強者の論理は愚か者の指標
弱者の行為は臆病者の証
力に恃む国家
そして国民は
それであるが故に
相互で
勝手にぶつかり合い
消耗戦へと突入して
国力を最終的に
脆弱なものにする
ソ連という特異な国家群が
一方的に内部崩壊してしまったために
アメリカは同盟関係を維持する理由を
一日で失ってしまい
イデオロギー対立に代わる
別の敵対勢力の台頭
を密かに希求するよう追い詰められた
仮想敵という名の
架空の存在を急遽捻出し
有事に備えておくための
合理的理由をアメリカの納税者である国民へと
押し付けた
日米同盟の維持
を目的とする米高官側からの
合意に関する
再確認交渉が
90年代当初
新聞紙上を賑わせていたものだった
先日の訪日は
当時のそれと
状況がよく似ている
バブル経済が潰れたことに
誰も気づいていなかった
その時代
92年になってさえ
土地を買いあさる勢力が
地上げと呼ばれる土地買収を
熱心に続けていたほど
土地神話に対する信仰は
底堅く
日本経済に致命傷となる
負の経過
を積み上げさせていた頃のこと
日本経済の著しい成長ぶりが
ソ連型共産主義体制を
大いに差別化するものとして使われ
経済格差を毎日のように
見せつけられていた計画経済圏で
制度欠陥の存在を
日本の繁栄が
決定的なものにしていた
そんな時代のことだった
ソ連が脆弱化したことを察知した
米政権は89年
政治的対立による反目
の増長合戦を募らせていた事態を憂慮し
それによる軍事費の増大を
互いに抑制する目的で
俗受けする軍縮
についてそれぞれの都合で
抵抗なく合意した
ソ連の経済が
再構築を意味する
ペレストロイカを実施しても
一向に回復しなかったために
国民の信認を失った
共産党書記長だったゴルバチョフは
失脚して幽閉されてしまい
大統領制への移行がその後円滑に進み
エリツィンがロシアの新大統領
に就任した
アメリカの大統領は
軍産複合体制の利益代表を兼ねていた
パパブッシュだったが
軍縮の合意が現体制にとって
強い下押し圧力となったことから
新たな敵を創出する必要に
アメリカは俄かに
強く迫られるようになっていた
イラクの独裁者を背後で唆す
行為を人知れず行い
クェートに侵攻させる形で
占領を進めていた八月から
翌年の春にかけて
湾岸戦争を主導して
戦闘の様子
を映像で世界中へ
具に報道させたことにより
アメリカの持つ軍事力の優越性を
世界中に誇示し
米軍の存在意義を示した後
湾岸戦争を
短期戦で終結させた
そのことが後のイラク戦争へと
繋がってゆくこととなる
この時の攻撃で米軍の戦闘能力の高さ
を世界が知ることとなり
反米国家の最右翼
を自認していた
リビアのカダフィをアメリカに帰順させ
アメリカの力による平和
所謂パクスアメリカーナの再定着を
内外に示す結果を引き寄せた
この時の戦費調達で増税を行ったことから
米国民の信認を失い
逆に反感を買ってしまった
パパブッシュは
一期四年で退くこととなり
後を襲った民主党のクリントン政権が
双子の赤字で苦しんでいた米経済を
ロシアという新市場を得たことで
リセッションから抜け出させ
ルーブル経済圏をドル経済圏へと取り込み
<なにはともあれ>
アメリカを黒字国家へ導いた
こうして繁栄を取り戻したアメリカは
ブッシュジュニアの時代となったのだが
就任した年の新会計年度の最初の月に
同時多発テロ
所謂9.11を引き起こし
その報復戦とイラク進攻を
続けざまに行って
アメリカの財政を赤字へと再び転落させ
不足するようになった戦費の調達を
増税以外の方法で賄わざるを得なくなり
原油相場を五年に亘って
高騰する状態へと
共和党政権が
WTIを誘導して
高め続ける一方的な経過を
国際経済全体へと押し付けた
地下資源を決済するための通貨
となっていたドルの特性を利用して
原油相場を高値誘導させ
ドルの需要を
それにより人為的に拡大し
国際経済に負の圧力を
アメリカが意図せずに与えた
ということができるだろう
その結果
ドルの属性となった過剰流動性は
更に一層高まり
ドル余り現象を嵩じさせて
アメリカ本土で
サブプライムローンを焦げ付かせてしまった
リスク回避の目的で債権を証券化した
ということが
不良債権の規模を
誰にも分からないほど巨額なもの
へと押し上げた
こうして
デフォルトが確定した段階で
証券化した債権のすべてを
一瞬で
焦げ付かせる事態へと至らしめた
これがリーマンショック
を経済史に残すこととなり
国際経済から成長を奪い
デフレ圧力を強めて
先進諸国の失業率を同時に高め
導入済の付加価値税を引き上げ
その行為で経済活性を逆に失う
という展開を導き
安定飛行へと移っていたEUから
英国を離脱させる結果を得ただけでなく
成長を続けていた国際経済の足を引っ張り
アメリカにトラムプという名の
大統領を誕生させた
力を誇示することで成り立つ
パワーポリティックス
に依存する国際社会が
信用経済を成り立たせていた
その枠組みに重大な
根源的というべき打撃を与え
エネルギーコストを長期間高めつづけたことにより
可処分所得を必然的に圧迫し
雇用の質を劣化させ
雇用機会も失って
貧困を起源とする破戒活動へと
テロリスト予備軍を走らせ
ISという組織を
米軍が中東から去った機会に乗じて
宗教で正当化した実体をもたない
自称国家として宣言させ
宗教による世界支配を試みた
身勝手な解釈で合法化された
偏った宗教認識の関与
が問題の深刻さを増幅し
修復し難い対立を
宗派間相互へと与え
ISと自ら名のる勢力に
信仰の証明を破壊で行う
という手段を通じて
際立たせていくことで
有利な条件を手に入れようとする
第三勢力を結集させ
対立する勢力同士が
互いに潰し合う
という関係性で惑星を満たそうとし
劣悪な様相を
一層濃くする経過を
浅慮による攻撃性が
戦争難民を大量に生み出した
これら一連の変化には
指導者の劣化以外に
原因と呼ぶべきものは
見当たらない
濫觴を求めて川を遡れば
教育のあり方
へと一直線で辿りつく
思考力を失った指導者は
判断を誤ったことすら
理解することが
そもそもできない
その極端な事例が
アメリカの新大統領の姿に見られる
ということを
凝縮された事実
が雄弁によく物語る
力に恃む者すべては
力によって潰え去る
驕る平家は久しからずの譬えの如く
万物は有為転変して
接して定まることはない
帝国主義は必ず破綻し
犠牲とされる生命の数が増えると
その後になって
復興期が
何事もなかったかのようにして訪れ
しばしの間繁栄を閲した後に
対立を理由とする覇権の掌握
を求める行為が繰り返し
訪れる
このサイクルを断ち切るために
必要なことは
環境負荷を生まない
優良な電源の開発
によるエネルギーコストの低下と
それによる安定した経済的繁栄
の実現を前提とする
平和本位制と呼ばれる
未来型の枠組み
の創設以外に
選択可能で有効な方法は
他にない
力の差を前提とする支配体制は
遅かれ早かれ
必然的に行き詰る
歴史による学習を無効にしたのは
知識を競う形式の
欧米型の教育制度
知識の量を増やす教育が
利益の獲得競争を引き出し
世界中の市場が規模の拡大を目指し
グローバル化するような姿勢
を是として無批判に受け容れた
日本ではアベノミクスで国力を奪われ
アメリカではトラムプノミクスで
世界中を早速苦しめている
環境負荷を排除する電源は
エネルギーコストをゼロにして
コスト競争力を生産国へと賦与し
可処分所得を引き上げる
温室効果ガスの生産は止まり
自然災害の増悪による
社会資産の喪失もまた治まる
基準点となるものとは何か
ということを見失ってきた文明が
現状の不具合を
目に見えるようなカタチにして
文明の覚醒を促すようになったとき
新文明に相応しい
あるべき枠組みの創設が
そのときはじめて
可能な状態となる
弱者の行為は臆病者の証
力に恃む国家
そして国民は
それであるが故に
相互で
勝手にぶつかり合い
消耗戦へと突入して
国力を最終的に
脆弱なものにする
ソ連という特異な国家群が
一方的に内部崩壊してしまったために
アメリカは同盟関係を維持する理由を
一日で失ってしまい
イデオロギー対立に代わる
別の敵対勢力の台頭
を密かに希求するよう追い詰められた
仮想敵という名の
架空の存在を急遽捻出し
有事に備えておくための
合理的理由をアメリカの納税者である国民へと
押し付けた
日米同盟の維持
を目的とする米高官側からの
合意に関する
再確認交渉が
90年代当初
新聞紙上を賑わせていたものだった
先日の訪日は
当時のそれと
状況がよく似ている
バブル経済が潰れたことに
誰も気づいていなかった
その時代
92年になってさえ
土地を買いあさる勢力が
地上げと呼ばれる土地買収を
熱心に続けていたほど
土地神話に対する信仰は
底堅く
日本経済に致命傷となる
負の経過
を積み上げさせていた頃のこと
日本経済の著しい成長ぶりが
ソ連型共産主義体制を
大いに差別化するものとして使われ
経済格差を毎日のように
見せつけられていた計画経済圏で
制度欠陥の存在を
日本の繁栄が
決定的なものにしていた
そんな時代のことだった
ソ連が脆弱化したことを察知した
米政権は89年
政治的対立による反目
の増長合戦を募らせていた事態を憂慮し
それによる軍事費の増大を
互いに抑制する目的で
俗受けする軍縮
についてそれぞれの都合で
抵抗なく合意した
ソ連の経済が
再構築を意味する
ペレストロイカを実施しても
一向に回復しなかったために
国民の信認を失った
共産党書記長だったゴルバチョフは
失脚して幽閉されてしまい
大統領制への移行がその後円滑に進み
エリツィンがロシアの新大統領
に就任した
アメリカの大統領は
軍産複合体制の利益代表を兼ねていた
パパブッシュだったが
軍縮の合意が現体制にとって
強い下押し圧力となったことから
新たな敵を創出する必要に
アメリカは俄かに
強く迫られるようになっていた
イラクの独裁者を背後で唆す
行為を人知れず行い
クェートに侵攻させる形で
占領を進めていた八月から
翌年の春にかけて
湾岸戦争を主導して
戦闘の様子
を映像で世界中へ
具に報道させたことにより
アメリカの持つ軍事力の優越性を
世界中に誇示し
米軍の存在意義を示した後
湾岸戦争を
短期戦で終結させた
そのことが後のイラク戦争へと
繋がってゆくこととなる
この時の攻撃で米軍の戦闘能力の高さ
を世界が知ることとなり
反米国家の最右翼
を自認していた
リビアのカダフィをアメリカに帰順させ
アメリカの力による平和
所謂パクスアメリカーナの再定着を
内外に示す結果を引き寄せた
この時の戦費調達で増税を行ったことから
米国民の信認を失い
逆に反感を買ってしまった
パパブッシュは
一期四年で退くこととなり
後を襲った民主党のクリントン政権が
双子の赤字で苦しんでいた米経済を
ロシアという新市場を得たことで
リセッションから抜け出させ
ルーブル経済圏をドル経済圏へと取り込み
<なにはともあれ>
アメリカを黒字国家へ導いた
こうして繁栄を取り戻したアメリカは
ブッシュジュニアの時代となったのだが
就任した年の新会計年度の最初の月に
同時多発テロ
所謂9.11を引き起こし
その報復戦とイラク進攻を
続けざまに行って
アメリカの財政を赤字へと再び転落させ
不足するようになった戦費の調達を
増税以外の方法で賄わざるを得なくなり
原油相場を五年に亘って
高騰する状態へと
共和党政権が
WTIを誘導して
高め続ける一方的な経過を
国際経済全体へと押し付けた
地下資源を決済するための通貨
となっていたドルの特性を利用して
原油相場を高値誘導させ
ドルの需要を
それにより人為的に拡大し
国際経済に負の圧力を
アメリカが意図せずに与えた
ということができるだろう
その結果
ドルの属性となった過剰流動性は
更に一層高まり
ドル余り現象を嵩じさせて
アメリカ本土で
サブプライムローンを焦げ付かせてしまった
リスク回避の目的で債権を証券化した
ということが
不良債権の規模を
誰にも分からないほど巨額なもの
へと押し上げた
こうして
デフォルトが確定した段階で
証券化した債権のすべてを
一瞬で
焦げ付かせる事態へと至らしめた
これがリーマンショック
を経済史に残すこととなり
国際経済から成長を奪い
デフレ圧力を強めて
先進諸国の失業率を同時に高め
導入済の付加価値税を引き上げ
その行為で経済活性を逆に失う
という展開を導き
安定飛行へと移っていたEUから
英国を離脱させる結果を得ただけでなく
成長を続けていた国際経済の足を引っ張り
アメリカにトラムプという名の
大統領を誕生させた
力を誇示することで成り立つ
パワーポリティックス
に依存する国際社会が
信用経済を成り立たせていた
その枠組みに重大な
根源的というべき打撃を与え
エネルギーコストを長期間高めつづけたことにより
可処分所得を必然的に圧迫し
雇用の質を劣化させ
雇用機会も失って
貧困を起源とする破戒活動へと
テロリスト予備軍を走らせ
ISという組織を
米軍が中東から去った機会に乗じて
宗教で正当化した実体をもたない
自称国家として宣言させ
宗教による世界支配を試みた
身勝手な解釈で合法化された
偏った宗教認識の関与
が問題の深刻さを増幅し
修復し難い対立を
宗派間相互へと与え
ISと自ら名のる勢力に
信仰の証明を破壊で行う
という手段を通じて
際立たせていくことで
有利な条件を手に入れようとする
第三勢力を結集させ
対立する勢力同士が
互いに潰し合う
という関係性で惑星を満たそうとし
劣悪な様相を
一層濃くする経過を
浅慮による攻撃性が
戦争難民を大量に生み出した
これら一連の変化には
指導者の劣化以外に
原因と呼ぶべきものは
見当たらない
濫觴を求めて川を遡れば
教育のあり方
へと一直線で辿りつく
思考力を失った指導者は
判断を誤ったことすら
理解することが
そもそもできない
その極端な事例が
アメリカの新大統領の姿に見られる
ということを
凝縮された事実
が雄弁によく物語る
力に恃む者すべては
力によって潰え去る
驕る平家は久しからずの譬えの如く
万物は有為転変して
接して定まることはない
帝国主義は必ず破綻し
犠牲とされる生命の数が増えると
その後になって
復興期が
何事もなかったかのようにして訪れ
しばしの間繁栄を閲した後に
対立を理由とする覇権の掌握
を求める行為が繰り返し
訪れる
このサイクルを断ち切るために
必要なことは
環境負荷を生まない
優良な電源の開発
によるエネルギーコストの低下と
それによる安定した経済的繁栄
の実現を前提とする
平和本位制と呼ばれる
未来型の枠組み
の創設以外に
選択可能で有効な方法は
他にない
力の差を前提とする支配体制は
遅かれ早かれ
必然的に行き詰る
歴史による学習を無効にしたのは
知識を競う形式の
欧米型の教育制度
知識の量を増やす教育が
利益の獲得競争を引き出し
世界中の市場が規模の拡大を目指し
グローバル化するような姿勢
を是として無批判に受け容れた
日本ではアベノミクスで国力を奪われ
アメリカではトラムプノミクスで
世界中を早速苦しめている
環境負荷を排除する電源は
エネルギーコストをゼロにして
コスト競争力を生産国へと賦与し
可処分所得を引き上げる
温室効果ガスの生産は止まり
自然災害の増悪による
社会資産の喪失もまた治まる
基準点となるものとは何か
ということを見失ってきた文明が
現状の不具合を
目に見えるようなカタチにして
文明の覚醒を促すようになったとき
新文明に相応しい
あるべき枠組みの創設が
そのときはじめて
可能な状態となる