5月最後の土曜日、気温25度を超えた真夏日でしたが、低学年の綾里っ子たちがつむぎの家にお弁当持ちでやってきて、溜池で生き物を追いかけたり、里山を駆け巡ったりして元気よく遊んでいました。
昼食を終え、農作業をするために畑に向かうと、2年生のミアト君が母屋の庭に佇んでじっと何かを見つめていました。
何か小さな動くもので、何と飛べずにいたホオジロの雛でした。巣立ちを前に、巣から落ちてしまったのでしょうか?。
すぐ近くでは、お母さんホオジロが、電線に止まって不安そうに雛を見つめていました。
ホオジロのオスもやって来て、チッ、チッチとしきりに鳴きながら雛を心配そうに見下ろしています。
その後、雛はぴょんぴょん飛び跳ねながら、親鳥の近くの庭の茂みに入っていきましたので、その場をそっと離れました。
こちらでは、庭の隅に固まっていた低学年の綾里っ子たちの輪に、4年生のハルちゃんが駆け寄り「何しているの!」と聞くと、「アリがお菓子を運んでいるの!」とコウくん。
ミアト君とコウ君は、お弁当を持ってきて母屋の庭で食べ、その時食べたお菓子のおこぼれをアリがせっせこ運んでいたようです。子ども達は、アリの体よりも大きなものを数匹で協力して運んでいる姿に感心して見入っていました。
その後、コウ君とミアト君が「ちださ~ん!これなんというカエルですか?」と飼育ケースに入れた、お腹がパンパンに膨れたカエルを持ってきました。
産卵間近のニホンアカガエルのようです。「これから卵を産むニホンアカガエルのようなので水に戻してあげようか?」というと「うん!そうだね。」と田んぼの方に向かって走っていきました。
午後に、綾里魂のテイシャツを着た中学生のショウ君も、久しぶりにやって来て、後輩たちと楽しそうに談笑していました。
その内、年齢や性別、地域を超え、綾里っ子たちはみんなで遊べる「鬼ごっこ」を始めました。
午後5時の帰宅チャイムがなるまで、綾里っ子たちの歓声が、つむぎの家に響き渡っていました。
真夏日の休日、自然の中で生き物とふれあったり、体を動かして縦割り集団で元気よく遊ぶ綾里っ子たちに心より声援を送りました。