こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

一 知 半 解 ②

2019-11-10 09:29:27 | Weblog
豊かな科学的知識を

十分にもっていながら

その意味をまったく理解していない

というその途中経過に現れた

認識能力のもつ貧しさが

温暖化を止まらないよう仕向け

持続可能性を率先して

手放す

という愚行を人類に強いている


根拠不明な情報に基づいて

CO2が

気候変動を煽っている

と決めつけて

排出削減が急務

だとしてきたこれまでの方針

が誤まっていたことに

誰一人気づかない


問題をモンダイとして

正しく認識していなかった

ということが

人の住む生活圏全域

を危険極まる状況

へと追い詰めた


温暖化がいつまでたっても

まったく止まらなかったのは

その結果として起きた

事実誤認によって

自らの手で

文明が定着させた

不毛の結果


二酸化炭素について

普通に調べてさえいれば

気候変動の原因を突き止めることなど

遥か昔の段階で

いとも容易にできていた


現状をうち眺めると

今に至るまで

問題の本質を見失ったまま

間違った対策を

意味を知らずに

闇雲に連ねている

ということに尽きるのだ


そのことにさえ

気づかないままでいる

知識人たちの

何と多くいることか


空気より重いCO2が

大気中の濃度を

高め続けることが

何故できるのか

という素朴な疑問と出逢うことなく

暢気で長閑な

牧歌的な暮らしを楽しむ

権利

が永久に保証されている

とでもいうかのように

地球人たちは

これまで頑なに

確信しつづけてここまできた


気候変動がいよいよ

深刻なものとなり

想定外の水害が

立て続けに

引き起こされる事態となった


それというのも

科学と日常的に接していながら

その意味を

まったく理解していなかった

からなのだ

これは

世界中で起きている

例外のない普遍的事実

温暖化はCO2が増えた所為

だと根拠をたしかめもせずに

安易にそう信じ込み

空気より重いCO2が

重力に反して

中空に漂いつづけるようになった

と決めつけた

そのことこそが

深刻な環境異変の原因

とされたCO2の大量生産

の放置へと結びついている


大気圏に滞留するようになった

CO2が濃度を高め

空中で温室効果を発揮する

という誤った理解を

真実であると誤認して

二酸化炭素の排出削減

が急務だと思い込んだ

というのが発端だった


比重の違いを承知していたのであれば

CO2が空気中で

上昇できなくなっていることくらい

一瞬で察知していた筈のこと

巨額の教育投資を

長年に亘って続けていながら

知識の意味を体得していなかった

という事実が

この段階で確定していた


要するに教育投資に於ける

根源的な失敗が

止まらない温暖化を生み出した

ということになるハナシであった


空気より重い気体は

自然条件下で

理由なく上昇することが

即ちできない

いうまでもないことだ


だが世界中の人々は

温暖化が

気候変動を発生させた

というメカニズムを理解していながら

重いCO2が

大気圏に何故滞留することができ

その濃度を高め続けているのか

という理由について

考えていなかった

ということを

アボガドロが証明する

結果となった


空気より重い気体

であるCO2が

重力に逆らって

垂直移動を行っている

と文明がキメツケた

その行為が

気候変動をただならぬものにした


ドライアイスの気化で生じた

白煙の行方を思い出せば

誰もが質量の違いとして

真実を即座に把握するはずだ

見ることは

信じること

であるからだ


ところが世の知識人たちの総て



温暖化の原因をCO2以外にない

と勝手に断定してしまい

間違った認識であることを

悟ることなく

真実だ

と思い込んで

勝手な決めつけを行った


間接情報を鵜呑みにして

検証することなく吹聴し

熱心に拡散させているその行為



義務と信じて続けている

というところに問題の本質が

潜んでいる


これが環境の復元を

困難なものにした


判断の間違いを前提とした

これら一連の負の経過は

デマの伝播していくその過程と

実によく似ている

知識人だけでなく

賢人とされた人々でさえ

悉く

CO2というワードで

検索を試みたことがない

キーワードを立てて

項目を絞り込み

要素抽出と要因分析で篩にかけ

リサーチに務めていたのであれば

CO2が空気より重く

水に溶けやすい

という性質をもっている

ことくらい

難なく解けた


重力に反する非科学的で

身勝手な偏った思い込み

に囚われている

ということが

CO2を温暖化の主犯だと

キメツケることに役立った


温暖化現象とは

ニンゲンが陥りがちな

よくある錯語

に囚われた

認識パターンがその土台


よく調査しないで

安易に都合よく確信した

という経緯に基づいた

過った理解

が生みだした不毛な帰結


科学的態度とは

事実を誤認して

それに囚われることではなく

健全な判断を行って

事実誤認を極力排し

真実を抽出する過程

の連鎖で成り立っている

認識へと至るための

その姿勢


思考力を手放してしまったときから

判断を誤っても

その事実を悟ることができなくなり

現在位置を見失う

これが迷妄を押し付ける


CO2の属性

を承知していたのであれば

重い化合物が

大気圏内で増え続ける道理がない

ということくらい

自明の理


教育の失敗は

不具合すべての共通の分母となり

文明社会に末永く祟りつづける


民主主義の劣化と温暖化の悪化

とは

共に教育の失敗

がその生みの親

自らが得た

自らの業

を消すのは

容易ではない


同じレベルの認識の相違は

直流と交流とに分かれている

電流の種別を弁えていなかった

というその事実からも

明瞭に見えていた

交流電流にたいする

事実誤認

が再生可能エネルギーで

化石燃料の消費が減る

という思い込みへと繋がった


太陽電池を導入して

交流電流が減る

という経過の実現は

成り立たない

なぜなら

交流電流が周波数でできている

ものであるからだ

それは波の形で表記されているのだが

山と谷からなるあの曲線が

毎秒50回の頻度で

正確に切り替わっているとき

50ヘルツの周波数をもつ

交流電流が生じている

ということが

はじめてできる


磁極の数を倍に増やせば

回転数を半減できる

ということでもある

毎秒50回の切り替えができる

電源でありさえすれば

50ヘルツの交流電流を

発生させることは誰にでも

可能


常に変転しているタイプの電流が

交流電流

であるということなのだ

このとき生じた磁場の変化が

交流電流を成立させた

この違いこそ

直流電流との大きな差

となって交流電流を

特徴づけている当のそのもの


毎秒50回の頻度で

変化し続けている交流電流は

止まっていることが

即ちできない


このことは

節電が無意味である

という事実を

最初から伝えていた


つまりクールビズなどで

二酸化炭素を減らそうとする努力が

まったくの無駄である

ということを伝えていたのだ

単純な事実誤認にさえ気づかない

その状態から

未だに抜け出していない

というそのことが

却って大いに訝しい


温暖化が深刻な社会問題となったとき

その原因物質として

既に特定されていたCO2

の排出量を削減すれば

温室効果を減らせる筈だ

という予定調和的な結論が

次第にもてはやされるようになっていき

最初の手段として

省エネ節電が有効だという判断

が世界中で蔓延った

猫も杓子も温暖化防止活動

に取り組むようになったのは

それから後のことだった


これと相前後して流行ったのが

太陽電池や風力発電などの

再生可能エネルギー

代替電源と見做された

環境負荷のない新電源

だと思われている

ということが

温暖化対策から実効を失わせる

という失敗を何度も繰り返している

たった一つのその理由


太陽電池を屋根に敷き詰めれば

それがもつ発電能力の分だけ

二酸化炭素の排出量を

大きく減らせる

と世界中がそう単純に

思い込んでしまっていた


だがこれこそが誤りのもとだった

世界中で再生可能エネルギー

に対する投資を大規模に推し進める

と同時に節電努力を続けていながら

結果をみれば

大気中のCO2濃度は

減るどころか却って大幅に

増えていた


そこで急遽登場したのが

CO2排出量をゼロにする

というパリ協定というものだった


だがこの希望的観測も

無駄に終わるということが

計画段階で既に見えていた


CO2が犯人だと思い込んでいる限り

真犯人はノウノウと生き延びて

その濃度を着実に高め続ける

冤罪というもののオソロシサは

この一点に集約できる

京都議定書が無効に終わったその理由

も冤罪を指し示す

間接的な証拠となった


事実誤認はどのような成果も

引き出せなくする

という点でとても罪深い

正しい理解であるとした独善による

過ちの成立が

温暖化を募らせて

地球全域に

強い淘汰圧をいまかけている

それというのも

文明が判断を誤ったからなのだ


真犯人は

紛れもなく

別にいて

活動を揺らぐことなく

のうのうと続けている
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 権 威 主 義 ① | トップ | 水 の 惑 星 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事