こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

危 機 好 機 ①

2018-05-20 10:05:26 | Weblog
文明はいま

自らが生み出した

二重の災害

に襲われ

どう対応すればよいのか

という課題を前に

行き詰ってしまった


最早それは

自業自得と断じざるを得ない

ほどの自らが招いた

その複合する災厄は

当初

気候変動要因の起源

である温暖化現象だけ

のこと

に過ぎない

とそう思い込まれていた


温室効果ガスの一つ

であるCO2の濃度が

増加し続けている

ということが主な原因



突き止めておきながら

その一方的な濃度上昇を

これまでにまったく止める

ことすら

できていなかった


大気中の二酸化炭素濃度は

それ故に一方的

且つ着実

に増え続けることとなり

いまでは400ppm

へと到達するレベルへと届いてしまい

日ならずして410ppm

を記録する事態となった


大気成分の組成は

その大部分である78%が

窒素(N2)であり

酸素(O2)が21%を占めている

その他の総てであるたった1%の中に

二酸化炭素が0.0004%

含まれるようになったのだった

ppmを百分比にすると

この値になる


温暖化の有害性が

俄かに叫ばれるようになった

1980年代付近のそれが

340ppm程度であったことから

経過期間の40年ほどの間に

60%増えていた

ということになる訳だ


数字としては取るに足らないレベルの変化

に過ぎないのだが

気象条件に及ぼした変化の大きさは

まさに異常なものとなっている


強風が対流圏で

年中吹き荒ぶ

ようになっただけでなく

台風の勢力は拡大して

降水量もただならぬ増加を示すようになり

季節からは春と秋とが失われ

ヒトの身体がもっている水分の

急激な喪失を

高くなった気温が急がせる

という変化が矢継ぎ早に

引き起こされた


これらの変化が

過去には存在したことがない

熱中症という名の症状を誘発し

抵抗力の弱い人々

を時に死へと良いやる事例が

急激に多発する時代がやってきた


0.00034%だったCO2濃度が
0.00041%へと

たった0.00006%増えた

というだけで

これほど大きな変化が

大気圏内に生じるようになっている

この一連の変化こそ

過去の総ての環境対策が

無効

だったというその事実を

証明する結果として

文明へと残された


これに続くもう一つの災厄は

この実効性を失っている環境対策

を続けてきたということが

有効需要の創出

を否定する結果となり

環境投資の総てが

無駄となって消え失せた

その事実に無頓着な指導体制すべてに

無駄な投資を善と信じて続けさせている

ということが

損失の高い山を築かせている

といういとも愚かなるその行為

を確信犯的に続けさせてきた

というその経過の事実こそ

国際経済に強い負圧をかけて

デフレマインドを

世界規模で尚増長させている

その行為

の意味にすら気付けずにいる

というノー天気ぶりを

恥ずかし気もなく

世に晒けしだしている

ということが

問題の進行度を

より一層高からしめた


所謂経済成長を保つためには

エネルギー消費は不可欠

経済的発展を急いできた

ということが

地下資源の燃焼を急速に拡大し

温室効果をもつ有害なガス

である二酸化炭素を

自然条件下で

分解可能だったレベルを突破し

濃度上昇を不可逆的に増悪させる

というよく知られた事実の経過を

着実に進める一方となった経緯を

承知していながら

未だに止めることが

何一つできなくなってしまっている


パリ協定とは要するに

このような過去

が生み落したもの

の総体であるに他ならない


環境の劣化と資本の劣化とが

同時並行的に進行する

という未曽有の事態を

自らの拙い認識で

勝手に招いておきながら

温暖化を否定する国家まで

ついに生み出すに至らしめた

これが現代文明の本質

に隠されている

知識階級が陥った下劣さ

の結果である肝心要の部分

に潜む

その不埒な成分一式のエイドス


既存の技術では不可能であり続けている

新しいエネルギー創出法

が待たれている深刻な必要性

の本源は

ここにある

その方法を

いつか見出すことができた組織は

その供給権を制御することで

核の廃絶と破壊のための軍事予算のあらかた

を葬り去るための主

となって広く機能することだろう

文明の危機は

恒久平和実現のための

最後のチャンスなのである


これに纏わる技術情報の管理能力

にこそ

新文明誕生のための

基礎的な条件が潜んでいる

ということが

もうそろそろ見えてきてよい頃だ


自然法則の中に埋もれているその方法

をこのピンチを利用して

うまく取り出すことができたとき

本来の面目を

文明が果たすことを

やっと可能なものにする
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