオンの花に止まり、のんびりと吸蜜を楽しんでいる様子。
カメラを意識している気配もなく平和そのものです。
上方前方からも写してみました。八の字は水平になり、一の字に見えています。
写真ではとらえきれませんでしたが、後翅の縁に青い紋があり、陽の光を受けて一際輝いていました。
春の代表的な草花のハルジオンやオドリコソウから夏の花のツリフネソウやヤブカンゾウへと花々のバトンが渡されようとしています。チョウたちの命を支える花々の移り変わりとともに途切れることなく里山の生き物たちの賑わいをと願っています。