こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

環 境 効 果

2017-12-31 09:58:51 | Weblog
水素を燃やせば雨が降る

炭素を燃やせば気温は上がる

熱エネルギーを使うその度に

炭化水素の酸化物

が大量生産されることとなり

世に言う温暖化を募らせて

自然災害の増悪を急がせる

CO2とH2Oのそれぞれは

共に温室効果を有する気体


炭化水素でできている地下資源は

燃焼の酸化作用で

温室効果ガスの代表的存在

である二酸化炭素のみならず

気体の水

即ち水蒸気を同時生成し

集中豪雨とそれによる洪水

を至る所に引き起こす


激甚災害を多発する

事態

をこの惑星の随所で

頻発させる経過を

産業革命以降

一貫して増やしてきた


人工的に電気を生み出す術

が19世紀後半に見出され

その方法を用いて生み出した電流を

交流

と呼んできた


交流とは人為的に作られた

自然界に存在しない電流

であることを意味する

交流電流とは

ベクトルを180度異にする

二つの電流が

電圧の推移を

弓型の二次元では正弦波

実際には回転角を有する波動

であることを示す

山と谷とを並列状態で

交互に生み出すその仕組みが生む

異なった電流と電圧が

併存する状態のこと

但し電流の一つは

予め絶縁が施されていて

危険性が排除されているため

電流として検知されるのは

その内のただ一つのみ


自然界に与えられている電気

のすべて

は直流であり

その電流は負荷による誘導

または

電位差が生む電路

に沿って行く先が決まる


直流電流は一種類のみであるのに対し

交流電流は二種類の異質な電流

が交互に顕在化することで成り立っている


交流を意味するACという記号は

オルタナティブ カレントの頭文字

直流を意味するDCという記号は

ダイレクト カレントの頭文字


ファラデーが見出した電磁誘導の法則によると

起電力は磁束密度と磁場変化の割合

に等しい

という事実を確認したその結果

交流発電機が世界中に

短期間で普及した


磁場変化の割合を高めることで

誘導効率を高め

磁束密度を高めることで

交流電源の発電効率を

引き上げてきた

というのが文明の歴史

を形成させてきたその動因


電化生活を進化させてきた文明は

それまでなかった豊かさを手に入れ

多くの時間を自由に使えるようになり

富の育成を競いあい

市場原理主義経済体制

と呼ばれる現在の枠組を

成立させた


ところが交流が認知されてから

百年後

に相当する1980年代辺りから

自然災害が破壊力を急速に増し

その原因が

温室効果ガスCO2

の大量生産による平均気温の上昇

にある

とする見解が温暖化現象

の発生原因だと特定されたことから

その対策を講じるための

国際的な取り決め

が97年暮れのCOP3で

京都議定書として批准成立

する運びとなった


だがその後の経過を確認すると

目標として定めたCO2削減

の成果はゼロだった

という現実がCOP21で

パリ協定という

新たな達成目標を設定させた


交流電源は周波数を安定化させておくために

磁場変化の量を

常時一定にするよう定められている

たとえ電力消費を一斉に減らすことができた

としても

発電所では

円運動を与えるための蒸気圧を

絶え間なく維持するよう

義務付けられていることから

発電出力の調整をすることが

まったくできなくなっていた


交流送電の意味を知らされていなかった

世界中の知識人たちは

交流を直流と混同した状態のまま

違いを弁別することなく

直流回路がそうであるように

負荷を消す節電努力が

温暖化を止めるための有効な手段

であると単純に思い込み

暑い夏に冷房を我慢し

寒い冬に暖房を我慢する

暮らしを続けることで

気候変動リスクを減らせる

と根拠なく思い込んだ


こうして無駄な努力を積み重ね

電力会社の収入を

節電に同意した人々が

直接引き下げる

という不毛な経過だけ

を生み出したのだった


この三年ほどの間

電力業界は国民に節電を

求めないようになっている

誘導法則を活用すると

電流を増幅して取り出すことが

可能になる

変圧器と変成器とを組み合わせ

接地機会を増やすことで

励磁電流を最大化し

ほぼそれに等しい誘導電流を

取り出すことを繰り返すようになった


このようにして広域停電の発生

を回避する仕組みの再構築が図られた


周波数が不在なら

それは交流電流とは呼べない

直流電源は交流電源と比べ

その起電力は半減したものとなり

発電能力は応分に衰える

この事情が交流電源を延命させ

温暖化を止まらないもの

へと位置づけた


周波数の関与という条件は

再生電源を大量に導入しても

発電所の燃焼炉で燃やす

地下資源の量を固定化し

安定した蒸気圧を

四六時中生み出すことで

発電機の回転数に

恒常性を与えることに役立つ


どれほど優れた外部電源を導入しても

発電所の燃焼炉の稼働率を

低下させる能力を

外部電源の総ては

今のところ

何一つとして

持ち合わせてなどいなかったのだ


周波数という名の

この交流成分の関与

を絶対的に必要とする

電力業界に固有の特殊な事情が

パリ協定の成立

へと繋がったその背後の理由となっている


経緯の意味がみえたなら

現在のインフラを構成する

交流電源を主とする

長距離高圧送電を廃止

することができない限り

地球の温暖化

という現象は

止むことなく

つづくということがわかる筈


問題の所在に無頓着だった

ということが

直流と交流との違い

を弁えず

ヤミクモに電力消費を減らせば

地下資源の燃焼が量的に減る

と世界中の知識人たちを

思い込ませることに

強く寄与した


有効解が提示されるのを待って

今世紀中に

ヒトを起源とするSO2の総排出量を

ゼロ%へと引き下げる

というパリ協定の新目標を

見通しのないまま取り敢えず設定し

地下資源のビジネスと

ドルの発行権の維持確保

を図るよう

ドル経済圏全域から

強くいま迫られているアメリカが

逸早く一方的に離脱したのは

当然の帰結


アメリカを代表とする利益共同体が

エスタブリッシュメントとしての権能保持

とその機能強化を一斉に図った

ということが

気候変動を加速させる

ことしかできない未来

を確定させることに役立っている


大規模な交流電源による

長距離高圧送電という統一化

が温暖化を止まらないよう

相変わらず仕向けている


その対極に位置する

独立分散電源の小型化

という手段が

目下のところ

実用的で有効な解


この方法は再生可能エネルギーを

増幅して用いる電源モデル

の開発へと結びつく

誘導法則を高次に有効利用することにより

二酸化炭素の発生率

を抑制するのは

つまり決して不可能なことではないのだ
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