こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

創 意 工 夫

2017-12-24 10:01:36 | Weblog
電気自動車EVに関わる

知られざる課題

とされているものの一つ



移動空間の快適性

の安定的確保

というその点になるだろう


一充電当たりの走行距離

を最大限

へと高めることができた

ところで

快適空間の維持

に電力を消費すればするほど

充電しなければならなくなる

タイミングは短くなる

快適性能を犠牲にすることで

走行距離の確保を

かろうじて

成り立たせてきた

というのが正直なところ


快適な移動空間を犠牲にしなければ

走行距離を稼げない

というのがEVの偽らざる

欠陥

となっていた


移動距離と快適性の同時成立

の要請にメーカーが応えようとすれば

現時点で到達している

その技術レベルでは

到底不可能


問題解決能力の不在が

EVの潜在需要を引き出せなくした

ことは言うを待たない


自動車メーカーは快適性への配慮を

意図的に怠り

移動距離の数値だけを問題視した

充電するための強制的停止状態

になるその頻度を

少なくすることができさえすれば

市場が遅れて追随してくる

だろう

と相変わらず妄想している


移動空間の温度調節以外にも

電力消費を必要とするものは

他にたくさん

残されている


運転しながら音楽を聴きたい

というドライバーにとって

走行距離が確保されたところで

車内の音響効果が失われたまま

であるのなら

移動体としての価値

は失われてしまう


GPSを搭載するナビゲーションシステム

が消費する電力を惜しんで

長距離走行を優先

したところで

目的地に辿りつく

ことができなかったのであれば

利器としての性能は

無きに等しいものとなる


モバイル端末を

車内で充電する

ことを諦めて

長距離移動を堪能する

ことを選んでも

満足は得られまい


EVの接近を歩行者に伝えるために

電力の消費を極力

惜しんだのだったからこそ

EVが危険な乗り物

であると不正な位置づけが

横行する状況が

生み落された


エネルギー支出を

可能な限り

精一杯抑えなければ

移動距離を稼げない現状のEV



一体どのような価値

があるというのだろうか


EVの普及を急ぎたいなら

移動中でも充電することが可能

なポータブル電源システムの開発を

何にも増して

急ぐべきであったのだ


順当な手続きを踏まずに

市場投入を

ヤミクモに急いだ

ということが

無駄な開発投資を積み重ねる

という経過と結果とに

やっと今

繋がった


当然のことながら

ハイブリッドタイプの移動体は

その存在価値を

真っ先に失うこととなり

未熟な市場にしかなっていない

EVの開発競争への

遅ればせな参入

を強いられる結果へと繋がった


内燃機関の排熱を利用する従来の暖房と

エンジンの回転力に便乗した

オルタネーターを補助電源

として用いる

古典的な移動体の存在意義は

EVが意図的に課題視してこなかった

それぞれの分野で

エネルギー効率の到達度の違い

を際立たせ

逆に古き良き時代の産物の性能

を却って詳らかにしてみせる契機

となった


EVに備わる

これらの根源的な欠陥

を敢えて見落としている以上

新市場の獲得は

予見不可能

当然ながら温室効果ガスの

排出量削減に寄与するかどうか

さえ疑わしく思わせている


移動体に備わる

その不効率性というものが

実現可能性を凌駕する

段階から逸早く

抜け出すことができない限り

市場支配と付加的に与えられるその権能

を保持する機会

は当然ながら得られない


EVが機能的に進化を遂げたところで

最大の欠陥

である小型電源の開発

に成功しなければ

キーテクノロジーの提供者

の傘下に入ることが
    
設定された身の定め


この問題をEVメーカーが解決したとき

電力業界が生み出している

温室効果ガスの総て

が消えてなくなるきっかけ



文明は晴れて手にすることだろう


利益優先型の市場経済型ビジネス

というシステムは

資本集約化の時代を閲して

一定の深化を遂げはしたものの

それは環境の劣化と

引き換えだった

ということに

世界を遅れて気づかせた


いまほど文明の真価

が問われている

深刻な時代は

嘗てない


問題の所在がみえていない

世界中の知識階級は

市場創出を狙って

資本の集約を闇雲に急ぎ

パリ協定を締結させたことにより

課題の解決が可能となる

いつのことだかさえ分からない

その日

がくるまでの間

現状の快適な暮らし

を少しでも長く続けたい

と願うようになっている


これが問題の本質

を見失っているその証拠

エネルギー密度を高めるのは

確かに有効ではあるのだが

飽和点という壁

の存在に気付かないふり

をして見果てぬ夢に

相変わらず永く囚われている


何と愚かなことであることか


効率の良い小型オルタネーターが不在

であるというそのたった一つの理由が

突破口を開く最終手段となり得る

開発投資をこの点に集約することで

創意工夫の機会がやってくる

問題の本質

を見失っているあいだ

損失を取り戻す

などということは

愚か者のタワゴト

でありつづける


無駄な損失を徒に連ね

富を失い

繁栄を手放し

遍在するようになった

利益と富を互いに奪い合う

過去の不毛な時代を再現する

サイクルへと

繰り返し嵌りこむ


投資の失敗が損失の温床となり

過去の歴史を

一から再び繰り返す

という其の循環が

滝壺という入り口となって

待ち構えている


ローマ帝国時代の奴隷労働

を前提とする古典的繁栄

の再来を急がせる


確定している史実

に鑑みるならならば

その後に発生した植民地政策

という方法もまた

階級差を増長させ

結果として

世界大戦へと文明を引き込み

核兵器の実戦使用へと

最終的に繋がった


北朝鮮が目指している核の保有

という対応法は

パワーポリティックスが生んだ

退行現象という意味をもつ

正しい学習を実践することができた

とするためには

環境問題とエネルギー問題の

同時的解決を

成り立たせることが

枠組みの更新を行ってきた

その機会のある毎に

既に達成されていた筈なのだ


学力重視に特化した

高等教育の成果

は思考力の減退を伴う

知識階級の劣化となって

批判精神を奪い去り

国際間の様々な軋轢を

一層顕在化させただけだった


資本集約型産業は

デフレ経済へと至らしめると同時に

環境の復元義務を

この文明へと

義務として残した


課題解決のソリューションを

速やかに抽出

することができなければ

混乱とそれによる混迷の時代

が再び

やってくるだろう


奴隷労働と植民地主義の蔓延は

いずれも

帝国主義の産物

であるということを

ここらで

再確認しておく必要があるだろう

歴史に学ばざる者は

信じる道を突き進み

ついに滅びることとなる
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