こ と の 端

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健 全 な 国

2015-06-07 08:25:41 | Weblog
日本の指導者たちには

いわゆる

戦略思想

というべきものが

そもそも

ない


その昔

それは

この国に

しか

と残されていた


いま

どこにも

それが

見当たらない

ということが

この国に

不幸をもたらす

源泉として機能する


問題の所在

を知ることができれば

有効な対応とは一体何か

という程度のことは

誰の目にも

自動的に見えてくる


問題のもつ本来の意味を

指導階級に属する者たちが

一向に

察知できずにいたのだったから

対策を立てる必要がある

ということについても

まったく気づけなかった

ということなのである


状況が変化して

事態が切迫するようになってから

はじめて

問題のもつ固有の姿



かたち 

とに気づく始末だったのだから

後手を踏む

という対応になっていた

というのは

当然すぎるほど当然

の帰結

というものだった


バブル経済を

自らの手で潰したその行為

にさえ目を背け

過ぎ去ったこと

として責任を負うことを

25年後の現時点でも

なお避けている


その後の経済対策に於いても

繰り返し問題認識を

誤り続けてきた

という事実にも

同様に背を向けて

まるで

ひとごと

のようにして

事実関係を確認する

義務からも

身を遠ざけて

真相を究明することからも

逃げ続けている


国が負ったあの莫大な規模

へと達した債務の総額を

他人事

であるかのように棚に押し上げ

相変わらず

赤字国債の発行に

率先して勤しんでいる

その姿

をみるにつけ

気味がわるくなる

という思いに駆られる国民は

少なくあるまい


経済対策を含む

国会が策定したすべての方策に

もし

実効があったのなら

国の債務が

短期間で

これほどまでに

急膨張する

などということは

およそ

あり得ないことなのだ


判断を誤った政策の連鎖が

国民に祟る時代が

これから

徐に

やってくる


本来国会の不明が招いたことを

国民の責任で

始末しなければならない

という展開は

まことに理不尽

なことというべきもの


直接の当事者である

国会の成員すべて



官僚機構を構成する

すべての国家公務員とが

パブリックサーバントとして

その名に恥じぬ

行動をとるべきなのだ


国に負わせた損失を確定し

速やかに

埋め戻す

直接当事者としての

責任が生む義務

がある

と考える


特別の権能を有し

国民のためにそれを行使しなければ

国家が危殆に瀕する

ことになるのは

自明の理


権益を政党と省庁の勝手な都合で

独り占め

してきた過去の清算を

国家予算の赤字体質が

まったなし

で実行するよう

迫る時代が

やってきている

ということなのだ


問題認識能力の不在は

事実関係の確認を

ひろく

怠らせ

資本の漏出だけでなく

環境の劣化をも

平衡して

募らせていく


温暖化したその理由が

温室効果ガスの濃度上昇

にあることを承知していながら

二酸化炭素を

1マイクログラムさえ

減らしていない

という現実を

世界中が

一斉に

見損なっている


その結果

大気中の二酸化炭素は

着実に増え続けていくようになり

異常気象は収まるどころか

その狂暴性を

却って

より一層

募らせる事態を

世界各地へと生み落とす

ようになってしまった


問題を理解していながら

実効のない

上辺だけの対策を講じて

安心している

というのが

世界の

現状


まったく減っていないCO2濃度を

モンダイとすることなく

実効不在の

上辺だけの値をただ積み重ね

温暖化を止めた積もりになっている

指導体制の劣化は

呆れるほど

のレベルへと落ちている


止まることができない電流

であることを承知していながら

電力消費を減らすと

電流がそこに留まっている

と勝手に誤り

安心して

エネルギー消費に励む

行為を繰り返す


世界は痴呆症になっていながら

自覚症状を察知せず

その事実から目を反らせている


知識量を単純に増やす

ということが

教育だと錯誤してきた社会体制

というものが

思考力を失わせ

実効値ではなく

名目値で

温暖化にストップをかけた

と思い込ませている

教育の限界は

正解が一つだけ

という問題以外

扱えない

というその点にある


実効不在の温暖化対策だった

からこそ

二酸化炭素は赤道上でさえ

400ppm(0,4%)を

一昨年には突破してしまっていた

ということを

昨年の統計が明らかにした

のだった


教育の欠陥が

不毛なこの世の中を

生み出した

その最大の要因となっている


考える力が残されているのなら

温暖化を止めるための有効な方法

とは何か

ということについて

広く討議されていなければならない


現状は実効のない対策の継続

に終始する

という経過を繰り返しており

そのことが

異常気象と資本の劣化を

同時進行で増長させ

社会資本を失って

経済成長を寧ろ阻害する

効果をさえ

地表で発揮させているほどだ


経済政策や

環境対策以外の分野

つまり

外交交渉に於いてもまた

問題の所在を

指導者たちは見誤ってきた

領土領海ばかりでなく

国家による犯罪行為

に対する追及の仕方

に於いてもまた

大いなる劣化

がみられる


実績のある

優れた憲法

を急ぎ改訂する条件とは

外部要因によってではなく

国民の総意を閲した

内発的な動機の高まり

以外に

実施すべき合理的理由

はない


国会が主導して

健全な国家を

不健全化させようとするその行為は

国民の批判を

却って高める


これまでの推移を見ていると

まさしく

そのような展開が

明かに

生じている

と言わざるを得ない


これこそが

国民が有する

そこはかとない健全性

の発露

というものの

顕れ



国民感情を

統一的に一致させる求心力

というものは

すぐれた指導者にのみ

与えられている

必須の資質

が生み出す
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