過去に実績のある公共工事への
国による追加投資が
これからも
有効需要に結びつく
とは限らない
今まで
そこになかったものが
新たに造られた時
人とモノの移動が
そこで生まれる
人が動けばそこに費用が発生し
モノが動けば利潤が生じる
そうなっている状態のことを
有効需要と呼ぶことができる
すでにあるものを作り替えたとしても
今まで以上に物流が活性化する
という訳ではない
老朽化した社会資産を新増設する行為は
従って
有効需要を増やす効果をもたない
現在の流通レベルを維持するだけの公共工事であるのなら
経済効果は建築土木の関連会社とその周辺を潤すのみで
終わる
国費の助成措置が打ち切られたとたん
ものが売れなくなった事例は
あまた ある
正の循環が成り立たない経済対策は
損失を増やすことができる
だけ
それが1000兆円を超えた債務残高の
起源
公共工事が有効であった
インフレが未整備だった頃の時代は既に去り
既存の施設を保守するための工事を
これからどんなに増やしていったところで
そこに
新たな需要創出の機会は生じない
デフレから経済を抜け出させるためには
新規需要が
供給利益を力強く
篤くする
という仕組みを
改めて構築することができていなければならない
これまでの経済対策が
景気を回復させる効果を
何一つ
生じさせていなかったのは
助成措置として
補助金の供給が止まったとそのたんに
需要が消えてしまっていたからなのだ
補助金頼みの経済政策が
景気を活性化させたとする事例はない
投資が再投資を生む正の循環が成り立っていなければ
国費の無駄な投入により
意図的に底上げされたまがいものの経済が
その人為的に増やされた厚みの分だけ
負の遺産を未来の国民へと残すのみ
有効需要の創出に成功しなかった
20年来の経済政策のすべて
が
失われた20年という浅はかな歳月を
国民へと押し付けている
実効性に欠けた政策であることを知らず
損失を生み出すだけの行為を
ただ繰り返していた
だからこそ
失われた20年という
不名誉な時代が記録として残された
経済に通じるほどの見識をもつものが
どの政党にもいなかった
ということが
日本にデフレスパイラルを産み落とさせた
ということになる単純な話であった
アベノミクスもまた
その延長線上にある政策の一つ
に過ぎない
消費者の所得水準を引き上げなければ
デフレからの脱却は絵に描いた餅
輸入物価の上昇
が悪性のインフレの予兆であったことを悟ったとき
所得は伸びずに
費用だけがただ単に高くなる
という不毛な結末が残される
行き詰っている経済を成長させるには
良性のインフレを導くことが
できていなければならない
収入の増加を伴わないインフレは
その負担を国民へと残す
その意味で悪性のインフレを引き起こす
優良企業だけで賃金水準を引き上げてみたところで
それが全体へと波及していくことができなければ
無駄な支出を増やしただけ
という結果に終わる
そこに利潤の増加が見込めなければ
投資と再投資のサイクルは
生まれない
景気の回復が喧伝されているように
真実であるのなら
株価が上昇し続けようとしないこの現状は
どうして生まれ出たものなのか
株価というのは
上昇と下降とを交互に繰り返す
ものであるのだが
好景気の時には
右肩上がりの力強い成長曲線を
描くもの
現状を見る限り
株価はジグザグ運動を反復する状態を
延々とつづけている
株価が上がりすぎれば
利幅の少ない債券から
株券へと乗り換える投資家が増え
それが長期金利を上昇させる原因となる
長期金利を低いまま
安定化させておくためには
株価の底堅い上昇が勝手に起きてはならず
そのために政府系投資ファンドが
株価の誘導を行えるような仕組みが作られている
量的緩和の実施で政府系投資ファンドには
潤沢な資本の積み増しが可能となった
労働賃金の上昇がこれに付随して起きなければ
消費者が支出を増やす道理はない
総需要が拡大しなかったのであれば
その経済政策は失敗した
と看做さなければならない
有効需要が日本経済に成り立っていなければ
景気が回復するようなことはなく
量的緩和をいつまでも続けていることは
要するに
できない
借金まみれの日本政府が
無効な需要を創出するために
莫大な国費を量的緩和の名のもとに
追加して投入した
ということになる話
既に抱え込んでいる債務総額は
経済政策を再び誤ったことにより
より一層
膨らむ
1000兆円を超えた債務総額は
失われた20年の間に実施されてきた
数々の
無効な需要の創出に邁進していた時代を物語る
一連の経済政策がすべて誤っていたという事実が
引き起した結果であるに相違ない
仮に正しい選択が為されていたとする場合
その効果は実体経済に
有効需要の創出という形となって
反映されていなければならなかった
そのような有益な経過など
この20年間に於いて
存在したことが一度もない
国の借金は国家予算の膨張に主因をもつ
予算を組むのは中央官庁の官僚であることから
国に借金を背負わせたのは
官僚だということになる
国会は予算案を形式的に修正して通過させ
債務総額を膨らむがままに放置した
これまでの無能ぶりが積もり積もって
1000兆円越え
という結果となってしまった事実から
今も尚目を反らせ続けている
本質を見なければ
有効な対策を立案実施することは
もとよりできない
しろありに例えられる有能な官僚の強欲が
国会に屯する無能な成員をコントロールし
不正な認識を抱いたままの議員連の錯誤が
こぞって消費税率を引き上げさせただけでなく
秘密保護法案の国会通過を急ぐよう
謀らせているという事実が既にある
首都と地方の間に発生する税収の落差の大きさが
いま問題とされるようになっている
地方の損失を
債務総額を膨張させて
補填することができなくなった国会では
税収の公平ならざる配分を巡って
あらたなる対立を生み出すに至った
国家予算の削減すらできなくなっている国会に
地方税収の増加を促す能力が備わっている筈もなく
必要以上に債務を太らせる一方の議員連に
官僚を制御する能力もなければ
気力もない
消費増税へと至った経過の根源的な理由は
そこにある
官僚が国家を衰退させ
国会の成員が実効のない温暖化対策と
損失にしかならない景気対策を
あれこれ実施させてきた
結果が貧しいものになっているというのは
当然と言えば当然の帰結に過ぎない
代議員に投票した国民にも
責任の一半はある
政治システムに重大な欠陥があるからこそ
このように
実に粗末な展開が産み落とされるようになったのだ
考える力より知識の量を重視してきたこれまでの教育が
判断能力のない国会と
それを制御することで
陰の支配を成り立たせている官僚機構とを
利益共同体として生み出すに至った
思考力というものがもし国会に残されていたのであれば
実施してきたすべての対策に
効果がなかったという事実に鑑み
有効な対策を導くためのフィードバック回路が
起動していていた筈なのだ
現況を見る限り
日本の政治と経済は
とても危うい
だが
教育の在り方を再点検し
問題の所在を察知することにより
健全化を急ぐ程度のことは
すぐにでも
できる
それには考えるための十分な力が
国民の側に備わっていなければならない
能力を眠らせたままにしておいてはいけない
朝になったら眼は覚める
無明長夜は
いつまでもつづかない
国による追加投資が
これからも
有効需要に結びつく
とは限らない
今まで
そこになかったものが
新たに造られた時
人とモノの移動が
そこで生まれる
人が動けばそこに費用が発生し
モノが動けば利潤が生じる
そうなっている状態のことを
有効需要と呼ぶことができる
すでにあるものを作り替えたとしても
今まで以上に物流が活性化する
という訳ではない
老朽化した社会資産を新増設する行為は
従って
有効需要を増やす効果をもたない
現在の流通レベルを維持するだけの公共工事であるのなら
経済効果は建築土木の関連会社とその周辺を潤すのみで
終わる
国費の助成措置が打ち切られたとたん
ものが売れなくなった事例は
あまた ある
正の循環が成り立たない経済対策は
損失を増やすことができる
だけ
それが1000兆円を超えた債務残高の
起源
公共工事が有効であった
インフレが未整備だった頃の時代は既に去り
既存の施設を保守するための工事を
これからどんなに増やしていったところで
そこに
新たな需要創出の機会は生じない
デフレから経済を抜け出させるためには
新規需要が
供給利益を力強く
篤くする
という仕組みを
改めて構築することができていなければならない
これまでの経済対策が
景気を回復させる効果を
何一つ
生じさせていなかったのは
助成措置として
補助金の供給が止まったとそのたんに
需要が消えてしまっていたからなのだ
補助金頼みの経済政策が
景気を活性化させたとする事例はない
投資が再投資を生む正の循環が成り立っていなければ
国費の無駄な投入により
意図的に底上げされたまがいものの経済が
その人為的に増やされた厚みの分だけ
負の遺産を未来の国民へと残すのみ
有効需要の創出に成功しなかった
20年来の経済政策のすべて
が
失われた20年という浅はかな歳月を
国民へと押し付けている
実効性に欠けた政策であることを知らず
損失を生み出すだけの行為を
ただ繰り返していた
だからこそ
失われた20年という
不名誉な時代が記録として残された
経済に通じるほどの見識をもつものが
どの政党にもいなかった
ということが
日本にデフレスパイラルを産み落とさせた
ということになる単純な話であった
アベノミクスもまた
その延長線上にある政策の一つ
に過ぎない
消費者の所得水準を引き上げなければ
デフレからの脱却は絵に描いた餅
輸入物価の上昇
が悪性のインフレの予兆であったことを悟ったとき
所得は伸びずに
費用だけがただ単に高くなる
という不毛な結末が残される
行き詰っている経済を成長させるには
良性のインフレを導くことが
できていなければならない
収入の増加を伴わないインフレは
その負担を国民へと残す
その意味で悪性のインフレを引き起こす
優良企業だけで賃金水準を引き上げてみたところで
それが全体へと波及していくことができなければ
無駄な支出を増やしただけ
という結果に終わる
そこに利潤の増加が見込めなければ
投資と再投資のサイクルは
生まれない
景気の回復が喧伝されているように
真実であるのなら
株価が上昇し続けようとしないこの現状は
どうして生まれ出たものなのか
株価というのは
上昇と下降とを交互に繰り返す
ものであるのだが
好景気の時には
右肩上がりの力強い成長曲線を
描くもの
現状を見る限り
株価はジグザグ運動を反復する状態を
延々とつづけている
株価が上がりすぎれば
利幅の少ない債券から
株券へと乗り換える投資家が増え
それが長期金利を上昇させる原因となる
長期金利を低いまま
安定化させておくためには
株価の底堅い上昇が勝手に起きてはならず
そのために政府系投資ファンドが
株価の誘導を行えるような仕組みが作られている
量的緩和の実施で政府系投資ファンドには
潤沢な資本の積み増しが可能となった
労働賃金の上昇がこれに付随して起きなければ
消費者が支出を増やす道理はない
総需要が拡大しなかったのであれば
その経済政策は失敗した
と看做さなければならない
有効需要が日本経済に成り立っていなければ
景気が回復するようなことはなく
量的緩和をいつまでも続けていることは
要するに
できない
借金まみれの日本政府が
無効な需要を創出するために
莫大な国費を量的緩和の名のもとに
追加して投入した
ということになる話
既に抱え込んでいる債務総額は
経済政策を再び誤ったことにより
より一層
膨らむ
1000兆円を超えた債務総額は
失われた20年の間に実施されてきた
数々の
無効な需要の創出に邁進していた時代を物語る
一連の経済政策がすべて誤っていたという事実が
引き起した結果であるに相違ない
仮に正しい選択が為されていたとする場合
その効果は実体経済に
有効需要の創出という形となって
反映されていなければならなかった
そのような有益な経過など
この20年間に於いて
存在したことが一度もない
国の借金は国家予算の膨張に主因をもつ
予算を組むのは中央官庁の官僚であることから
国に借金を背負わせたのは
官僚だということになる
国会は予算案を形式的に修正して通過させ
債務総額を膨らむがままに放置した
これまでの無能ぶりが積もり積もって
1000兆円越え
という結果となってしまった事実から
今も尚目を反らせ続けている
本質を見なければ
有効な対策を立案実施することは
もとよりできない
しろありに例えられる有能な官僚の強欲が
国会に屯する無能な成員をコントロールし
不正な認識を抱いたままの議員連の錯誤が
こぞって消費税率を引き上げさせただけでなく
秘密保護法案の国会通過を急ぐよう
謀らせているという事実が既にある
首都と地方の間に発生する税収の落差の大きさが
いま問題とされるようになっている
地方の損失を
債務総額を膨張させて
補填することができなくなった国会では
税収の公平ならざる配分を巡って
あらたなる対立を生み出すに至った
国家予算の削減すらできなくなっている国会に
地方税収の増加を促す能力が備わっている筈もなく
必要以上に債務を太らせる一方の議員連に
官僚を制御する能力もなければ
気力もない
消費増税へと至った経過の根源的な理由は
そこにある
官僚が国家を衰退させ
国会の成員が実効のない温暖化対策と
損失にしかならない景気対策を
あれこれ実施させてきた
結果が貧しいものになっているというのは
当然と言えば当然の帰結に過ぎない
代議員に投票した国民にも
責任の一半はある
政治システムに重大な欠陥があるからこそ
このように
実に粗末な展開が産み落とされるようになったのだ
考える力より知識の量を重視してきたこれまでの教育が
判断能力のない国会と
それを制御することで
陰の支配を成り立たせている官僚機構とを
利益共同体として生み出すに至った
思考力というものがもし国会に残されていたのであれば
実施してきたすべての対策に
効果がなかったという事実に鑑み
有効な対策を導くためのフィードバック回路が
起動していていた筈なのだ
現況を見る限り
日本の政治と経済は
とても危うい
だが
教育の在り方を再点検し
問題の所在を察知することにより
健全化を急ぐ程度のことは
すぐにでも
できる
それには考えるための十分な力が
国民の側に備わっていなければならない
能力を眠らせたままにしておいてはいけない
朝になったら眼は覚める
無明長夜は
いつまでもつづかない
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