エゾハルゼミ(セミ科)オス
透き通った翅の美しいセミが、草むらにいました。羽化して間もないエゾハルゼミのオスのようです。
指を差し出すと手乗りしてきました。
セミの鳴き声を聞くことはできても、成虫をじっくり観察する機会はなかなかありませんので、カメラに収めました。
正面にカメラを向けると、顔には、まだ淡いグリーン色が残っていました。
前足の太ももの幾何学模様は「ドキッ」とするほどの、美しいデザインと色合いでした。
お腹の色は白っぽく、翅は透明感にあふれ、ガラスのように周りが透けて見えています。
羽化したての色合いを残して、この後、低空飛行で森へ飛び立って行きました。
間もなく森の中は、エゾハルゼミの合唱に包まれ、地上での短い命を謳歌してくれることでしょう。