トルコの1940年代を代表する作家の一人「Sait Faik Abasiyanik(1906-1954) サイト・ファイク」の「SEMAVER(セマヴェル=サモワール)」と言う小説に、やっとのことで仕事先を見つけた若い息子を毎朝起こそうとする母親がくすぐったりベッドの上でふざけあって若い女のような嬌声をあげるという一節があります。昔トルコ語のクラスで読んだのですが、息子と母親のそのような親密さ、しかも働いているいい年の(!)息子ですよ、にうへ~っと思った記憶があります。トルコ人のアンネ大好きは有名(?)ですし、うちのアンネの息子溺愛もそりゃあ相当なものです。イスタンブルにいる息子とメッセンジャーで話しながらパソコンの画面に思わずキスするアンネですから。それでもやっぱりこのサイト・ファイクの小説の描写はいくらなんでもなあと言う印象を持ち続けていました。
どうでしょう・・・。
この小説を読んで早くもウン年、ついにこの小説を地でいく、いやそれ以上の親子を目撃しました。それは夫のKUZEN(従姉妹)チーデムさんとその息子でした。
いつもメッセージをくれたり話を聞くことはありましたが会ったことはなかったアンネの姪っ子チーデムさんが夏休み中の息子と一緒にイズミルへ遊びに来たのです。二度の週末しか会う機会が持てなかったにもかかわらず、その親子の密着ぶりにはさすがのサイト・ファイクもびっくりではなかろうかと、目のやり場に困ると言うか「ひぃ~っ」と叫びだしたくなるというか・・・。
しかも彼女は「孟母三遷」の故事を実践中。息子が高校へ入ると同時に高校の近くに家を借りたのです。大学へ入ったら、そして教員志望の息子の赴任先はもちろん、兵役に行くときも絶対ついて行くと鼻を膨らませて語っていました。
こんな気持ちのいい公園でマンガルをしました。
夜になるとマンガルをしに来る人で駐車場も混雑。
一緒にマンガル(バーベキュー)をしに行った時に、飲物が足りなくなったので夫がチーデムさんの息子に「ちょっとそこまで行って買ってきて」と言っても「だめだめ!迷子になるから」、デパートに行って息子がトイレへ行けば迷子にならないように入り口で出てくるのを待ちます。アンネが一度一緒に買物へ行った時も(しかも歩いて行けるすぐ近く)、うちで待ちながらすぐに心配になってアンネのケータイに「息子迷子になっていない?」コール、アンネがふざけて「それがはぐれちゃって今探しているのよ」と言おうものなら心臓麻痺を起こしそうに慌て出しすぐにも駆け出しそうになったそうです。
昨日の夜バスで帰って行ったチーデム親子。
兵役を終えるまで一緒についていくとして「結婚したらどうするの?」と聞くとその時は嫁に「私がここまで育ててきた、これからはあなたに預けます」と言って託すのだそうです。お嫁さん大変そうだなあと、今から同情しきりの私達でした。
うちの近所にあるバス会社の事務所まで見送りに行きました。ここからバスターミナルまでのサービスバスがあります。
父親の弟の結婚式でビルテン。
☆現在のイズミル☆
でも、トルコのアンネって息子大好きだよね~
うちの場合、うーちゃんの弟をすごく可愛がっていたような・・・ちなみにうーちゃんはアンネアンネっ子で、最近まで冬になるとアンネアンネの所で過ごしてたわ・・・お父さんは娘に溺愛になり、お母さんは息子に溺愛になるのかな??
古い小説を知っているのにびっくりしたけど、トルコ語のクラスで読んだんですね。私、2年も住んでいてトルコ語がさっぱりだから、トルコ語教室に行った方がいいのかな?なんて思うけど、やる気がないから行っても無駄かなあ。
それにしても、なんでこんなに暑いのでしょうか…
昨日なんて一番暑い時間になんと停電。涙でたわ。パソコンもあっちっちで使ってられないよ~。
もうそろそろ主人も戻るので、「彼のために」クーラーつけるかね。ははは。
エリフちゃん色白くておしゃぶりがよく似合う!ビルテンちゃん…大人っぽすぎる、見とれてしまうわ。って私もおばちゃんやなあ。
兵役は近いのですか?・・この先が気になる親子ですね・・・なんて。
父親の娘溺愛とはまたレベルが違うような気がするんだよね、トルコの場合。
今は和物を読んでいらっしゃるのですね。
トルコ語のクラスで読んだけど、最後まで読んだかどうか記憶がないのです。きっと冒頭だけ読んだんじゃないかな。そちらではトルコ語教室あるの?文法だけ少し教室で習うと耳から聞いて覚えたトルコ語がすっきりするかもしれませんね。なんちゃってー、私のトルコ語もさっぱりです。