こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

不 自 然 性 ①

2011-05-15 07:46:16 | Weblog
温暖化を防止するための諸対策から

核エネルギーという

世にも愚かな

選択肢が

このほど

やっと

消えた


くすぶっている部分はまだ残されているが

再び燃え上がることは

もう ない

国民が

それを

永遠に許さないからだ

それほどひどい人災を

国と東電は日本という国に

あたえた


原子力発電と火力発電にとって代わる

べき

より低廉で優良な

代替手段は

仕上げの直前で

意図的に待機を続けさせている


未来のエネルギーシステムが登場するのは

周辺の諸環境が整った

とき

最適のタイミングで

できるだけ目立たせることなく

実証プロセスへと突入する

そんな計画が

静かに

ゆっくりと

水面下で進められている


この度の大震災がもしなかったらとしたら

原発は日本中の

いたるところに建設されるような展開をとり

将来の放射能被害は

極めて著しいものになっていただろう


火力発電で急場を凌ぐ方法以外に

その術を失った文明は

これから地球に

より高い温室効果を与えざるを得ない


期待が寄せられている自然エネルギーでは

この危機的状況に

対応することが

できない

その事実が大方の理解を得られるようになるまで

もう暫くの間

無駄な投資が続けれていく


二酸化炭素の濃度は

つまり

これから

一貫して

より

高まっていく

ということなのだ


知られているエネルギーの総てには

原発を代替する基本的能力が

備わっていない

そんなことが可能であったのなら

原発を推進する気運など

決して高まりはしなかった

現実性と経済性とが共に満たされていなければ

放射能汚染は

国民の負担をただ増すばかり

状況は何一つとして

改まってなど

い 

な  




安定供給という点で

自然エネルギーは

交流の高圧送電より大きく劣っている

商用電源に依存しなければ成り立たないエネルギーになど

期待し続ける方が 

愚かだ


スマートグリッドと自然エネルギーは

何の成果も残さずに

遠からず 舞台の上から消え去る

実効がまったく得られていない現実を知りながら

その効果のない方法から

人類は離れられない

現実をきちんと理解していながら

過ちを

過ちとも思わない

認識能力というものが

すっかり失われてしまっているのはどうしてか


経済成長を急がなければならないということが

化石燃料の消費拡大を正当化させていた

だが

その結果生じることになった温室効果は

気候の変動を急速に早めるようになっている

結果が明らかになっているにもかかわらず

文明は有効な対策が何か

という問いに

未だ一度も応えていない

原発で対応できると盲信していたからであった


温室効果ガスの発生量は

当然のこととして今後益々増えつづけ

異常気象はその激しさ

および

厳しさ



より早く より多く

募らせていく


気圧差の乖離が拡大していき

地表にはこれまで見られなかった強風が

吹き荒れる日が目立つようになった

旱魃を続ける地域が拡大するその一方で

降水量の急激な増大がおきる地域が現れる

洪水の被害を

複数の国で

ほぼ同時期に

蒙るようになっている

これが現実

失われる生命の数は

同時多発的に

増えていくばかり


二酸化炭素の発生を防ぐ方法は

交流の送電系統にはじめから存在せず

気候の変動をただ急がせて

自然災害によるさまざまな変化を

ひたすら受け続けるよう

人類に強制する段階へと達した


既存のインフラを

未来へ向かって更に存続させることに

文明が躊躇しなくなるまでは

温室効果による異変を

いつまでも受けていなければならない


健全な生命環境がいつまでもつか

ということは

まだ明確になっていない

この難局を乗り越えていくことができなければ

文明にとって

即ち

明日は ない


人類は置かれているこの状況を

正しく認識することが

未だにできないでいる

温暖化を直ちに止めなければ

環境異変は悪化の一途を辿り

その影響は至る所にまで

及ぶ


人間が問題の所在を探らずにいたために

多くの禍を生み出す経過を

地球が引き起こすような状態になった

損失を徒に増やして

環境条件を一方的に劣化させる循環から

抜け出すことができなくなってしまった


既に判明している原因の一つ

二酸化炭素さえ

取り除くことが

まったくできなくなっている

同じ方法を踏襲して



昂然としていられる

というのは

自然法則からみて

まことに不思議なことであり

且つ訝しいことである
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