こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

存 在 意 義

2017-12-17 06:41:08 | Weblog
地下資源の燃焼

を必要とするあらゆる装置



その酸化作用の影響



必然的に

地球環境へと及ぼし

温室効果を高める

有害なものとならざるを得ない


炭素(C)系資源では

大気成分の21%を占める

酸素O2をとり込んで

温室効果ガスCO2を合成し

気候変動要因の主成分

となって異常気象を発現させている


水素(H)系資源では

水H2OをCO2の二倍多く

生産し

地表の水没を急がせている


直接燃焼が可能な地下資源

はその殆どが

炭化水素系であることから

炭素と水素とがその主成分

となっている


その代表的存在が

メタンCH4であることは

ここで繰り返し言及している


地下資源を燃やすと

最大の比率を占める

大気中の温室効果ガス

を量産するだけでなく

気体の水

つまり水蒸気を

大気中へと放散する

結果を生む


気体の水は雲というカタチ

で目で見ることができるものとなり

一方の二酸化炭素はというと

無色無臭で

目には見えない


その大気中濃度が上昇した

ということで

気候変動要因が増え

低気圧という名の上昇気流を

対流圏で強化しただけでなく

高気圧という名の下降気流

となったものが

次の段階で

低気圧を逆に発達させる

きっかけとなる


温室効果で海面温度が上昇し

発達する低気圧となった勢力は

気圧差をより一層拡大し

強風を募らせる


異常に発達した低気圧は

太平洋では台風と呼ばれ

大西洋ではハリケーンとなり

インド洋付近ではサイクロン

として地上に暴風雨を与え

自然界に於いて

強い力を発揮して

多くのものを破壊する


温室効果を生み出している

最大成分であるCO2は

それが占める大気中の濃度は

現時点で403ppmへと達し

更に増加し続けている


ppmは百万分比のことであることから

百分比にすると

それは0.00043%

ということになる


増えたとはいえ

たったこれだけでしかない

CO2が

巨大な自然現象となって

顕在化する時代がやってきた


気候変動を問題視するようになった

80年代後半の段階で

CO2濃度は340ppmとされていた

97年暮れの京都会議

COP3を経て

世界中でCO2削減

に取り組んできたのだったが

結果を見ると

CO2濃度はまったく減らず

一貫して

増え続けていた


実効性を失ったままの温暖化防止対策

の結果に限界を悟った

国連の環境部会は

パリ協定へとシフトすることで

規制強化へと踏み切った


だが

問題の本質を見失っていることが

明らか

という事実に目を背け

達成期限を今世末までに引き伸ばす

ことによって

代替電源が登場するまでの間

猶予期間を挿入し

免罪符を手に入れた気分で

罰則を適用しない規制状態で

エネルギー消費の抑制

をその猶予期間の間

当事者に一任する

という決定を下すに至った


温暖化に関する諸悪の根源

は炭化水素

即ちメタンの燃焼に他ならず

熱エネルギーの中間的関与

というプロセスが

気候変動を生み出す

直接的な要因となったのだった


天然ガスはこのメタンが主成分

となっていることから

ガスを燃やせば燃やすほど

温暖化と地表の水没が

同時進行する

という現実を

より一層際立たせることとなる


メタン系資源の最大の供給国

となったのが新興勢力と位置づけられる

アメリカだった

パリ協定からアメリカが一方的に離脱

したのには理由があるのだ

メタン資源を供給する新興勢力は

これまでエネルギー産業を支配する立場

にあった産油国を

供給価格に於いて譲歩させ

競争力を失った

すべての産油国に

減産体制を敷くよう強要し

エネルギーコストを制御したその効果で

国際経済の成長に

強い推進力

を発揮する存在となって

君臨する体制を確立し

相場の方向付けを行い

市場規模の拡大

で巨額の利益を得ることが

容易にできた


この情勢を導いた

当の

アメリカにしてみれば

温室効果など嘘っぱち

であって欲しい



そう願っているに違いない


一連の情勢の変化の趨勢に準拠するなら

温暖化による気候変動要因

の増加は

紛れもなく

避け難いこととなる


現状で実行することが可能だ

といえる項目は

内燃機関型移動体の総電気化

以外に残された道

は今のところ

見当たらない


ハイブリッド方式を牽引してきた

日本の自動車メーカーにしてみれば

その経験と能力とを生かす道

はEV化の波によって

完全に閉ざされた


加減速の調節をドライバーが行うことで

変速装置の多段階化を推進し

走行性能を楽しむことが

運転する愉しみを人に与える


AIにはできない

数秒先の予測

とそこへと至る過程で生じる変化

に対応する瞬時の状況判断

などで差がつくと

無人の自動運転方式のEVは

ヒマとカネのある階層向けの

限定的な移動体

に過ぎない

という評価が定まる


AT化が進んだ自動車産業で

MT化への回帰現象が

再び注目されている


どのような最先端技術でも

利用する側であるヒトの満足

を引き出せなければ

無駄な投資を

ただ単に

積み上げて

損失の拡大

という結果を残すのみ


EVにAIを搭載したところで

受益者であるヒト

を満足させることができなければ

合理性はそこに宿らず

価値の喪失を招いて

終る


限定的な機能は

短命である

という共通の特徴を有する


IT革命がそうだったし

IOTもまたそうなる運命

の下にある

願望主導型の技術革新は

必然性の裏打ちがない

という其の点で

いつも

需要の拡大に寄与しない
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