イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

9 EYLUL(ドクズ エイルュル=9月9日) 2007

2007-09-12 00:01:20 | イズミル暮らし・イズミル案内

国旗大好きトルコ人、風船や旗、リボン、帽子などトルコ国旗グッズを売る人もいっぱい。

9 EYLUL(ドクズ エイルュル)…覚えていらっしゃいますか?9月9日は1922年にイズミルがギリシャ軍から解放された記念日です。毎年イズミルではこの日ベランダや市内のビルの壁一面に巨大なAY YILDIZ(月星=トルコ国旗)がひるがえり、市のお祝いのセレモニーが行われ、イズミルっ子たちは9 EYLULの喜びを分かち合います。今年は85周年にあたるため例年よりも盛大で内容も充実していたようです。


イズミルのシンボル時計塔や市庁舎のあるKONAK広場。

前日には必ず私の大好きなTURK YILDIZLARI(トルコの星達)のアクロバット飛行の予行演習があり、それだけで私の興奮は否が応でも盛り上がります。今年も家の窓に張り付いてイズミル湾に弧を描くトルコ空軍の精鋭たちの飛行にくぎ付けになっていました。(ミーハー


共和国広場のアタトュルク像。


アタトュルクTシャツにアタトュルク帽子のこんなお方も…。

今年は日曜日に当たった為、久しぶりにお祝いに参加することにしました。朝、家からKONAK広場まで歩き、そこから行事への参加者と一緒に行事が行われる共和国広場へ。軍のブラスバンドとともに国歌斉唱、イズミル大市の市長の挨拶、大統領、国会議長、首相などからのメッセージが披露され、軍の兵隊さんや戦車などの行進、オスマントルコ時代の兵隊の衣装を着けた人たち、当時の騎馬兵隊、GAZI(ガズィ)と言うかつて戦争で戦ったおじいさん達も正装をして晴れ晴れしい顔で行進に加わっていました。


正装をして行進に参加した後のGAZIのおじいさん達。

今年の目玉!オスマントルコ帝国の軍楽隊MEHTER(メフテル)がNHKドラマ「阿修羅のごとく」やビートたけしが出た「グロンサン」のCMで使用され日本でも一躍有名になった「ジェッディン・デデン」の音楽とともに登場しました。私はこういうのにすぐ興奮して感動します。
   
    
  「ジェッディン・デデン」の演奏をご覧になりたい方は   こちらをクリックしてください。  


ぼけていてよく見えませんが、MEHTERの勇壮な行進。

そして最後に待ちに待ったあのTURK YILDIZLARIの登場です。ナレーションのお兄さんが絶妙な解説で感動を盛り上げてくれました。


何回見てもかっこいい~!


会場警備のおまわりさん達からも思わず歓声が。


このお兄さんの解説でTURK YILDIZLARIのショーも最高潮に。

行進で使われた戦車やTURK YILDIZLARIの飛行機はピッカピカで使ったことがないんじゃないの?と言うくらいきれいです。セレモニーで見せるものだから当然なのでしょうが、この戦車や飛行機が実戦で使われる日が来ないことを祈ります。飛行機のジェットの音もミーハーな私はかっこいいと思ってしまうのですが、ショーが終わって静かな空の下でふと思いを馳せるのは、戦渦の中で毎日毎晩この音におびえながら生活している人が、同じ地球にいるのだと言うことでした。
9EYLULは他国に国土を割譲されそうになったトルコが、自らの手で国土を解放した記念の日です。勝利の日とはまた別の意味で先祖に感謝し国を愛する気持ちを実感させてくれる一日でした。


帰りの地下鉄の中で思わずパチリ。イズミルに地下鉄あるんですよ!


セレモニーが終わってからも各地でコンサートなどが行われ、最後にイズミル湾のあちこちで花火があがりました。








ハイハイを始めたエリフ。
        






☆現在のイズミル☆





20 コメント

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Unknown (不思議な世界旅行)
2007-09-12 22:51:59
空軍のパイロットは軍のなかでもエリートなのでしょうね。
ハッ、まさか禁断の恋が芽生えつつあるのでは!?
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Unknown (シィ)
2007-09-13 01:34:55
9月9日って、何の日だっけ?と思ったら、イズミルの・・記念日85周年だったんですね。盛大さが写真から伝わってきます。去年記事に戻って、去年はお家からだったんだと思いつつ、勉強させてもらいました。
アクロバット飛行、子供の頃に日本で見たのを思い出しました。素晴らしいけれど、隣国ではそんな飛行機が戦争で使われているんですよね。アメリカでは同時多発テロから6年、追悼式典が昨日行われていたようだし。世界が平和になりますように。
地下鉄のベビーカー兼三輪車に乗っている子も可愛いし、緑パンダも(ある意味)可愛いし、、、エリフちゃん、超可愛い!もうハイハイしてるんですね。
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Unknown (idil)
2007-09-13 02:55:52
 ご自宅からあの広場まで結構な距離がないですか?でも・・天気もよければ、絶好の歩行コ-スかな??
 9/9といえば、大学の名前にもなってますよね?いろんな地域の記念日がそれぞれあるものだから、今まで漠然と大学名くらいにしか意識しておりませんでした。
 コンヤにも空軍基地があり、ここのは、たしか Turk
kartallarだったかと・・彼らもつい最近アメリカでの合同演習に参加して(もちろん現地までそれぞれ戦闘機で向かったとか・・)かなりの成功を収めたとかってニュ-スで聞きました。
 NHKの阿修羅のごとくは当時よくみてたのですが、やはりあのテ-マ音楽には強烈な印象を受けました。?年後にトルコに来て住むなんて、想像もつきませんでしたがね。
 
 
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不思議な世界旅行さん (yukacan)
2007-09-13 04:26:48
そうでしょうねー。夫の亡き伯父さんは空軍のパイロットだったらしいです。夫も憧れたらしいけど…。
禁断の恋ーーー!!!滅相もない、そんなこと冗談でも言わないでくださいよー、血を見るぞー。
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シィさん (yukacan)
2007-09-13 04:39:26
毎年盛大なんだけど、今年はいつもより計画が綿密だった感じです。家の屋上から見るアクロバット飛行もまた壮大でいいんだけど、その他の儀式も見れるからやっぱり広場へ行くと楽しいのです。ファトサもそんな記念日はありますか?昨日ケマルスナルの映画でファトサルなんとかってすごんでいる人がいたよ。ファトサルって行ったら泣く子も黙っちゃったりするのかしら。
つい最近ポルトガルかどこかのアクロバット飛行中に飛行機が衝突すると言う痛ましい事故がありましたよね。平和のシンボルとしてこれからもずっと活躍してほしいです。
この三輪車、パンダなんだね。言われるまで気がつかなかった。エリフは今にも立ち上がりそうな勢いだよ。
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idilさん (yukacan)
2007-09-13 04:54:47
結構な距離なんだけど、ウチヨルまで坂道上ってメトロに乗るよりは楽なんですよー。でも一番楽なのはうちの前からバスなんですがこの日はケントカードの残高0でうちのそばにはチャージできる場所がなかったの。そんな事情もありました。あはは。
絶好の散歩コースです、20分くらいで行けますよ。
ヴァンには確か3月18日大学がありましたよね。これは何の記念日なのかなあ。
Turk kartallarにもアクロバットチームはあるのかしら。
阿修羅のごとく、よくぞあの曲を見つけてきましたよね。あのドラマのために作られたような気までしてしまいます。ほんとに!あの当時はトルコへ旅行で来ることすら考えたこともなかったなあ。しみじみ…。
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Unknown (yokocan21)
2007-09-13 06:09:24
おぉっ、今年は85周年なんですね。IZMIRにいると、9・EYLULってよく目に入ってきますよね。IDILさんが書いてる大学もあるし、MEYDANもあるし。それだけ特別な日なんですよね。
あのアクロバット飛行隊って、TURK YILDIZLARIって名前が付いているんですねぇ。F1トルコGPでも、あの飛行隊がぶぅおーーーん!って飛んできて(しかも往復してくれた!)、すっごい迫力でかっこよかった!きゃ~♪
でも、戦闘機なんてのはものすごい騒音で、DBでもよくF16がガンガン飛んでいますけど(地理的にも色々と役目が大きそう)、何機も連続して飛んでくると、やっぱり怖いもんです。戦闘機、アクロバット飛行だけのものに留まっていてくれるのが一番です。
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第一次世界大戦 (cake)
2007-09-13 15:07:55
トルコの建国の父と呼ばれているアタチュルク。ギリシャ軍からイズミルも解放したのですね。
トルコの方々は、どんなに誇らしげに9月9日を迎えるのかが判りました。

ところで、オスマン家のスルタンの末裔の方は、今も何処かで暮らしているのでしょうか。トルコにはいらっしゃらないのですね。
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Unknown (mavi)
2007-09-13 16:38:25
盛大なセレモニーがあるとは知らず、コナックまで出掛けたけれど、あまりに人が多いのでさっさと帰ってきた記憶があります。空軍、かっこいいですよね!空、海、陸の順でかっこいい感じがします。
↑のコメントで「ケントカード」という単語を発見。払い戻しを忘れて我が家に5,6枚あるのですよ・・・
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がーじのおじさん (ぷなるじゃん)
2007-09-14 00:57:34
さすが、盛大なイベントですね。イズミルは空がとっても広いような気がします。

写真に写っているGaziのおじさん、よくニュースで見かけますよねぇ。
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