自己の利益には拘るが
他者の利益には不寛容
という時代が
とうとう地表へとやってきた
アメリカ第一主義を唱えて
大統領となることが決まったその一方で
EUでは
戦争難民の流入
を拒絶する風潮が先に高まり
国家固有の利益
を希薄化させる原因
の増加を阻む行為
が際立って増えていた
国民投票による英国の
EUからの離脱が決定し
南シナ海では中国政府が行った
海域の埋め立てによる
領土拡張行為の合法性が
国際司法裁判所で否決されていながら
核心的利益
だと自認する共産党政府が
領土への編入を
既成事実へと確定させ
ようとする執念を
強調する姿勢を強めている
事例が示すような
不寛容の時代
が到来するようになったのは
何故か
変化の意味
を探るための時代
というものが
将来へと至る架け橋
になろうとしている
その変化の理由
を突き止めない限り
平和状態の誘導は
至難
文明にとっては
試練
自己の利益を拡張しようとする行為が
他者の利益を否定する行為となる
イントレランスな状態を導くことで
己の利益を正当化し
他者の利益を否定する
そのサイクルが
既存の不具合を
増長させる
相互間関係のギャップ
を際立たせる時代
が不意に訪れた
先鞭をつけたのが
資本を制御する立場の1%
と
富を献上することで
貧しさを共有するよう強いられた
残り
99%の犠牲者
の対比が顕在化するようになり
そこで生じた逸失利益というものが
他者に対する不寛容
を誘導生成させている
資本の論理が飽和したときを境に
一連の変化が顕在化した
世界はますます剣呑な情勢となっていき
資本提供者の力に基いた
正当化の推進と
それを可能にした犠牲者すべて
による利益保護の思い
が
対立を唆し
難民化した第三者に対する
分厚い壁
をマジョリティが共有する防衛意識
の内側へと築かせた
他者を否定する行為が
自己の利益の条件となっていき
自己の利益を肯定するための行為
が
他者に不利益を強いる結果
を齎した
他者の否定が
自己の利益へと反転させる
呼び水
となるそんな関係が
このところ
矢鱈目立つようになってきた
デフレ経済の蔓延とその長期化
が国際社会の結束
を乱すようになってから
左から右
へと向かう意識の変化
が顕著となった
資本喪失によって
豊かさを失った文明は
身勝手な解釈を取り込んで
宗教的優越を獲得した積もり
でイスラム国を自称する組織を誕生させ
対立存在を攻撃の対象とする
戦闘行為を中東各地で
同時多発的に叢生させた
内戦状態が各地で発生し
戦争難民が陸続として
欧州各地へと押し寄せた
難民の大量流入を抑えたい
地域固有の勢力を右傾化させる
という経過が
そのとき
世界中で目立ち始める事態を生んだ
難民の流入は
受け容れた国から利益を奪い
国民から仕事を奪い
生計を維持することさえ
困難にした
税金は高くなる一方となり
生活の質は急速に劣化した
EU危機は
そのとき大地に根ざした
自己の利益を奪う他者を
国民が許さなくなっていき
アメリカでは問題のあることが分かっていた
人物を大統領へと
無批判に押し上げた
それが自己の利益に結びつく
と有権者が思い込み
当選する筈のない
圭角な候補者をついに
舞台上へと引き上げた
北朝鮮では
核開発を無思慮に推し進め
ペナルティ強化
を手段とする連携の成立を急がせた
国際社会を自らの思慮の無さ
で包囲網を築くよう
判断を誤り
強気の駆け引きで
成果を引き出せると誤認し
困難な状況を
一層のっぴきならないものにした
愚かなる指導者というものは
国がどこであれ
おしなべて国民を不幸へと
追い落とす
蛮行を独善で正当化し
国際社会に
意味のない負圧を
勝手に懸けて満ち足りている
ということが
問題をより深刻なものにした
救われないのは
意思決定に関わることのない
国民のすべて
指導者の過ちを
引き受けることが
最終的な義務となり
自動的に負い詰められるだけとなる
難民は
不具合が産み落とした状況の
無辜の犠牲者
不寛容性が一般化するようになってから
世の中は
各種の異変に満ちたものとなり
想定を逸脱した結果
が所かまわず
出現する時代を誕生させた
なんと愚かなことだろう
一連の変化は
アメリカがドル本位制から
一方的に離脱した
71年夏のあの日
を境に起きるようになったもの
金の裏付けなしにドルを発行する権利
つまり
国際通貨のシニョレッジ(通貨発行権)
を手に入れたアメリカが
自己の都合を思慮なく最大化
したことにより
さまざまな不具合を産み落とし
45年の歳月を費やして
国際経済から繁栄を奪い取り
イントレランスの蔓延
を
合目的的だとする
認識を同時代人へと
一律に植え付けた
このようにみてくると
一連の変化は
必然の帰結となって
直線的に浮上する
ドルの発行権を青天井にした
ということが
石油の需要拡大を急がせ
二酸化炭素の濃度を急速に高め
長期化したイラク戦争が
戦費調達を増税抜きで行うための
石油価格の長期的高騰を導き
ドルの需要を一層高め
過剰流動性を増殖させたことによって
リーマンショックで世界中を震撼させ
G20を創設させた
流動性に関する未曽有の危機を
かろうじて乗り切った
ということが世界規模のデフレ経済
の起源となり
財政危機を世界中で発生させ
課税強化で国民から
得べかりし利益を
大量に失わせ
反米の旗幟を鮮明化するよう仕向け
宗教国家の創設
へと繋げてしまう結果となった
ドルの過剰流動性が
イラク戦争で高まった
ということが
中国を世界の生産基地にする
という目標を生み
世界中の市場で大量に余っているドルを
中国大陸へと仕向けたということが
人民元の急騰を防ぐ必要に
共産党政府を気づかせ
人民元の印刷を急いだということが
中国を成金国家へと押し上げた
印刷するだけでよい
人民元の大量発行で
世界中から大量に押し寄せてきたドル
を買い支え
獲得したそのドルで
人民元の発行権を担保することができた中国政府は
その行為によって
僅か三年足らずの短期間で
日本を追い抜いて
世界第二位の債権国へと一気に上り詰め
世界中で爆買いという現象
を引き起こし
余勢を駆って
海軍力増強を図り
海洋権益を強化しようとして
南シナ海でサンゴ礁を埋め立てる
という暴挙を敢行するに至らしめた
共産党政府に
過剰流動性を押し付けた
そのアメリカが
極右勢力を取り込んだ
新大統領トラムプを選出し
イントレランスという潮流に
輪を懸けて
そこから世界を引き戻せないようにした
不具合の根源は
一に懸かって
アメリカの独善体質
と
防衛能力を強化してきた
強迫神経症という気の病
が生み出した合併症
が育んできたもの
原因を与えた者は
すべからく
結果
を己自身の手で
引き受けるのが世の定め
それが果たせるようになったとき
はじめて
戦後政治は終焉を迎えることができ
新文明がこの惑星へと訪れる
温暖化現象の起源は
アメリカにあった
ということになる単純な顛末
に世界中がその時
漸く気づくだろう
原因を与えたアメリカの新大統領が
気候の変動要因を否定している限り
世界の不具合のみならず
不安定要因となっている
温暖化対策と反米感情の高まり
そして
宗教的解釈の相違を組み込んだ
対立の総和は
破局へと至る一本道を
同一歩調でこれからも
着実に
ひた走る
他者の利益には不寛容
という時代が
とうとう地表へとやってきた
アメリカ第一主義を唱えて
大統領となることが決まったその一方で
EUでは
戦争難民の流入
を拒絶する風潮が先に高まり
国家固有の利益
を希薄化させる原因
の増加を阻む行為
が際立って増えていた
国民投票による英国の
EUからの離脱が決定し
南シナ海では中国政府が行った
海域の埋め立てによる
領土拡張行為の合法性が
国際司法裁判所で否決されていながら
核心的利益
だと自認する共産党政府が
領土への編入を
既成事実へと確定させ
ようとする執念を
強調する姿勢を強めている
事例が示すような
不寛容の時代
が到来するようになったのは
何故か
変化の意味
を探るための時代
というものが
将来へと至る架け橋
になろうとしている
その変化の理由
を突き止めない限り
平和状態の誘導は
至難
文明にとっては
試練
自己の利益を拡張しようとする行為が
他者の利益を否定する行為となる
イントレランスな状態を導くことで
己の利益を正当化し
他者の利益を否定する
そのサイクルが
既存の不具合を
増長させる
相互間関係のギャップ
を際立たせる時代
が不意に訪れた
先鞭をつけたのが
資本を制御する立場の1%
と
富を献上することで
貧しさを共有するよう強いられた
残り
99%の犠牲者
の対比が顕在化するようになり
そこで生じた逸失利益というものが
他者に対する不寛容
を誘導生成させている
資本の論理が飽和したときを境に
一連の変化が顕在化した
世界はますます剣呑な情勢となっていき
資本提供者の力に基いた
正当化の推進と
それを可能にした犠牲者すべて
による利益保護の思い
が
対立を唆し
難民化した第三者に対する
分厚い壁
をマジョリティが共有する防衛意識
の内側へと築かせた
他者を否定する行為が
自己の利益の条件となっていき
自己の利益を肯定するための行為
が
他者に不利益を強いる結果
を齎した
他者の否定が
自己の利益へと反転させる
呼び水
となるそんな関係が
このところ
矢鱈目立つようになってきた
デフレ経済の蔓延とその長期化
が国際社会の結束
を乱すようになってから
左から右
へと向かう意識の変化
が顕著となった
資本喪失によって
豊かさを失った文明は
身勝手な解釈を取り込んで
宗教的優越を獲得した積もり
でイスラム国を自称する組織を誕生させ
対立存在を攻撃の対象とする
戦闘行為を中東各地で
同時多発的に叢生させた
内戦状態が各地で発生し
戦争難民が陸続として
欧州各地へと押し寄せた
難民の大量流入を抑えたい
地域固有の勢力を右傾化させる
という経過が
そのとき
世界中で目立ち始める事態を生んだ
難民の流入は
受け容れた国から利益を奪い
国民から仕事を奪い
生計を維持することさえ
困難にした
税金は高くなる一方となり
生活の質は急速に劣化した
EU危機は
そのとき大地に根ざした
自己の利益を奪う他者を
国民が許さなくなっていき
アメリカでは問題のあることが分かっていた
人物を大統領へと
無批判に押し上げた
それが自己の利益に結びつく
と有権者が思い込み
当選する筈のない
圭角な候補者をついに
舞台上へと引き上げた
北朝鮮では
核開発を無思慮に推し進め
ペナルティ強化
を手段とする連携の成立を急がせた
国際社会を自らの思慮の無さ
で包囲網を築くよう
判断を誤り
強気の駆け引きで
成果を引き出せると誤認し
困難な状況を
一層のっぴきならないものにした
愚かなる指導者というものは
国がどこであれ
おしなべて国民を不幸へと
追い落とす
蛮行を独善で正当化し
国際社会に
意味のない負圧を
勝手に懸けて満ち足りている
ということが
問題をより深刻なものにした
救われないのは
意思決定に関わることのない
国民のすべて
指導者の過ちを
引き受けることが
最終的な義務となり
自動的に負い詰められるだけとなる
難民は
不具合が産み落とした状況の
無辜の犠牲者
不寛容性が一般化するようになってから
世の中は
各種の異変に満ちたものとなり
想定を逸脱した結果
が所かまわず
出現する時代を誕生させた
なんと愚かなことだろう
一連の変化は
アメリカがドル本位制から
一方的に離脱した
71年夏のあの日
を境に起きるようになったもの
金の裏付けなしにドルを発行する権利
つまり
国際通貨のシニョレッジ(通貨発行権)
を手に入れたアメリカが
自己の都合を思慮なく最大化
したことにより
さまざまな不具合を産み落とし
45年の歳月を費やして
国際経済から繁栄を奪い取り
イントレランスの蔓延
を
合目的的だとする
認識を同時代人へと
一律に植え付けた
このようにみてくると
一連の変化は
必然の帰結となって
直線的に浮上する
ドルの発行権を青天井にした
ということが
石油の需要拡大を急がせ
二酸化炭素の濃度を急速に高め
長期化したイラク戦争が
戦費調達を増税抜きで行うための
石油価格の長期的高騰を導き
ドルの需要を一層高め
過剰流動性を増殖させたことによって
リーマンショックで世界中を震撼させ
G20を創設させた
流動性に関する未曽有の危機を
かろうじて乗り切った
ということが世界規模のデフレ経済
の起源となり
財政危機を世界中で発生させ
課税強化で国民から
得べかりし利益を
大量に失わせ
反米の旗幟を鮮明化するよう仕向け
宗教国家の創設
へと繋げてしまう結果となった
ドルの過剰流動性が
イラク戦争で高まった
ということが
中国を世界の生産基地にする
という目標を生み
世界中の市場で大量に余っているドルを
中国大陸へと仕向けたということが
人民元の急騰を防ぐ必要に
共産党政府を気づかせ
人民元の印刷を急いだということが
中国を成金国家へと押し上げた
印刷するだけでよい
人民元の大量発行で
世界中から大量に押し寄せてきたドル
を買い支え
獲得したそのドルで
人民元の発行権を担保することができた中国政府は
その行為によって
僅か三年足らずの短期間で
日本を追い抜いて
世界第二位の債権国へと一気に上り詰め
世界中で爆買いという現象
を引き起こし
余勢を駆って
海軍力増強を図り
海洋権益を強化しようとして
南シナ海でサンゴ礁を埋め立てる
という暴挙を敢行するに至らしめた
共産党政府に
過剰流動性を押し付けた
そのアメリカが
極右勢力を取り込んだ
新大統領トラムプを選出し
イントレランスという潮流に
輪を懸けて
そこから世界を引き戻せないようにした
不具合の根源は
一に懸かって
アメリカの独善体質
と
防衛能力を強化してきた
強迫神経症という気の病
が生み出した合併症
が育んできたもの
原因を与えた者は
すべからく
結果
を己自身の手で
引き受けるのが世の定め
それが果たせるようになったとき
はじめて
戦後政治は終焉を迎えることができ
新文明がこの惑星へと訪れる
温暖化現象の起源は
アメリカにあった
ということになる単純な顛末
に世界中がその時
漸く気づくだろう
原因を与えたアメリカの新大統領が
気候の変動要因を否定している限り
世界の不具合のみならず
不安定要因となっている
温暖化対策と反米感情の高まり
そして
宗教的解釈の相違を組み込んだ
対立の総和は
破局へと至る一本道を
同一歩調でこれからも
着実に
ひた走る