アメリカが日本を
戦後からこれまでの六十数年間
一貫して
もののみごとに
うまく手懐けていたというのは
敵という名で呼ばれるどこかの国から
突然攻撃を受けることがある
と日本人を信じ込ませておくことに成功していたからだった
敗戦によって日本が与えられた民主主義と平和憲法は
前者が
アメリカに尽くすための政治家を育成する制度へと発展していったのに対し
後者は
アメリカの防衛予算を日本が肩代わりできるようにするための
柔軟な解釈を許すようなものへと変質を遂げていった
その結果として
この国は
アメリカの核の傘が絶対的に必要だ
と勝手に思い込むような世代が増殖し
根拠のない不安に
自ずから怯えるようになっていったのだった
アメリカに尽くす政治を専一に行ってきた所謂55年体制は
次の選挙で
崩壊する
しかし
同根の出自であるということから
新政権がもっている体質も
その本質において
何ら変わりがあるということでもないのだ
問題の本質をどれだけ承知しているのか
ということが
国の将来を決定する重要なカギとなる
日本がもつべきあたらしいスキームを
次代を担うことになる
あたらしい政権政党は
これから 急いで築きあげていかなければならない
国民は すでに
永く疲弊した状態にある
この機会を有効に生かすことができれば
国の劣化は減速状態へと速やかに遷移するだろう
アメリカの歴史をみると
それは 侵略者の歴史そのものであった
インディアンと呼ばれるネイティブアメリカンたちは
どのような部族であろうとも
敵という概念そのものをもっていなかった
どこから来たのかさえ分からない
白い肌をした突然の来訪者を
すべての種族が警戒せずに信じ込み
疑うということをまったくしなかった
その隙に乗じた
のちにアメリカ人と呼ばれるようになった人たちが
侵略と暴行を繰り返し
多くの生命が短期間で奪われたり
望まない結婚を強いられたりしたのだった
その末裔は
少数民族として保護されるようになっているのだが
失われたものの存在を否定することは
できない
そんな不幸な記録が
アメリカの歴史には
あまた残されている
すべてのアメリカ人は
侵略されるということのもつ
その恐ろしさの意味を
侵略する側の視点から
建国以来
具体的に学んできた
西部劇によくでてくるインディアンの襲来とは
侵略された者が
侵略した側に報いるために行った
報復劇というものであったのだが
映画では
もののみごとに
勧善懲悪もののストーリーへとすり替えられてしまっていた
侵略する側であったアメリカは
新たなる未知の侵略者からの襲撃を
とりわけ 忌み嫌う
それは
被侵略者が受けることになる
この上ない不幸を
逆の立場で体験してきたという
過去の暗い記憶を意識の底にもっていたからであった
インベーダーものの映画がアメリカで殊更流行るのは
侵略を図った異星人たちを撃退するという結末で
それが終わっているストーリーになっていたからなのだ
アメリカが防衛力の増強に必要以上に熱心であったのは
侵略される身分へと落ちることを恐怖する深層心理が
やらせていることである
その証拠が
銃規制をしなければならないことを知りつつも
それを法案とすることを避け続けてきた
というこれまでの経過に明らかだ
侵略者になったときから
誰か分からない敵からの攻撃に備えなければならなくなる
過去に一度でも侵略行為を行った国では
防衛能力を引き下げることに
きわめて強く反対するようになっていかざるを得ないのだ
防衛力の強化について国民の支持を得るためには
具体的な敵が身近にいた方が説得し易い
敵からの攻撃を先に受けておけば
アメリカ人一般の心性は
一致団結して
積極的に敵からの防衛と
報復とに
全精力を付きこんで惜しまない
日本海軍が行った真珠湾への先制攻撃は
アメリカの誘導に乗せられた日本が
アメリカが既にプログラムしていた勝利のためのプロセスを
日本が独自の判断で実行する
という役割を果たすこととなったのである
それと同じ経過がセプテンバーイレブンでもみられた
大量の米軍を中東へ派遣しておくための予算は
原油相場を恒常的に引き上げることで得られた
原油高を極めた末に暴落させたその事実をみるがよい
ドルの発行権を最大化したブッシュ政権は
ドルを市場で大量に余らせたことによって
ドル経済圏そのものに淘汰圧を与えてしまったのである
ドルの通貨供給量は
イラク戦争が始まってから一度も公表された事実が
ない
その状態は今もなお続いている
マクロ経済の研究者たちがこの点に言及していれば
金融危機を事前に回避することはできていたかもしれない
問題のもつその意味を知れば
有効な対策を導くことは容易なのだ
疑うべきは権威なのであって
それが生み出した制度などではなかった
運用する側の理念が偏ったものであれば
その結末は悲惨なものとなる
貧困化と温暖化とは
その途中経過を訴えていた警告だったのである
資源を消費しない未来のエネルギーシステムは
ドル以外の通貨で決済するべきだ
ドル経済圏はアメリカへの富の一極集中を齎し
軍備を拡大するベクトルをより強める
拡大を続けようとする核保有国の実態から
その原因となったものの正体を
早く突き止めておかなければならない
用意されている有効解がもしあるとするならば
それは
おそらく
とても単純なものになるだろう
戦後からこれまでの六十数年間
一貫して
もののみごとに
うまく手懐けていたというのは
敵という名で呼ばれるどこかの国から
突然攻撃を受けることがある
と日本人を信じ込ませておくことに成功していたからだった
敗戦によって日本が与えられた民主主義と平和憲法は
前者が
アメリカに尽くすための政治家を育成する制度へと発展していったのに対し
後者は
アメリカの防衛予算を日本が肩代わりできるようにするための
柔軟な解釈を許すようなものへと変質を遂げていった
その結果として
この国は
アメリカの核の傘が絶対的に必要だ
と勝手に思い込むような世代が増殖し
根拠のない不安に
自ずから怯えるようになっていったのだった
アメリカに尽くす政治を専一に行ってきた所謂55年体制は
次の選挙で
崩壊する
しかし
同根の出自であるということから
新政権がもっている体質も
その本質において
何ら変わりがあるということでもないのだ
問題の本質をどれだけ承知しているのか
ということが
国の将来を決定する重要なカギとなる
日本がもつべきあたらしいスキームを
次代を担うことになる
あたらしい政権政党は
これから 急いで築きあげていかなければならない
国民は すでに
永く疲弊した状態にある
この機会を有効に生かすことができれば
国の劣化は減速状態へと速やかに遷移するだろう
アメリカの歴史をみると
それは 侵略者の歴史そのものであった
インディアンと呼ばれるネイティブアメリカンたちは
どのような部族であろうとも
敵という概念そのものをもっていなかった
どこから来たのかさえ分からない
白い肌をした突然の来訪者を
すべての種族が警戒せずに信じ込み
疑うということをまったくしなかった
その隙に乗じた
のちにアメリカ人と呼ばれるようになった人たちが
侵略と暴行を繰り返し
多くの生命が短期間で奪われたり
望まない結婚を強いられたりしたのだった
その末裔は
少数民族として保護されるようになっているのだが
失われたものの存在を否定することは
できない
そんな不幸な記録が
アメリカの歴史には
あまた残されている
すべてのアメリカ人は
侵略されるということのもつ
その恐ろしさの意味を
侵略する側の視点から
建国以来
具体的に学んできた
西部劇によくでてくるインディアンの襲来とは
侵略された者が
侵略した側に報いるために行った
報復劇というものであったのだが
映画では
もののみごとに
勧善懲悪もののストーリーへとすり替えられてしまっていた
侵略する側であったアメリカは
新たなる未知の侵略者からの襲撃を
とりわけ 忌み嫌う
それは
被侵略者が受けることになる
この上ない不幸を
逆の立場で体験してきたという
過去の暗い記憶を意識の底にもっていたからであった
インベーダーものの映画がアメリカで殊更流行るのは
侵略を図った異星人たちを撃退するという結末で
それが終わっているストーリーになっていたからなのだ
アメリカが防衛力の増強に必要以上に熱心であったのは
侵略される身分へと落ちることを恐怖する深層心理が
やらせていることである
その証拠が
銃規制をしなければならないことを知りつつも
それを法案とすることを避け続けてきた
というこれまでの経過に明らかだ
侵略者になったときから
誰か分からない敵からの攻撃に備えなければならなくなる
過去に一度でも侵略行為を行った国では
防衛能力を引き下げることに
きわめて強く反対するようになっていかざるを得ないのだ
防衛力の強化について国民の支持を得るためには
具体的な敵が身近にいた方が説得し易い
敵からの攻撃を先に受けておけば
アメリカ人一般の心性は
一致団結して
積極的に敵からの防衛と
報復とに
全精力を付きこんで惜しまない
日本海軍が行った真珠湾への先制攻撃は
アメリカの誘導に乗せられた日本が
アメリカが既にプログラムしていた勝利のためのプロセスを
日本が独自の判断で実行する
という役割を果たすこととなったのである
それと同じ経過がセプテンバーイレブンでもみられた
大量の米軍を中東へ派遣しておくための予算は
原油相場を恒常的に引き上げることで得られた
原油高を極めた末に暴落させたその事実をみるがよい
ドルの発行権を最大化したブッシュ政権は
ドルを市場で大量に余らせたことによって
ドル経済圏そのものに淘汰圧を与えてしまったのである
ドルの通貨供給量は
イラク戦争が始まってから一度も公表された事実が
ない
その状態は今もなお続いている
マクロ経済の研究者たちがこの点に言及していれば
金融危機を事前に回避することはできていたかもしれない
問題のもつその意味を知れば
有効な対策を導くことは容易なのだ
疑うべきは権威なのであって
それが生み出した制度などではなかった
運用する側の理念が偏ったものであれば
その結末は悲惨なものとなる
貧困化と温暖化とは
その途中経過を訴えていた警告だったのである
資源を消費しない未来のエネルギーシステムは
ドル以外の通貨で決済するべきだ
ドル経済圏はアメリカへの富の一極集中を齎し
軍備を拡大するベクトルをより強める
拡大を続けようとする核保有国の実態から
その原因となったものの正体を
早く突き止めておかなければならない
用意されている有効解がもしあるとするならば
それは
おそらく
とても単純なものになるだろう
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