こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

目 標 設 定

2021-06-12 04:34:18 | Weblog
交流電流の意味を

世界は知らない

電力業界は説明義務を怠り

正しい情報を

国民に伝えてこなかった

知識階級の総てが

このため交流と直流の違い

についておしなべて無知となり

再生可能エネルギーを増やせば

火力発電所の負担が減る

と確信してしまう事態を

蔓延させた


交流電流はそもそも

止まっていることができない

磁極のNとSとを

毎秒50回切り替えていなければ

50ヘルツの周波数を

交流電流に与えることは

できない


つねに回転している状況

を維持していなければ

安定した交流電流は

成り立つことができない

電流自体が回転しているため

止まっていることが

根本的に不可能だった


このためすべての節電努力が

無駄となってしまっていた

のみならず

再生電源の殆どが

CO2の排出量を

まったく減らせなくなっていた


蒸気発電という方法は

蒸気圧を一定のレベルに

高めておくために

水を熱して得た蒸気に

高い圧力をかけている義務をもつ

蒸気を高圧化することで

重い発電タービンを

高速で回転させることが可能となった

だがそのために圧縮熱を生み出した

高温化した蒸気が空気圏を温め

そこに温熱効果を与えているのだ


蒸気圧が不安定化すると

発電機の回転数は乱れて落ちる

こうした周波数変動が生じたとき

生みだした電力のすべて

が使い物にならないものとなる


交流電流は周波数で成り立っている

このため

蒸気圧に懸かっている圧力が

安定性を失うと

風力発電がそうであるように

不規則な回転が電源側に生じる

これを避けるためには

発生させた蒸気に

一定の高圧を

常時

かけつづけていなければならない

そのために耐えざる燃焼が

必要不可欠の条件となっているのだ


50ヘルツの交流を生みだすためには

毎分三千回転する発電装置が

必要なのだ


回転速度が僅かでも遅れると

周波数はその分だけ

確実に減ってしまう

50ヘルツであるべき交流に

49ヘルツの交流が紛れ込むと

複数の周波数が混在する

という状態となるのだ

単一の回路に

複数の交流が混在すると

電気製品の精密な制御

が不可能となるだけでなく

素子に対する負荷を高める


電力品位の劣った交流電流を

電力会社は販売できない

このため要所ごとに遮断装置が

設けられている


再生可能エネルギーが

どんなに優れているにせよ

交流送電がインフラが成り立っている以上

火力発電所では

燃焼炉の火を

落すことが一切できない

という条件に強く縛られている


消費者が頑張って

どれぎぢ節電に励んだところで

どのような効果も

生みだしていなかったのだ


業界の秘密主義が

交流電流に関する正しい理解を

成り立たないようにした

ということだったのである


交流電流による

長距離高圧送電が成り立っている限り

気候危機が生むカタストロフィは

いつか必ず訪れる


過去に実施してきていた

温暖化防止対策のすべて

はこの理由で

完全な無駄となって

既に消え去った


このため総ての環境投資が

悉く損失の母体となって

資本と時間とを

失わせる

という粗末極まりない経過

と途中結果となって残された

それがまったく減っていなかった

CO2の削減努力を無駄にした

ということなのである


電力業界の秘密主義

が気候危機の生みの親であり

育ての親でもあったのだ


世界の知識階級はおしなべて

交流電流についての知識を

持つ機会を失っていた

このため甲斐の無い努力を続けざるを得ず

削減目標の高度化から

最大化へとシフトすることだけが

義務となって残された


問題の本質を見失っている以上

状況が改善される

という見込みは

なったくないのだ


脱炭素化という世界規模のムーブメントは

またしても藻屑となって

消えうせる

ということが既に

確定していることなのだ


不正確な理解は

誤った解釈を経て

誤謬に基づいた行動を

強制する結末へと至る

COP1からCOP25までの

四半世紀は

錯誤に満ちた時代であった

業界の秘密主義によって

文明社会は追い詰められた

ということになるだろう


交流電流について

一度もリサーチしていなかった

ということが

止まらない温暖化を

地表へと定着させた

ということなのである


誤った情報を拡散させたのは

他でもない

権威主義という名の

平衡を欠いた

錯誤に満ちたその信仰姿勢


温室効果ガスは高層域で

冷却効果しか

発揮できない


要素抽出が未完のままで

要因分析を強行しても

誤った判断しか

手に入らないのは

ものの道理


パリ協定は実施する前に既に破綻し

COP26では

脱炭素という目標設定が

闊歩することとなる定め

これが現況なのである
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