ドル経済圏というものは
世界中からアメリカへとやってきた
富を
一旦すべて
ドルの発行国にだけ集積させた
それらを
国内市場
つまり ドルで運用することにより
アメリカの経済を成長させながら
その他諸国の経済を
最終的に
賦活させる
という間接的な効果を引き出させるための
枠組みを作り上げようとする段階へと
到達するまでになった
国際経済全体を
ドルの供給事業で刺激する
ということを前提としてはいるのだが
アメリカが主導権を握ることによって
優越性を保ったまま
諸外国の消費市場から
富を回収するための措置に堕していた
偏った資本の力学が
最も弱い部分に現れる
リーマン・ショックはそのきっかけになっていた
その影響がユーロ圏へと飛び火し
危機を逃れようとした資本が
アジアへと雪崩れ込んできた
アメリカの経済を成長させれば
その他の国の経済も
やがていつかは
活気を取り戻す
という論理を前提とする認識で
ドル経済圏構想というものが成り立っている
その結果世界の状態がどうなったかというと
各国が発行したその国債に対する信頼が
大きく揺らぐ
という経過を辿っている
誰も想定していなかったことが
ドルの発行権を持つ国にさえ引き起こされていた
その変化は
米国債そのものの価値を
下落させてしまうほどのものだった
民主主義という方法が
それを成り立たせている経済システムを
自ら消す
そのような展開を図らずも生みだしてしまったという事実が
ドルを基軸とする通貨体制の在り方に
疑問を生じさせた最初の結末といえる
これまでの経過を見ると
地下資源の価格は一方的に高くなるばかりとなり
エネルギー資源を手に入れるために
世界中が
資源インフレに
大いに苦しむようになった
地下資源の決済は
その殆どが
ドルで行うことになっている
ドルの需要は
原油相場の成り行き次第で
どんどん上昇する展開をとっていた
ドルの供給が少ないとき
その通貨価値は勝手に上昇する
通貨供給量を抑制することは
アメリカの経済にとって
ドル高を強要する結果を生む
という望ましからざる事態を招く
諸外国のドル需要にアメリカが即座に応えなければ
ドル建ての貿易取引は
ドルの通貨価値を一方的に引き上げ
アメリカが見込んでいた利益を
大きく失う経過を必然的に生みだす
FRBはドルの供給を
したがって
抑制することができない
イラク戦争が続いていた間
アメリカのマネーサプライは公開されていなかった
ドルの供給を拒めば
ドルの通貨価値は否応なしに増加する
そこで大量のドルを市場に供給しなければならない
とする要請が市場から発っせられ
ドル安政策へと転じていたアメリカは
過剰流動性を外貨へと移転させながら
ドルの追加発行を迫られる情勢へと
追い込まれていったのだった
ドルに付随する過剰流動性というものは
このような背景から生み落とされたものなのだ
市場に滞留する大量のドルは
それだけでドルの通貨価値を毀損する
考えられる有効な対策があるとすれば
余っているドルを直ちに回収し
それを用いて
どこか豊かな国の通貨を大量に買い
そのローカル市場で運用することによって
獲得した利益で
価値を意図的に低下させておいたドルを
意図的に高めておいた外貨を売って
有利な条件で
効率よく買い戻す
という通貨戦略を実行する
ことである
それは既に可能な状態になっていた
プラザ合意以降
バブル経済を生み出した動力源は
ドルの持つその属性であるところの
過剰という形容が妥当なほどの
流動性の増加であった
日本では国会の不明から
バブルを潰すための有害な対策を講じたことにより
結果として
景気の長期低迷という
最悪の状態を引き出す経過に今も尚苦しんでいる
円に姿を替えていたドルの過剰流動性は
投資先となる予定だった目標をこれにより失い
やむを得ず
企業買収へと転じていった
その象徴的存在となったのが
ホリエモンと呼ばれていたギニョール
原動力となったのは
いずれの場合も
ドル資本と呼ばれる
一群による
日本市場に対する過剰な投資
より正しくは投機だったのである
それと同じメカニズムで
中国経済は
いま活況を呈し
国際経済の牽引役を引き受けている
ドル経済圏を拡大するには
原油相場を高騰させてやればよい
WTIを擁するアメリカにとって
原油相場の制御はいとも容易なことなのだ
ガソリンの供給が何かの理由でタイトになる
というアナウンスメントを出すだけで
原油相場はこれまで何度も
急騰するという展開をみせていた
国際経済が資源インフレに苦しむようになったのは
イラク戦争を維持するための戦費調達を
原油価格の高騰によるドルの発行益で賄っていたからだった
米国債の需要が高まったのは
市場介入に走った国の産物なのだ
ドル経済圏を拡大することになる総ての枠組みは
アメリカの独善を許し
世界中から集めた富を米大陸へと集積させ
ローカル市場からは
流動性の厚みを反対に奪い去っていったのだった
テロを合理化させているものが貧困であることは
既に周知の事実であろう
アメリカが繁栄すればするほど
テロの脅威が増すという循環ができあがっている
WTO FTA
EPA TPP
などはドル経済圏構想の上で
まとめられた経済統合を促すためのものに過ぎない
アメリカに指導的役割を負わせるために
世界中の国々が
こぞって貧困化する
という経過が
強制的に与えられる結末が既に見えている
だが
経済力学の実態を見ない国際経済は
ドル経済圏を発展させることで
その余沢に与る経過に
自国経済の復興を願うようになっている
地下資源の取引が
要するに
ドルの通貨価値を裏付ける根拠になっている
エネルギー資源を必要とするすべての国家は
ドル経済圏に取り込まれていかざるを得ない
アメリカの優位性を担保するものとは
世界最強の軍事力と
それによる平和状態の誘導
という幻影であった
力の行使による安寧への接近は
テロ活動をより強化させただけだった
アメリカの繁栄と力による平和は
論理としても
また現実としても
成り立っていなかった
にも関わらず
いまだにそう信じられているという現状が一方に
ある
隠されている陥穽は
罠なのだ
関わってはならない
問題の本質は
ローカル通貨であるドルを
その身分のまま基軸通貨へと祀り上げた
という点にあった
ケインズが抱いていた一抹の懸念は
杞憂に終わらなかった
ブレトンウッズがIMFへと体制の名称を変更しても
国際経済にかかっているバイアスは変わらない
この事実を見ることができるのなら
有効解を特定することに困難はなかろう
世界中からアメリカへとやってきた
富を
一旦すべて
ドルの発行国にだけ集積させた
それらを
国内市場
つまり ドルで運用することにより
アメリカの経済を成長させながら
その他諸国の経済を
最終的に
賦活させる
という間接的な効果を引き出させるための
枠組みを作り上げようとする段階へと
到達するまでになった
国際経済全体を
ドルの供給事業で刺激する
ということを前提としてはいるのだが
アメリカが主導権を握ることによって
優越性を保ったまま
諸外国の消費市場から
富を回収するための措置に堕していた
偏った資本の力学が
最も弱い部分に現れる
リーマン・ショックはそのきっかけになっていた
その影響がユーロ圏へと飛び火し
危機を逃れようとした資本が
アジアへと雪崩れ込んできた
アメリカの経済を成長させれば
その他の国の経済も
やがていつかは
活気を取り戻す
という論理を前提とする認識で
ドル経済圏構想というものが成り立っている
その結果世界の状態がどうなったかというと
各国が発行したその国債に対する信頼が
大きく揺らぐ
という経過を辿っている
誰も想定していなかったことが
ドルの発行権を持つ国にさえ引き起こされていた
その変化は
米国債そのものの価値を
下落させてしまうほどのものだった
民主主義という方法が
それを成り立たせている経済システムを
自ら消す
そのような展開を図らずも生みだしてしまったという事実が
ドルを基軸とする通貨体制の在り方に
疑問を生じさせた最初の結末といえる
これまでの経過を見ると
地下資源の価格は一方的に高くなるばかりとなり
エネルギー資源を手に入れるために
世界中が
資源インフレに
大いに苦しむようになった
地下資源の決済は
その殆どが
ドルで行うことになっている
ドルの需要は
原油相場の成り行き次第で
どんどん上昇する展開をとっていた
ドルの供給が少ないとき
その通貨価値は勝手に上昇する
通貨供給量を抑制することは
アメリカの経済にとって
ドル高を強要する結果を生む
という望ましからざる事態を招く
諸外国のドル需要にアメリカが即座に応えなければ
ドル建ての貿易取引は
ドルの通貨価値を一方的に引き上げ
アメリカが見込んでいた利益を
大きく失う経過を必然的に生みだす
FRBはドルの供給を
したがって
抑制することができない
イラク戦争が続いていた間
アメリカのマネーサプライは公開されていなかった
ドルの供給を拒めば
ドルの通貨価値は否応なしに増加する
そこで大量のドルを市場に供給しなければならない
とする要請が市場から発っせられ
ドル安政策へと転じていたアメリカは
過剰流動性を外貨へと移転させながら
ドルの追加発行を迫られる情勢へと
追い込まれていったのだった
ドルに付随する過剰流動性というものは
このような背景から生み落とされたものなのだ
市場に滞留する大量のドルは
それだけでドルの通貨価値を毀損する
考えられる有効な対策があるとすれば
余っているドルを直ちに回収し
それを用いて
どこか豊かな国の通貨を大量に買い
そのローカル市場で運用することによって
獲得した利益で
価値を意図的に低下させておいたドルを
意図的に高めておいた外貨を売って
有利な条件で
効率よく買い戻す
という通貨戦略を実行する
ことである
それは既に可能な状態になっていた
プラザ合意以降
バブル経済を生み出した動力源は
ドルの持つその属性であるところの
過剰という形容が妥当なほどの
流動性の増加であった
日本では国会の不明から
バブルを潰すための有害な対策を講じたことにより
結果として
景気の長期低迷という
最悪の状態を引き出す経過に今も尚苦しんでいる
円に姿を替えていたドルの過剰流動性は
投資先となる予定だった目標をこれにより失い
やむを得ず
企業買収へと転じていった
その象徴的存在となったのが
ホリエモンと呼ばれていたギニョール
原動力となったのは
いずれの場合も
ドル資本と呼ばれる
一群による
日本市場に対する過剰な投資
より正しくは投機だったのである
それと同じメカニズムで
中国経済は
いま活況を呈し
国際経済の牽引役を引き受けている
ドル経済圏を拡大するには
原油相場を高騰させてやればよい
WTIを擁するアメリカにとって
原油相場の制御はいとも容易なことなのだ
ガソリンの供給が何かの理由でタイトになる
というアナウンスメントを出すだけで
原油相場はこれまで何度も
急騰するという展開をみせていた
国際経済が資源インフレに苦しむようになったのは
イラク戦争を維持するための戦費調達を
原油価格の高騰によるドルの発行益で賄っていたからだった
米国債の需要が高まったのは
市場介入に走った国の産物なのだ
ドル経済圏を拡大することになる総ての枠組みは
アメリカの独善を許し
世界中から集めた富を米大陸へと集積させ
ローカル市場からは
流動性の厚みを反対に奪い去っていったのだった
テロを合理化させているものが貧困であることは
既に周知の事実であろう
アメリカが繁栄すればするほど
テロの脅威が増すという循環ができあがっている
WTO FTA
EPA TPP
などはドル経済圏構想の上で
まとめられた経済統合を促すためのものに過ぎない
アメリカに指導的役割を負わせるために
世界中の国々が
こぞって貧困化する
という経過が
強制的に与えられる結末が既に見えている
だが
経済力学の実態を見ない国際経済は
ドル経済圏を発展させることで
その余沢に与る経過に
自国経済の復興を願うようになっている
地下資源の取引が
要するに
ドルの通貨価値を裏付ける根拠になっている
エネルギー資源を必要とするすべての国家は
ドル経済圏に取り込まれていかざるを得ない
アメリカの優位性を担保するものとは
世界最強の軍事力と
それによる平和状態の誘導
という幻影であった
力の行使による安寧への接近は
テロ活動をより強化させただけだった
アメリカの繁栄と力による平和は
論理としても
また現実としても
成り立っていなかった
にも関わらず
いまだにそう信じられているという現状が一方に
ある
隠されている陥穽は
罠なのだ
関わってはならない
問題の本質は
ローカル通貨であるドルを
その身分のまま基軸通貨へと祀り上げた
という点にあった
ケインズが抱いていた一抹の懸念は
杞憂に終わらなかった
ブレトンウッズがIMFへと体制の名称を変更しても
国際経済にかかっているバイアスは変わらない
この事実を見ることができるのなら
有効解を特定することに困難はなかろう
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