山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

比良山系・鵜川左俣(遠近両用眼鏡との格闘)

2013年08月14日 | 沢登り

P8110173

◆撮影:2013年8月11日、鵜川左俣にて

2013811日(日) 

『T山の会』

<比良山系・鵜川左俣>

■参加者:ABちゃん、UMさん、MOくん、MKさん、YUさん

[コースタイム]

[湖西線・北小松]→(タクシー)→[鵜川林道ゲート]→[堰堤(潜る)]10201045[二俣]→11156m滝]→130010m滝]→13156m滝]→(下山)1400→[堰堤(渡る)]→1450[鵜川林道ゲート]

<遠近両用眼鏡との格闘>

今日の沢歩きは、遠近両用眼鏡との格闘であったと言っても過言ではない。それは、八ヶ岳山行の反省から遠近両用眼鏡を購入し、その眼鏡をかけての初めての山行が今日の“鵜川左俣”となったからである。眼鏡店で「階段を下りる時は気をつけてください」と言われていたのだが、また上さんに「遠近両用眼鏡では歩かれへん」と聞いていたのだが、遠近両用眼鏡に慣れることの難しさを味わうこととなった沢歩きであった。

何度足を滑らせたことだろう。何度もバランスを崩し何度腰を沢中に落としてしまったことだろう。足下の沢の流れから顔を覗かせる一つの岩に注視し右足を載せる。次にその向こうに姿を現す岩に今度は左足を載せようと試みるが、それも瞬時の内に判断し試みるが、我が眼はその岩塊を正確に捉えることができない。僅かなズレが生じ左足は岩から滑り落ちバランスを崩し沢中に左手をつく。そんな状況が度々発生し僕の後ろを歩くMOくんが心配して「眼鏡を外した方がええんとちゃう」と僕に声をかけた。併しだ、一刻も早く遠近両用眼鏡に慣れたいと思考している僕は、最後まで掛け続けたのだが、精神的に疲労してしまった鵜川左俣沢歩きであった。

堰堤手前から沢へと下り、堰堤下部のトンネルを通り抜け沢歩きが始まる。昨年の617日にもこの沢を楽しんでいるのだが、そのときは前日までの豪雨の為、水量が半端でなく、殆どの滝を巻かざるを得なかったように記憶する。それゆえ今日は、濡れることが嫌な僕を除く4人は、10mの滝を除くすべての滝を登った。その10mの滝は頭より水流を被ってしまう状況で、一旦登りかけたMOくんが回避したことで全員が右岸を巻き上部に続く6mの滝で思う存分楽しんだ。

今日の山行で僕の耳に届いたもっとも印象的な言葉は、「来てよかった」というMKさんのそれであった。どんな人間であっても多かれ少なかれ普段の生活の中で某かの精神的抑圧感を抱いているのだろうが、今日こうして、気が置けない山仲間と一緒に自然と戯れたことにより、瞬時のことであったにせよ、また僅かであったにせよ、愉楽の時を過ごせたことに僕自身も感謝して止まない。

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