こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

彼 は 誰 時

2016-07-31 06:24:08 | Weblog
温暖化を有効に止める方法が

もしあるのだとすれば

それは

電源の独立分散化

以外に

有効なものは

ない


長距離送電という方法を選択した

ときから

高圧化することが

必要不可欠の条件となり

意図的に作られた大電流

を変圧で制御する

という現在の方法が

経済成長にとって

唯一無二

の道

だとこれまで永く信じられてきた


交流電流に特徴的な

周波数

という成分を安定させておくために

発電機の回転数は

常に一定の状態

を保っていなければならなかった


周波数とは

発電装置の磁石が

50ヘルツの地域で

毎分3000回転する条件

を維持しているときに

発生することを許された

それぞれ反対方向へと

別々に

だが

同時に流れでる

二つの異なった電流

が生みだしたもののこと


波形に現れる上下の違いを別にすれば

正確に同じカーブを描く曲線

が重なることなく

うまく併存している

という条件を満たした時にのみ

現れる


この交流電流だけがもつ

主要な成分が切り替わる頻度

が生みだす周期性のことを

周波数と呼んでいる


この事実は消費者が

夏の冷房と冬の暖房を

維持するための電力消費を

明確な意図の下で

精一杯抑制する努力をすることで

発電所が生み出している二酸化炭素

を我慢したその分だけ減らせる

と世界中を錯誤させる結果を生んだ


現実に発電所が化石燃料の消費を

電力需要の変動に即応して

微調整している

とする証拠は

どこにも存在していない


蒸気発電の宿命は

蒸気圧と回転数とが

連動するモデルであることから

電力消費が減ったからと言って

夜間に発電機の出力を減らすことなど

到底不可能

なものとなっていた

これが低廉な深夜電力料金制度を

業界に導入させたその理由


発電機の回転数を減らせば

周波数も同時に同じ割合で低下する

このため

安定した品質の交流電流を

需要地まで着実に送り届けるために

需要の有無と増減の次第に関わらず

発電所では恒常的に

同一の回転数で

発電機を運転し続けていなければならなくさせた

需要の変動を

予測して発電量を変えることが

そもそも不可能なことだったからである


消費者がどんなに頑張って

電力消費を抑えても

発電所の燃焼炉では

蒸気圧を安定的に維持するために

一定の熱の維持

に細心の注意を払っていることが

基本的な義務とされていた


電源に生じた出力変動は

とりもなおさず

周波数変動となって

即座に電力品位を極端に引き下げる

この避けることのできない

深刻な事情の存在を

電力業界は国と国民に対して

未だに沈黙を貫いている


その行為が真実を韜晦していたことから

国会では

一定の電力消費を国民が抑制すると

その減らした電気生み出した分

の化石燃料の消費



自動的に減る

と思い込んでしまっていた


この誤解を正当化する法律がその後制定され

それが大きな誤り

の原因

となっていることを何も知らない国会の成員すべて



温暖化を止めることができる

として一斉にクールビズに飛びつき

太陽光発電にこぞって有志が投資する

という運動が

急速にブームとなった


電力消費の抑制が

温暖化防止にとって

無効であったのと同じ理由で

再生可能エネルギーの大量導入も

効果が何一つでていなかった

発電所の燃焼炉で

化石燃料の消費が減った

とするデータは

かつてもいまも

一度として

公表されたことがないほどだ


太陽電池への投資が

有効需要に繋がっていたのであれば

経済のこれほどの長期低迷など

間違いなく

起きてはいなかった


実効性の裏付けのない諸対策を

意味を確認せずにただ連ねてきた

ということが損失を徒に膨張させ

景気の拡大を急ぐことを

阻んでいた

景気の浮揚を押さえつけていた張本人とは

交流電流についての理解を

何一つもっていなかった指導体制と

情報を秘匿し続けていた業界の不利益

とが

一致して引き起こしたもの

その不明でありつづけてきた経過の長期的関与が

温暖化を止まらないものとしただけでなく

環境投資から

有効需要を奪い去る最大の原因

となっていた


これが世界経済を逼塞させて

IMFに資本不測となる事態を

恐れさせている

たった一つの理由となった

というのがこれまでの経過が生んだ

その顛末


世界中の知識人たちが

交流電流の成り立ちに関する基礎的知識をもたないまま

温暖化を止めようとして

電池を電源とする直流回路と

交流送電も同じだ



すっかり思い込ませてきたことが

二酸化炭素の大気中濃度を

着実に高め続けさせていた


交流電流は回路を形成することが

そもそもできない

一方通行の単なる電路でしかないのだ

送電線の末端が最終的に接地されている

というのは

電位差を最大化しておく必要があったから


直流回路では

電池の負極に導線を繋ぎさえすれば

スイッチオンで

負荷が求める電流だけが

当該回路へと正しく誘導される

仕組みがその場で成り立つ


交流送電ではそれができない


変圧器の一次側高圧コイルを流れる

励磁電流は接地点へと

有効利用されないまま

必然的に

ただ単に知の底へと落ちてゆく


だが

その直前に別の昇圧トランスを経ることにより

ほぼ等量の交流電流を再生することが

繰り返し

できる仕組みも生み出した

このため電信柱を繋ぐ配電系統は

単一の電源からでた交流電流を

何度も繰り返し再生させながら

果てしなくどこまでも伸びてゆけるようになったのだった

これが電力業界の利益を

優れて高からしめている

最大の理由となった


電力業界が秘密主義を貫き通さざるを得ないのは

いまさら事実を告知することなど

到底不可能

なこととなってしまっていた

からであるに相違ない


この秘密主義が国の資産を無駄に積み上げ

有効需要を生むはずの政策を

悉く無効な結果に終わらせてきた

背後の事情

この損失を統合すれば

天文学的な数字となるのは

言うまでもないことだ


一私企業で損害を賠償できる範囲の額では

毛頭ない

巨額の返済を業界は

国民一同から迫られて

国家のインフラシステムを

将来押しつぶすことになる膨大な額の損失

を計上する身分へと最終的に落とされる

これが

業界の姿勢をより一層

頑なにさせている


世界中で

温暖を止まらない

ようにしてきたということが

南極大陸に於いてさえ

二酸化炭素濃度を

400ppmのレベルを突破させる

という拙い結果をこの地表へと

ついに導いた


地下資源の決済通貨として機能する定めの基軸通貨

となっているドルの関与



温暖化を増長させただけでなく

増幅させて尚止まらないものにした

ということになるだろう

資本と環境の論理は

不具合の起源をアメリカにある

と以前から

そう伝えていた


既得権益を保守しなければならない階層

即ち

エスタブリッシュメントと

呼ばれてきた一群の存在と

その周辺のコバンザメどもが重合して

温暖化を急がせた

だけでなく

国際経済を長期間低迷させ

そこから抜け出せないよう追い詰めていた


自然エネルギーの導入拡大が

有効需要の創出に繋がっていたのであれば

国際経済がこれほど急に逼迫するなど

およそ考えられないことだった


殆どすべての電気製品の稼働電圧は

100ボルトの近辺に集約されている

このことは

出力電圧が100ボルト程度の

小さな電源を住宅や

機械本体にビルトインしておくことで

高圧長距離送電の桎梏から

経済を開放できる

ということを初めから意味していた


小型の電源なら

蒸気発電に拘る必要は

まったくない


さまざまなタイプの小型電源が

既に市販されている

これに少しだけ手を加えることで

システムを合理化し

汎用性に優れた分散電源を

需要地に独立させた状態で

配備する


更に超伝導電源を導入すれば

世界標準の電力供給系の創設を

日本で生み出すことができ

その供給権を用いて

核廃絶を誘導すれば

不可能だと思われている核軍縮さえ

市場原理で導くことは

可能である


エネルギーコストの最も低い電源の供給国



恒久平和の実現を急ぐための

有力な手段の提供国となり得る


環境電源の開発に成功した国だけが

世界の規範を改める権能を

保有する構造を

このようにして大系化する


交流電流の意味さえ理解できていないようでは

国の繁栄は

到底覚束ない

コスト競争力を最大化することができた国にのみ

世界を指導する影響力が

有効に備わる


経済で恒久平和を成し遂げるには

最低のエネルギーコストで

国の繁栄を

相対化してみせることができればよい

環境電源の開発で

先を越されてしまったなら

取り返しがつかない事態を招き

核廃絶など

夢のまた夢

という最悪の経過を辿らざるをえなくなる


経済と環境が逼迫を極めつつある



こそ

人類究極の秘願に手を伸ばす

最後のチャンス

なのである
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