こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

乾 坤 一 滴

2019-10-20 06:39:41 | Weblog
気候変動が異常気象へと変化し

そこに成り立っていた

安定的な社会を

自然現象による猛威で

破壊するようになってしまった

温暖化をつづけていながら

ヒトゴトのようにして

世界中が遠巻きに

眺め続けていたからだった

総ての環境対策は無効であった

そのために

フィードバックもかけられない


その原因が

火力発電という方式にあることを

突き止めておきながら

改善ではなく

悪化を急がせるため

だけの環境投資を積み重ね

現在の便利で快適な暮らし

に執着し

安閑として過ごしている


火力発電に取って代わり得る

健全な電源など

どこにも存在していない

これが実効のない弥縫策

であると知りながら

意味のない投資を続けるために

血税を無為に投じさせている

悪化する一方となった現実を

ひたすら

眺めつづけて暮らしている


この環境異変に対する文明の態度

が気候変動を加速して

環境を破壊するためのエネルギー

を惑星の内部に

より高く

積み上げさせた


効果のない対策

であることを知りながら

徒に継続してきたその行為は

損失の膨張を

ただ単に急がせた


無為に過ごしていた永い期間

が自然破壊という名の

地球からの警告

すなわち

目覚めよと叫ぶ天の声

に気付こうとすらしなかった

おろかなる文明人たちの生活圏

を破壊するための潜在能力を

緩慢に引き上げてきた

その経過の事実



自然破壊とそれによる

社会資産の喪失

をこれからも果てしなく

繰り返す


原因を特定していながら

何の改善策も得られずにいる

問題認識能力の拙さそのものに

根源的な欠陥があるようだ

教育制度の高度化による

思考力の不在こそ

その原因を語るための理由

となった

知識はあっても

その意味が分からなければ

豚に真珠


このような似非知識人

を再生産するだけの教育システムが

学力重視型の教育に特化していったときから

判断能力の劣化が

一般化するようになっている

考える力があっても

知識の意味を理解できていなければ

問題をモンダイとして

理解することは

できない


交流電流についての

基礎的な知識がなかった

ということが

太陽電池を導入すれば

火力発電所の負担が減る

という誤った思い込みを

真実だ

と決めつけることに役立った

実際のところ

交流電流で成り立っている

世界中の産業基盤(インフラ)は

優れた外部電源を大量導入したり

省エネ節電に励んでいたりしていながらも

どのよう環境効果も

生みだしてはいなかった

成果らしきものがあるとすれば

それは光熱費の抑制でしかなく

節約して得た可処分所得は

太陽光付加金という名目で

強制的に時間差を措いて

後に徴収されることとなる

電力会社が蒙った損失を

消費者が嵩上げして支払う

という逆効果

となって経済成長の足を引っ張る

原動力へと変化した


交流電流は周波数がなければ

成り立たない電気エネルギー

周波数は交流電源の回転数

が与えているものであるため

再生可能エネルギーやクールビズで

CO2を減らす効果は

まったく引き出せなくなっていた


過去の環境投資が悉く無効

に終わっていたその理由は

世界中の知識人たちが

交流電流を成り立たせている周波数を

要素化していなかった

というその点にあるのだ


火力発電所が稼働を続けている限り

化石燃料の消費量が減る

ことには絶対にならない

温室効果ガスは増え続けて

減るという変化は

何一つ引き出せず

反対に増やしてしまった事実

がパリ協定の成立を急がせた

現況の拙さこそは

その雄弁な証拠


交流電流は直流とは違い

止まっていることが

そもそもできない

周波数を維持するためには

発電装置は四六時中

一定量の回転数を

安定的に

持続させていなければならない

このため不断の燃焼が

絶態的に必要な措置

となっている


節電して周波数が減ってしまったら

乱れた周波数をもった

使い物にならない電力が

大量生産されるだけ

役に立たない電力は

輸入した地下資源の価値

をゼロにするのみならず

温室効果ガスの濃度を

着実に引き上げて

気候変動をより一層

加速する主因となって

惑星の環境に祟りつづける


交流電流のもつこの性質を

世界中の電力会社が

意図的に沈黙することで

隠しつづけてここまできた

その行為がある故に

京都議定書を無効化してしまい

パリ協定を成立させる結果を生んだ


だが

火力発電にとってかわるほどの

環境電源の候補は一つもなく

直流化することで

この難局を

乗り切ろうと専ら図っている

その姿は あはれ

そのためには蓄電デバイス

が別途必要となることから

その開発競争が

世界中で鋭意進められているところ

今年のノーベル化学賞は

そのための技術の発見

に対して与えられている


リチウム資源は狭い地域に

限られた状態で分極的に散在し

そのために奪い合うという状況が

既に発生してしまっている

希少価値が高まれば高まるほど

エネルギーコストは影響を強く受け

急速にその価値を高める


ただでさえ高価な太陽電池や燃料電池に

プレミアムがついた蓄電装置

が加わるのだから

環境効果はあるにせよ

経済効果は失われることとなる

追加のトレードオフという関係が

そこで再び加わるとどうなるか

言うまでもなかろう


シンプルなシステムでなければ

環境と経済の相関関係を

改善する効果など引き出せない

ここが智慧のだしどころ


ここで頓挫や蹉跌が生じると

文明にあった筈の明日はなく

絶滅へと向かう過程のどこかで

文明の崩壊を告げることになる


思考力が試されるのは

まさに今


誘導法則を知っていれば

スマートグリッドが成り立たない

ことくらい

分かっていた筈のコト

送電プロセスを前提とするモデルは

混乱と損失の胤

健全な認識は

ソリューションが別にある

ことをいつか

どこかで察知する

それが科学

というものの本質

であるからだ


意味のない知識を増やす行為は

健全な思考回路構築の邪魔

環境負荷を生まない

経済合理性を有する

あたらしい電源でなければ

文明の進化を妨げるのみ

価値の判断に課題があるのなら

有効解との遭遇は

ない

現状を正しく認識する能力が

持続可能性を賦活する

教育でそれが与えられることはなく

遊びを通じて得た好奇心が

そのとき初めて役に立つ

遊ぶことは

よく考えること

考えなければ

現実を理解することすら

できなくなってしまうのだ

世界中の知識人たちが

交流と直流の違いを見失い

気候変動を

率先して推し進めている

この現状



世界が今も尚

まったく気付いていない事実に

文明は

謙虚に学ぶ必要があるだろう



天地は雨の一滴ではじまり

その集合で終わる
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