この国を
ここまで
追い詰めてしまった
各界の指導者たち
すべて
は
問題の所在を
突き止めることなく
これまで慣れ親しんで来た
快適な
現在の暮らし
を
是
として
何一つ有効な対策を
講じてこなかった
打つべき手を打たなかった
ということが
経済のデフレ化を長期化させ
止まらない温暖化
を並行して
産み落とす
共通の原因
即ち
思考停止
の状況が齎す悪影響
要するに貧困の普遍化
という蔓延現象
を
世界中に拡散させた
懸案だった温暖化防止では
大気中の二酸化炭素濃度を
減らすどころか
却って増加させ続けている
という現状を放置して
大量の温室効果ガス
を大気圏内へと
今も尚
吐き出し続けている
その事実を
みない
経済認識能力をもたないことが
今般判明した
アベノミクスに賛同した
似非エコノミストたちは
失敗することが自明であった
誤った経済政策を徒に持ち上げて
三年以上の年月
無駄に費やしてきただけでなく
インフレ目標に辿りつけなかったばかりか
デフレ経済へと
再び
舞い戻るという拙い経過を
自らの判断で生み落とした
指導階級を構成する
上部構造
即ち
選良と官僚
とが野合してできた
利益共同体
と呼ぶべき
鵺
の如き
実態を消した
欲望に塗れた
一大勢力が
よってたかって
この国を
緩慢に
ダメにした
その事実は
既に千兆円の大台を突破した
累積債務の規模
に既に明らか
世界最高額の借金
を抱える国へと
この日本を押し上げた
現代史には
数字が示す動かぬ証拠
が山を為すほど
数多く見られる
バブル経済を潰した当時の政権以降
経済対策を悉く誤りつづけ
予算規模を膨張させてきた
その不見識ぶりが
債務規模の数字となって
如実に示されている
この膨大な赤字財政
を生み育ててきたのは
いうまでもなく
歳出欠陥を放置して
その原因から目を反らせてきた
国会の咎
事実関係の確認を怠り
歳入欠陥へと
それを繰り返し
擦りかえていた
国会の成員すべてが生み出した
怠慢が生んだ
その帰結
予算案を作成した
抽象名詞としての官僚
が歳出欠陥を歳入欠陥へと
言い換えた
選良はというと
態の良い国会審議を行って
さして影響のない微調整を加えることで
政府としての存在意義を
国会で立証した
積もりになっていた
形式的な通過儀礼を経たことにして
選良が官僚を支配する
政治システムが機能している
かの如く国民に思わせてきた
実態は
官僚が選良を制御する
という構図が
夙に成り立っていて
予算要求した官僚が
選良のメンツを立てる形で
若干の手直しを施した上で
新年度予算を
国会がめでたく成立させる
というプロトコルを
この利益共同体の面々が
打ち揃って
成り立たせてきた
デマンドサイドが
サプライサイドを
コントロールする
というのがこの国の
歴史が生んだ
シキタリ
赤字国債を合法化するための
一年だけの時限立法を
毎年繰り返してきた
ということが
膨大な規模の赤字財政の
生みの親
官僚が要求する予算を
選良が無批判に厚くしてきた
国会全体の罪は
言うまでもなく
極めて重い
赤字国債を解消して
財務規模の健全化を図る
という理由で
消費税率を2%引き上げて
合計で5%としたとき
デフレへと日本経済は陥った
その一線を越えると
もう後戻りすることができない
シュワルツシルト半径を
欲に目をくらませた
利益共同体が踏み越えたとき
失われた二十年が始まって
いまや二十五年へと
五年拡大する事態となった
誤った経済背作の失敗
の影響は
まことに巨大
この事実に関する認識能力を持たない
すべての選良は
責任を取ることを避けて
アベノミクスに便乗する形で
消費税を更に
3%上乗せする決定に
賛同してしまったのである
これが底の浅い経済政策だった
アベノミクスの足を
強く引っ張ることとなり
三年以上たった現在も
当初のインフレ目標である
2%
の壁に尚迫れない状態
へと経済を据え置いている
現実認識能力を失って久しい
指導体制の構成員たちは
事実関係の確認を怠ったまま
量的緩和を繰り返すことを許し
ついにこれを飽和させ
マイナス金利を強引に導入する
決断を行った
二年目の段階で
停滞する経過に焦った政府は
第三の矢
を継ぎ足したのだったが
実行されずに
無効
となった
ツギハギだらけの泥縄方式
が奏功した
とする事例はこれまでない
この余りにも愚か極まる症例は
グランドデザインが熟慮されておらず
思い付きの経済政策
を寄せ集めて
単に縫い合わせただけ
という
まことに粗末なものだった
GDPの60%を占める
個人消費は直ちに沈降してしまい
マイナスの符号のついた
GDP成長率を
この国へと導いた
国が演出して実現させた円安効果で
潤ったのは
輸出関連産業の周辺
だけ
それ以外の分野に於いては
所得水準は低迷をつづけ
国民の購買意欲を
却って失わせる
という粗末な経過を
実現させた
指導体制に未解決の課題が残されている中で
参議院選挙が今日七月十日
投開票される運びとなった
問題解決能力がない候補者たちは
政党の庇護をうける形で
選良となることを
こそって目指す
戦後一貫して続けられてきた
欧米型の民主主義政治の形態は
日本では弱小政党の乱立を招き
勢力の分散を急がせた
その一連の経過が
与党政府の支持層を厚くして
多数派を形成する力となった
与党に問題認識能力がなければ
野党にそれが求められるのだが
この国の選挙制度は
個人ではなく政党
を単位とする
勢力争いに終始してきた
問題の所在を知らない選良が
政策判断を誤ったのは
理の当然
というべきこと
政党が責任を負うシステムが
個人の責任を曖昧なものにした
こうして政党の分裂が進み
一強多弱の国会の在り方が
国の方針を長期間迷わせることを
国民に許すよう
方向づけた
問題のある政治制度を批判するには
投票率を10%以下へと
引き下げるのが有効なのだ
一割に満たない投票率で当選しても
その選挙には
国民の信認それ自体が
90%以上
欠けている
投票率の緩慢な低下ではなく
急激な低下
というドラスティックな変化
がなければこの国の政治制度は
永久に変わらない
選良自らが危機感を抱かない限り
有効な対応を
当事者がとることは
不可能
そこで選良の問題認識能力が
はじめて
試される
何が問題であるのか
ということさえ
みていなかったということが
フィードバックのかからない
つまり同じ問題を
性懲りもなく
果てしなく繰り返す
愚かな政策の無批判な続行を
国民に容認させてきた
其の過去の経過というものが
この国の現状を
与えた
ということになるハナシ
であった
国民の不幸は
能力のない選良に
将来を託さざるを得ない
という
その救われなさ
にこそ
あるのだ
ここまで
追い詰めてしまった
各界の指導者たち
すべて
は
問題の所在を
突き止めることなく
これまで慣れ親しんで来た
快適な
現在の暮らし
を
是
として
何一つ有効な対策を
講じてこなかった
打つべき手を打たなかった
ということが
経済のデフレ化を長期化させ
止まらない温暖化
を並行して
産み落とす
共通の原因
即ち
思考停止
の状況が齎す悪影響
要するに貧困の普遍化
という蔓延現象
を
世界中に拡散させた
懸案だった温暖化防止では
大気中の二酸化炭素濃度を
減らすどころか
却って増加させ続けている
という現状を放置して
大量の温室効果ガス
を大気圏内へと
今も尚
吐き出し続けている
その事実を
みない
経済認識能力をもたないことが
今般判明した
アベノミクスに賛同した
似非エコノミストたちは
失敗することが自明であった
誤った経済政策を徒に持ち上げて
三年以上の年月
無駄に費やしてきただけでなく
インフレ目標に辿りつけなかったばかりか
デフレ経済へと
再び
舞い戻るという拙い経過を
自らの判断で生み落とした
指導階級を構成する
上部構造
即ち
選良と官僚
とが野合してできた
利益共同体
と呼ぶべき
鵺
の如き
実態を消した
欲望に塗れた
一大勢力が
よってたかって
この国を
緩慢に
ダメにした
その事実は
既に千兆円の大台を突破した
累積債務の規模
に既に明らか
世界最高額の借金
を抱える国へと
この日本を押し上げた
現代史には
数字が示す動かぬ証拠
が山を為すほど
数多く見られる
バブル経済を潰した当時の政権以降
経済対策を悉く誤りつづけ
予算規模を膨張させてきた
その不見識ぶりが
債務規模の数字となって
如実に示されている
この膨大な赤字財政
を生み育ててきたのは
いうまでもなく
歳出欠陥を放置して
その原因から目を反らせてきた
国会の咎
事実関係の確認を怠り
歳入欠陥へと
それを繰り返し
擦りかえていた
国会の成員すべてが生み出した
怠慢が生んだ
その帰結
予算案を作成した
抽象名詞としての官僚
が歳出欠陥を歳入欠陥へと
言い換えた
選良はというと
態の良い国会審議を行って
さして影響のない微調整を加えることで
政府としての存在意義を
国会で立証した
積もりになっていた
形式的な通過儀礼を経たことにして
選良が官僚を支配する
政治システムが機能している
かの如く国民に思わせてきた
実態は
官僚が選良を制御する
という構図が
夙に成り立っていて
予算要求した官僚が
選良のメンツを立てる形で
若干の手直しを施した上で
新年度予算を
国会がめでたく成立させる
というプロトコルを
この利益共同体の面々が
打ち揃って
成り立たせてきた
デマンドサイドが
サプライサイドを
コントロールする
というのがこの国の
歴史が生んだ
シキタリ
赤字国債を合法化するための
一年だけの時限立法を
毎年繰り返してきた
ということが
膨大な規模の赤字財政の
生みの親
官僚が要求する予算を
選良が無批判に厚くしてきた
国会全体の罪は
言うまでもなく
極めて重い
赤字国債を解消して
財務規模の健全化を図る
という理由で
消費税率を2%引き上げて
合計で5%としたとき
デフレへと日本経済は陥った
その一線を越えると
もう後戻りすることができない
シュワルツシルト半径を
欲に目をくらませた
利益共同体が踏み越えたとき
失われた二十年が始まって
いまや二十五年へと
五年拡大する事態となった
誤った経済背作の失敗
の影響は
まことに巨大
この事実に関する認識能力を持たない
すべての選良は
責任を取ることを避けて
アベノミクスに便乗する形で
消費税を更に
3%上乗せする決定に
賛同してしまったのである
これが底の浅い経済政策だった
アベノミクスの足を
強く引っ張ることとなり
三年以上たった現在も
当初のインフレ目標である
2%
の壁に尚迫れない状態
へと経済を据え置いている
現実認識能力を失って久しい
指導体制の構成員たちは
事実関係の確認を怠ったまま
量的緩和を繰り返すことを許し
ついにこれを飽和させ
マイナス金利を強引に導入する
決断を行った
二年目の段階で
停滞する経過に焦った政府は
第三の矢
を継ぎ足したのだったが
実行されずに
無効
となった
ツギハギだらけの泥縄方式
が奏功した
とする事例はこれまでない
この余りにも愚か極まる症例は
グランドデザインが熟慮されておらず
思い付きの経済政策
を寄せ集めて
単に縫い合わせただけ
という
まことに粗末なものだった
GDPの60%を占める
個人消費は直ちに沈降してしまい
マイナスの符号のついた
GDP成長率を
この国へと導いた
国が演出して実現させた円安効果で
潤ったのは
輸出関連産業の周辺
だけ
それ以外の分野に於いては
所得水準は低迷をつづけ
国民の購買意欲を
却って失わせる
という粗末な経過を
実現させた
指導体制に未解決の課題が残されている中で
参議院選挙が今日七月十日
投開票される運びとなった
問題解決能力がない候補者たちは
政党の庇護をうける形で
選良となることを
こそって目指す
戦後一貫して続けられてきた
欧米型の民主主義政治の形態は
日本では弱小政党の乱立を招き
勢力の分散を急がせた
その一連の経過が
与党政府の支持層を厚くして
多数派を形成する力となった
与党に問題認識能力がなければ
野党にそれが求められるのだが
この国の選挙制度は
個人ではなく政党
を単位とする
勢力争いに終始してきた
問題の所在を知らない選良が
政策判断を誤ったのは
理の当然
というべきこと
政党が責任を負うシステムが
個人の責任を曖昧なものにした
こうして政党の分裂が進み
一強多弱の国会の在り方が
国の方針を長期間迷わせることを
国民に許すよう
方向づけた
問題のある政治制度を批判するには
投票率を10%以下へと
引き下げるのが有効なのだ
一割に満たない投票率で当選しても
その選挙には
国民の信認それ自体が
90%以上
欠けている
投票率の緩慢な低下ではなく
急激な低下
というドラスティックな変化
がなければこの国の政治制度は
永久に変わらない
選良自らが危機感を抱かない限り
有効な対応を
当事者がとることは
不可能
そこで選良の問題認識能力が
はじめて
試される
何が問題であるのか
ということさえ
みていなかったということが
フィードバックのかからない
つまり同じ問題を
性懲りもなく
果てしなく繰り返す
愚かな政策の無批判な続行を
国民に容認させてきた
其の過去の経過というものが
この国の現状を
与えた
ということになるハナシ
であった
国民の不幸は
能力のない選良に
将来を託さざるを得ない
という
その救われなさ
にこそ
あるのだ