浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

鯨の墓

2008年07月02日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_27931 山口県長門市、青海島の通浦(オウミジマ、カヨイウラ)で見たマンホールの蓋。

クジラの姿がカワイイ。きょう、文化財探訪の仲間とこの地を訪ねた。

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山口県の北部、日本海をのぞむ仙崎湾。この湾には古くから北洋から南へ下るクジラが迷い込んだという。江戸時代、長州北浦捕鯨の中心地として栄えた。

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「くじら資料館」で藤井館長が完成したばかりの紙芝居を紹介していただく。ボランテイアによる手製の紙芝居だそうだ。

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勇壮なクジラとの闘い、しかし、子クジラを人間にとられた母クジラが子クジラを守ろうとする話に一同粛然とする。

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時に、捕獲した母クジラの胎内に胎児が生きていることがあった。村人はその胎児を手厚く葬った。お墓には72頭が眠る。国の史跡。

「南無阿弥陀仏。クジラとしての命は母クジラとともに終わった。胎児を獲るつもりはなく逃がしてやりたい。でも、海へ放しても生きることはできない。クジラの子よ、人間の習慣によって念仏の功徳を受け成仏しなさい!」

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明治時代に描かれた古式捕鯨の詳細な絵、国重文の捕鯨用具の数々、国重文の早川邸などを見学できた。