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こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

負 の 連 鎖

2010-08-01 07:00:13 | Weblog
石油を燃やさなくても

電気エネルギーを得る方法は

ある

多くの電源系が開発されているのだが

そのコストが

交流の商用電源よりも高いものであったことから

普及することが ついにできなかった

ということ


有害な交流高圧送電に依存しなければ成り立たない

現在のエネルギーシステムというものは

大気圏にある二酸化炭素の濃度を

次第に増加させていくばかり

減らすことは

絶対に

できない

自然に炭酸へと分解するその量よりも

新たに発生した二酸化炭素の方が

多くなっているということが

温室効果を年々高める経過を生み出している


人類は節電すれば

窒素酸化物や硫黄酸化物を含む

各種の酸素化合物を減らせると信じ

電力消費の抑制に励んできた

電力系統の最上流部にある火力発電所で

電気を生み出すために既に燃やされた化石燃料を

電気を使わなくしたことで

減らしたと説明することに合理性はない


一旦電流となったものは

元の資源へは二度と戻れない

この単純な理屈が通用しないのが

これまでの時代であった

温暖化が止まる理由など 

どこにもなかった


気候の変動を危惧する意識が

本当にあったのならば

交流の高圧送電ではなく

小さな自家発電システムへと切り替えて

商用電源から買っている電力を

すべてゼロにするべきだったのだ


資源を消費しない電源など

その気になれば

簡単につくれる

交流の便利さに慣れ親しんできたために

弊害に目を瞑り

安逸に流れても

経済が成長すれば

それでよい

とする方向へと文明は特化した


時代が分散電源を受け容れる準備を整えたとき

製品がリリースされる

それまでの間

文明は環境異変に耐えながら

自然災害の増加を眺めて暮らすことになる


交流送電の限界を知らないでいるうちは

何の変化もおこらない

これでよいと人類が思っている限り

原油の取引はこの先もつづくのだ

ドルの発行量もまた増える

余ったドルの行先は決まっている

ドル安政策で高められている通貨をもつ国は

ドル資本による過剰流動性を隠蔽する役割を担わされる

当該国の政府当局者のすべては

その事実に気付こうとさえしていない


ドルを受け容れてローカル通貨を売った国では

買ったドルで米国債へと投資するようになる

ドル建てのこの在外資産を総称して

外貨準備高と呼ぶ

ドル安政策を仕掛けられた国では
 
自国通貨高に苦しむだけでなく

取り戻すことのできないドル建ての公債を大量に抱えて

帳簿上の数字の変化を

資産勘定に繰り入れることで満ち足りている

こんなことを85年秋以降

延々と続けてきたのが

この日本という 国


石油・ドル本位制を支援する行為のすべては

地球環境を損なうだけでなく

国民の暮らしを圧迫するものとなる定め

貧困と失業率の悪化は

雄弁な指標であった


恒常的な円高を緩和させるために

ドルを大量に買いつづけるという行為が

資本の空洞化を生み出しているのだが

問題を指摘する声は

どこからもまだ聞こえてこない


交流送電の60%が火力発電になっている

その半分が出力調整をしないベース電源に組み込まれている

電力需要は深夜になると

50%以下にまで落ちる

その時間帯でも65%のベース電源は

発電を行っているということなのだ

使われることのない15%の電力を生み出すために

これらの電源群は稼働を常に続けている

その対策として

深夜電力という低廉な料金制度が導入されているのだが

その背景を説明した電力会社は

皆無


交流電流に節電努力は効果がない

自然エネルギーであったとしても

同じ結果が与えられるだけのこと

上流にある燃焼炉を停止させない限り

地表に滞留する二酸化炭素は

濃くなるばかり

気候の変動はその予兆であった

これがどのような結果へと

最終的に繋がっていくことなのか



まだ

誰も知らない



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