昨日、映画『沈黙』を一人で観た。
正直、みようか、みるまいか、心が揺れた。79歳の爺の心はズタズタに千切れはしないかと。
天草の乱が終わってまもないころの長崎ー
キリスト教を知った日本人、棄教を迫る幕府、迫害を受ける宣教師、遠藤周作はひとつの踏絵から得た
インスピレーションを軸に言葉を紡ぎ、歴史から抹殺された人間を生き返らせた。
そして、アメリカ人映画監督スコセッシは、その物語を映像でよみがえらせた。
語るも聞くもおぞましい話、遠い歴史の向こうの話、日米のたたかいも、原爆も、いつかは歴史の闇のなかに
消えていくのだろうか・・・
イヤ、そうではない。にんげんの歩いた道は、にんげんがたどるように運命づけられているのだと私は思う。
79歳の爺はこの映画を観てそう思う。そして、私たちの後からくる若い人たちのこころも爺の世代と変わらない
ことを信じる。
オルテリウステイセラ作 日本古地図(1595年)新潮社刊 沈黙 表紙
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