こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

相 乗 効 果 ③

2020-10-04 09:28:16 | Weblog
気候危機は

水が

人工的な方法によって

意図せずに

だが執拗

に増やされてきたことによって

惹き起こされた

全地球的規模の壮大な変化


これまで延々と指弾されていた

二酸化炭素CO2は

気候変動を生む能力

を最初からもっていなかった

それは

比重の違いのもつ意味を

国連をはじめとする

その他すべての知識人たちが

問題の本質を

まったく見ていなかった

という事実を指し示している


空気より軽いガスなら

大気圏内を上昇することは

問題なくできるのだが

空気より重いガスの場合なら

そうはならずに地表を這う

ドライアイスの白煙をみれば

そのことがよく分かる


CO2は空気より

はるかに重いものであるために

そのガスは上昇することができず

重力に従って地に落ちる

それが海面であるのなら

水に溶けやすいというCO2の性質が

熱を海水へと移して水和する


水蒸気は空気より軽いものであるため

そのガスは上へと昇ってゆき

集まって目に見える雲となる


有害な温室効果ガスは

空気より軽くなければならない

大気圏内で熱を保持することが

できなかったのであれば

温暖化は現象化していなかった



質量の重さが祟って

上空へと移動することができないCO2には

温室効果能力を大気圏内で

発揮することは本質的にできない


温暖化の原因となる資質はCO2になく

気候変動要因となるための条件を

空気より重いガスであるCO2は

最初から失っていた


この単純な事実を

誰も理解することが

できていなかった

ということになる経過が

気候危機を生み出した


国連がCO2だけを

有害な温室効果ガスだと

断定していなければ

世界はもっと早くに

問題の所在に気づくことは

できていた

中等教育であつかっている

アボガドロ定数を忘れていなければ

CO2の原子量から質量の差

を比較することは容易にできた


高等教育を受けてきた国連の文官たちは

この簡単な疑問に気づかなかった

そのために世界は混沌へと向かうようになり

持続可能性を失って

負の螺旋構造へと陥ったのであり

この経過が不在だったなら

気候変動が気候危機へと

発展することはなかったはずだ


変化のプロセスに関わっていなかった

CO2を

気候変動の原因物質であると錯誤して

それをそのまま独善的に

事実だと決めつけた


このとき犯した判断の過ちが

止まらない温暖化を生み出した

CO2削減を鋭意実践していながら

成果がまったくなかったことは

既に確定している事実となった


CO2の大気中濃度は着実に増えていて

COP25までの四半世紀の間

その濃度は高まり続けていたことが

国連によって確認されている


こうして京都議定書は機能を停止し

代わってパリ協定が成立

することとなったのだが

すべての国家が実施主体となることを

固辞する事態となったため

環境復元運動は頓挫して蹉跌した

削減目標を高めて

最大化した

ということがパリ協定発足の原因

であったからである


不可能な約束を守ることは

誰にもできない

気候変動はこうした経緯で

気候危機へと変化した

有効な対策が何であるのか

ということを誰も知らないでいるために

気候危機はこの先一層悪化する

ということが夙に確定している

もとは言えば

国連が誤った認識に固執して

温暖化防止対策のための方法の選択を

誤ったからに外ならない

この認識の過ちにさえ

国連はまったく気づいていないため

世界中から集まっていた筈だった

壮大な規模となる筈の

環境問題を対象としたあらゆる投資は

初めから失敗続きで推移することとなり

世界はその期間を通じて

富を失い続けて損失の山を

高め続けていた

ということが世界規模の貧困化を生み育て

テロを誘発して

政情不安と大量の難民を

その変化が一斉に生み出した


これらの経過は国連が犯した

自業自得の結果として

与えられたものなのだ

成果なき投資のすべては

無駄の温床にしかなり得ない

そんなことにすら国連は

一貫して無知でありつづけている


CO2の比重については

中学程度の知識があれば

アボガドロ定数で対応すれば

体験から学習していた筈だった

現状で見る限り

世界中の知識人のすべては

質量の違いの意味に

無関心でありつづけている

ということができるのだ


世界中の知識階級がこのまま

問題の所在に気づかずにいるようなら

気候危機は急激に悪化することとなり

生命の生息環境は

劣化する一方となるばかり

気候変動は

惑星全域でおきている現象であることから

総合的な対策を

速やかに実施することができなければ

破壊圧は淘汰圧へと変容し

生命の持続可能性は

この先どこかで急速に失われ

復元することは困難となるだろう


もう一つの温室効果ガス

である水蒸気の発生量を

直ちに大きく減らすことができない限り

降水量の異常な増加は止まらずに

悪化し続ける一方となる


天然ガスを燃やす都市の密集が

洪水を生み出す雲の密度を厚くする

今年長江流域で降水量の急増がつづいたのは

西側に位置する天然ガスの産出地

である中央アジアで燃やしている

天然ガスの量が増えていたことが

その理由

天然ガスの主成分はメタン

CH4であることから

炭化水素の特徴である

水素の含有率が極めて高い

このためメタンを燃やすと

炭素は空気中の酸素と結びつき

CO2を一つつくるその一方で

四つある水素が同じ反応を経て

二つのH2Oをそのとき同時に作り出す


これら二種類の酸素化合物は

共に温室効果ガスであるために

比重が軽くて量的に二倍ある水蒸気は

大気圏を上昇することとなる

一つしかないCO2は

それがもつ重さの故に下降する


最終的に海洋へと落ちたCO2は

水に溶けやすいという性質があるため

水和物となって熱と姿を一瞬で消す

温室効果能力はその段階で失われ

大気圏内から消えてなくなる

これがCO2の割合が

たったの400ppmしかない

という事実をよく説明している

ppmは百万分の一のことであり

百分比で表すとたった0,0004%

に過ぎない希薄なガスとなるばかり

ppmについても

それがもつ意味の違いを

国連とすべての知識人たちは

これまで誰も問題視していなかった


気温の上昇は水を蒸発させ

地表の熱を上空へと運び上げてゆき

気化熱を地表から奪って地表を冷やし

その代わりに奪った熱を

上空で保持することで温室効果

を世界規模で生み出している


水蒸気がもつ温室効果能力は

エネルギー保存則によって維持される

輻射熱で温められた海面で生じた飽和水蒸気は

低気圧となって上昇気流となり

雲を高層域へと運び上げ

そこで積み重なって積乱雲を形成する

降水量を異常に高める雲の積層化は

洪水を多発させ

その結果として

水蒸気は位置エネルギーも移動させ

落下してきた雨粒が自然災害を

際立たせることとなる

CO2は着水した時点で

温室効果を失うため

温暖化の加速要因には

最初からなっていなかった

この違いの意味を見失っている国連が

気候変動に過ぎなかったものを

気候危機へと変えたのだ

自業自得と自縄自縛とが

積み重なったことにより

国連と世界中の知識人たちによって

止まらない温暖化が

地球上に定着し持続可能性

に強い負圧をいま

この惑星全域へと懸けている
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