イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

ASURE (アシュレ)

2006-02-27 05:13:54 | 料理
 材料。豆類は茹でてあります。

アシュレと言うのは、クルバンバイラムの翌月、イスラム暦の1番目の月(ムハッレム月)の友情と平和のシンボルとして、トルコの食卓の中でも最も古い甘い物(デザート)の一つと数えられるそうです。ノアの箱舟が洪水が終わり陸地に漂着した時、船に残ったものたちは感謝のお祝いをしたいと思ったのですが、船の食物貯蔵庫にはほとんど何も残っていなかった、そのため船にある食べられるものを全てかき集めてスープを作ったことがアシュレの起源だそうです。毎年アシュレ月になると近所の人や親しい人がアシュレを作ってお裾分けをしてくれます。私も去年初めてアンネ(義母)に教えてもらってアシュレ作りに挑戦したのですが、アンネの横で「かき混ぜているだけ状態」だった為、今年は初めから一人でやってみようと思い立ちました。
今日は日曜日、毎週日曜日はアンネの家で義妹親子と一緒に朝食をする日になっているので朝からアンネ家へ。先日作ったりんごジャムを絶賛してくれた義妹が一緒にもう一度作って欲しいと言うので朝食後すぐにジャム作り、それが終わると今度はアンネと義妹のアシュレ作りを見学して手順をチェック、家へ帰り夕べから水につけておいた材料を茹ることから作業を始めました。

 鍋いっぱいに出来たアシュレ。

ノアの箱舟に残ったものは何でも!と言うくらいですから何を入れてもかまわないわけで、頂くアシュレの中身も人によってそれぞれ。各家庭の味があって中身を確かめながら頂くのは、なかなか楽しいものです。私も奮闘の末、出来上がったものをすぐにアパートのお隣さんたちに1軒ずつ配って廻りました。明日はお友達やアンネのところへも持って行こうと思っています。

 アパートのお隣さんたちに配布用。

《アンネ直伝で私風に適当にアレンジしたアシュレ》

麦 0.5キロ
ひよこ豆 1.5カップ
いんげん豆 1.5カップ
干し杏 10個くらい
干しぶどう 200g
りんご 1個
オレンジの皮 1個分
米粉 大さじ2
*飾り用
kus uzumu(小粒の干しぶどう)
煎ったピーナッツ
胡桃
煎った白胡麻
シナモン

①麦、ひよこ豆、いんげん豆、干しぶどう、干し杏を前の晩から水につけておく。
②麦、ひよこ豆、いんげん豆をそれぞれやわらかくなるまで煮る。
③大きな鍋にまず麦を入れ、次にいんげん豆ひよこ豆を入れて煮る。
④米粉大さじ2、砂糖1キロ弱、塩少々を加える。
⑤細かく刻んだ杏、干しぶどうを加える。
⑥りんごとオレンジの皮を細かく刻んだものを加える。
⑦冷めてから容器に入れて飾りつけをする。

Afiyet olsun!