『飛ぶ教室』 その４

誇りと闘志、思いやりをいつも体いっぱいにふくらませた少年たち。
そのクリスマス劇の最後の場面でなんと誰かにぶちのめされたらしい
仲間が倒れこんできたのです。

この小説の舞台はドイツ、キルヒベルクという片田舎の高等中学校、
お隣には職業学校があって、このふたつの学校の生徒たちは普段から
闘いを続けていました。
クリスマスを前に、どうやら戦がはじまった気配・・・
仲間の一人は実業学校の連中の捕虜になって監禁されているとの情報！

仲間は何かのときに一番頼りになる〝禁煙さん〟とこに集まりました。
〝禁煙さん〟と舎監のペク先生は生徒たちが一番頼りにし、大好きな
先輩。何かの時に頼りになる先輩らしい。

禁煙さんはドイツ国有鉄道から買い求めたという禁煙車を菜園に置き
そこで寝起きをする風変わりなおじさん。元医師、時おり、ピアノを
教えているらしいが・・・
さあ、これからはじまる隣の寮生との戦（イクサ）の参謀役らしい。
お隣の寮生との闘い、戦の納め方、難しそう。

小説の舞台はドイツ南部、もうスイスやフランスに近い。フランクフルト
が近い。地図を広げて何度も見るのだが、うまく説明できない。

9時過ぎ、大粒の雨が降る。

飛ぶ教室 その3

体育館でやろうというお芝居の題が『飛ぶ教室』、クラス全員が
飛行機に乗って地理の授業を受けるという未来小説のような
シナリオです。

第1幕はみんなはプロペラが3つの飛行機に乗り込み出発！
第2幕、飛行機はイタリアのベスビオ火山の火口に到着、
火山のことや火山灰に埋もれたポンペイについて勉強します。
第3幕、エジプトのピラミッドに到着。
第4幕はなんと北極に着陸、
第5幕では昇降舵がきかなくなって天国に着いてしまいます。

奇想天外・・・私も見たいなあ！と思ったくらいの劇です。

この劇の背景を描いたのがこの小説の中心人物となるマルチン君
です。

劇の練習が終わろうかというとき、ひとりの少年が血だらけになって
体育館に倒れこみます‼どうやら誰かに痛めつけられたようす！