金利が上がるということは
インフレであることの
証明
金利の低下がつづく
ということは
その反対の
デフレの証拠
この違いを知らないと
消費者物価だけが高くなり
金利は一層低くなる
という
インフレでありながら
デフレがすすむ
というキッカイな
乖離現象
が景気の復興を妨げる
それはさながら
加速しながら制動する行為
のさま
によく似ている
景気がよくなれば
政策の是非
に関係なく
モノの値段はどんどん上がり
金利は追いかけるようにして
その後ろを随いてくる
インフレ効果を狙ったのが
FRBによる
先の利上げ
金利を事前に引き上げておくことで
国内経済を牽引しようと試みた
過剰流動性を身に帯びて
世界中に分散しているドルが
金利の高い地域へと一斉に向かい
未成熟な市場から
真っ先に逃げ出して
ローカル市場から
流動性の厚みを消し
経済活性に負の圧力をかけ
景気を余計に冷え込ませる
という展開がが
世界中で観察された
中央銀行が量的緩和を卒業して
質的緩和へと戻っていけば
金融政策の自由度は
自動的に高まる
景気が過熱すれば
金融引き締めを行って利率を高め
反対に
景気が軟弱化するようであれば
質的緩和を意味する利下げ
を行うことで
流動性に活性を付与する動因
を与えることが可能となる
状況に応じて
金融政策を使い分ける
ということが
中央銀行がもつ存在理由
の重要な項目の一つ
日銀のケースでは
量的緩和を異次元レベルで行っていながら
マイナス金利の導入
に踏み切らざるを得なかった
アベノミクスと呼ばれるインフレ誘導政策
が成功していたのが事実なら
景気をコントロールする目的で
政策金利を
機動的に
引き上げて
インフレを抑制する
金融引き締め
へとシフトすることが
四年目となる今年あたりから
その兆候が濃厚に窺えるよう
変化していた筈だった
アベノミクスの失敗は
消費増税を合理化する
という目的の不健全性だけでなく
インフレという状況の理解
に根源的な誤りを潜ませていた
という初歩的な認識の齟齬
が招いたものに相違ない
物価が上がることで
インフレになる
と身勝手に即断してしまった指導階層は
緩和マネーを手段とする
円安効果を誘導することに成功し
当時単位当たり80円だった
円の購買力平価を
短期間で半減させてしまい
120円へと50%も
どや顔で下落させていた
輸入物価は五割ほど高くなり
国内市場でも
消費財のコストが
それ以上へと上昇し
消費者は
消費増税と円安効果
の十字砲火を浴びせられ
逃げ場を失って
可処分所得を大幅に減らした結果
GDPの六割を占める消費市場で
マイナスとなる指標を積み上げた
消費財の需要が伸びず
企業が経済政策で生産を拡大しても
在庫を増やしただけとなり
企業の経営に負担となる割合を
増やす結果に終始した
アベノミクスによって生じた一連の経過は
企業の資金需要を低下させる動因
となってその後機能し続けている
企業はそれまで内部留保を積み上げていて
金融機関に依存するリスク
を避けるようになっており
その手段の一つとして
労働環境劣悪化させていったことによって
人件費を中心とする固定費の圧縮を急ぎ
嘗て社会問題として指摘されていた
銀行による所謂貸し渋りや
貸し剥がし
などの粗雑な行為の影響を免れようとして
内部留保の積み上げを
企業の義務と心得
マイナス金利の時代になってさえ
銀行融資を避けたがる傾向を強めていた
その結果
借り渋り
という経過を生み出して
資金需要が新たに生じたとしても
自己資金で賄う体制が築かれていた
元はといえば
国会の不明が
バブル経済に針孔を空け
経済を収縮させたその対策
として
銀行を救済する道を選び取った
という選択の誤りが
公的資本の強制的大量注入を
金融市場で例外なく行わせ
金利負担を強要された側の民間金融機関が
望まない合従連衡を行ったことによって
現在のメガバンクを
誕生させることとなったのだった
公的融資を受容するよう強制された銀行は
その返済を急ぐ必要に迫られ
融資先からの資金回収を急がざるを得なくなり
貸し剥がし
と形容されるほどの
強制的な返済を強要した過去が
内部留保の積み上げを
企業に義務と思わせた
日銀からマイナス金利を設定されていながらも
資金需要がなければ流動性は停滞する
企業の側には兵糧が十分備わっており
融資したい側の銀行と
景気の回復を感じ取れない企業との間とで
資本の貸し借りを巡る駆け引き
が行われる時代が俄かに生じた
ということになる
まことに皮肉な経過が起きていた
大量の不良債権を抱え込んだ金融機関を
国があのとき
潰す決断を怠って
公的融資を実行した
というその判断の誤りが
四半世紀の時を経て
国が市場から報復を受ける
身分となったその次第
国会で生じた判断の誤りが
巡り巡って己に還る
というのはまさしく世の倣い
日銀が導入したマイナス金利というものは
デフレを証明する経過
以外のナニモノでもないのだ
インフレを人為的に誘導できる
と思い込んだ知識階級の浅薄さ
がインフレ目標を自ら遠ざけさせただけでなく
中央銀行にデフレの証明を急がせた
という実に愚かな話なのである
日本の現状は
国会の不明に基づいて起きたもの
政治に寛容な国民が
愚かなる選良を生み出した
ということが
問題の本質
として国民の眼前に横たわっている
知識が豊富にあったとしても
その意味を理解することができていなければ
有効な結果など到底得られない
学力を競って勝ち上がってきた中央官僚に
思考力がなく
論理構成に瑕疵がなければ合理的
だと教育がそのように思わせてきた
判断能力が優れていても
知識量に於いて官僚の支援を必要とする
頭は良くてもその使い方に
未解決の問題を多く残す選良とが
野合することによって
この粗末な現況を国民へと押し付けた
バブル経済崩壊直後の一時期は
不作為の三年
と当時からそう呼ばれていた
現実認識だけでなく
判断能力が共にない指導階層が
事態の急変に狼狽していたあの期間
が
デフレ経済のそもそもの
生みの親
起きていることの
事実認識に
正当性が担保されていたのであれば
初動の三年程度で
日本経済を再生させることは
十分に可能であった
その後の経済政策が
悉く間違ったものとなったのは
寧ろ
当然の帰結
というべき経過
学力重視へと特化した高等教育は
世界中の優れた指導者たちから
思考力を取り上げて
不正な認識であると意識させることなく
批判精神を失った国民に対して
独善的に振る舞って
誤った経済政策を
いつまでも連ねて
問題の所在に気づけない
という状態にながく留め置いた
国際経済全体を
稚拙で粗雑な判断で
勝手に逼塞させておきながら
自らの責任を顧みることができない
という困った為政者たちの一群を
戦後の高度化した教育が
一貫して今なお再生産しつづけている
止まらない温暖化と
止まらないないデフレ経済とは
共通する一つの原因から
生み出された
双子の魑魅魍魎の首魁
となったある存在が与えたもの
に他ならない
教育の失敗は
このようにして
惑星全体に
強い負の圧力を今かけている
教育の失敗を
個々人が
独自に察知するようになったとき
不具合のすべては
短期間で
おそらく消え去る
批判精神が不在なら
あらゆるフィードバックは
成り立たない
世界の現状はその結果
インフレであることの
証明
金利の低下がつづく
ということは
その反対の
デフレの証拠
この違いを知らないと
消費者物価だけが高くなり
金利は一層低くなる
という
インフレでありながら
デフレがすすむ
というキッカイな
乖離現象
が景気の復興を妨げる
それはさながら
加速しながら制動する行為
のさま
によく似ている
景気がよくなれば
政策の是非
に関係なく
モノの値段はどんどん上がり
金利は追いかけるようにして
その後ろを随いてくる
インフレ効果を狙ったのが
FRBによる
先の利上げ
金利を事前に引き上げておくことで
国内経済を牽引しようと試みた
過剰流動性を身に帯びて
世界中に分散しているドルが
金利の高い地域へと一斉に向かい
未成熟な市場から
真っ先に逃げ出して
ローカル市場から
流動性の厚みを消し
経済活性に負の圧力をかけ
景気を余計に冷え込ませる
という展開がが
世界中で観察された
中央銀行が量的緩和を卒業して
質的緩和へと戻っていけば
金融政策の自由度は
自動的に高まる
景気が過熱すれば
金融引き締めを行って利率を高め
反対に
景気が軟弱化するようであれば
質的緩和を意味する利下げ
を行うことで
流動性に活性を付与する動因
を与えることが可能となる
状況に応じて
金融政策を使い分ける
ということが
中央銀行がもつ存在理由
の重要な項目の一つ
日銀のケースでは
量的緩和を異次元レベルで行っていながら
マイナス金利の導入
に踏み切らざるを得なかった
アベノミクスと呼ばれるインフレ誘導政策
が成功していたのが事実なら
景気をコントロールする目的で
政策金利を
機動的に
引き上げて
インフレを抑制する
金融引き締め
へとシフトすることが
四年目となる今年あたりから
その兆候が濃厚に窺えるよう
変化していた筈だった
アベノミクスの失敗は
消費増税を合理化する
という目的の不健全性だけでなく
インフレという状況の理解
に根源的な誤りを潜ませていた
という初歩的な認識の齟齬
が招いたものに相違ない
物価が上がることで
インフレになる
と身勝手に即断してしまった指導階層は
緩和マネーを手段とする
円安効果を誘導することに成功し
当時単位当たり80円だった
円の購買力平価を
短期間で半減させてしまい
120円へと50%も
どや顔で下落させていた
輸入物価は五割ほど高くなり
国内市場でも
消費財のコストが
それ以上へと上昇し
消費者は
消費増税と円安効果
の十字砲火を浴びせられ
逃げ場を失って
可処分所得を大幅に減らした結果
GDPの六割を占める消費市場で
マイナスとなる指標を積み上げた
消費財の需要が伸びず
企業が経済政策で生産を拡大しても
在庫を増やしただけとなり
企業の経営に負担となる割合を
増やす結果に終始した
アベノミクスによって生じた一連の経過は
企業の資金需要を低下させる動因
となってその後機能し続けている
企業はそれまで内部留保を積み上げていて
金融機関に依存するリスク
を避けるようになっており
その手段の一つとして
労働環境劣悪化させていったことによって
人件費を中心とする固定費の圧縮を急ぎ
嘗て社会問題として指摘されていた
銀行による所謂貸し渋りや
貸し剥がし
などの粗雑な行為の影響を免れようとして
内部留保の積み上げを
企業の義務と心得
マイナス金利の時代になってさえ
銀行融資を避けたがる傾向を強めていた
その結果
借り渋り
という経過を生み出して
資金需要が新たに生じたとしても
自己資金で賄う体制が築かれていた
元はといえば
国会の不明が
バブル経済に針孔を空け
経済を収縮させたその対策
として
銀行を救済する道を選び取った
という選択の誤りが
公的資本の強制的大量注入を
金融市場で例外なく行わせ
金利負担を強要された側の民間金融機関が
望まない合従連衡を行ったことによって
現在のメガバンクを
誕生させることとなったのだった
公的融資を受容するよう強制された銀行は
その返済を急ぐ必要に迫られ
融資先からの資金回収を急がざるを得なくなり
貸し剥がし
と形容されるほどの
強制的な返済を強要した過去が
内部留保の積み上げを
企業に義務と思わせた
日銀からマイナス金利を設定されていながらも
資金需要がなければ流動性は停滞する
企業の側には兵糧が十分備わっており
融資したい側の銀行と
景気の回復を感じ取れない企業との間とで
資本の貸し借りを巡る駆け引き
が行われる時代が俄かに生じた
ということになる
まことに皮肉な経過が起きていた
大量の不良債権を抱え込んだ金融機関を
国があのとき
潰す決断を怠って
公的融資を実行した
というその判断の誤りが
四半世紀の時を経て
国が市場から報復を受ける
身分となったその次第
国会で生じた判断の誤りが
巡り巡って己に還る
というのはまさしく世の倣い
日銀が導入したマイナス金利というものは
デフレを証明する経過
以外のナニモノでもないのだ
インフレを人為的に誘導できる
と思い込んだ知識階級の浅薄さ
がインフレ目標を自ら遠ざけさせただけでなく
中央銀行にデフレの証明を急がせた
という実に愚かな話なのである
日本の現状は
国会の不明に基づいて起きたもの
政治に寛容な国民が
愚かなる選良を生み出した
ということが
問題の本質
として国民の眼前に横たわっている
知識が豊富にあったとしても
その意味を理解することができていなければ
有効な結果など到底得られない
学力を競って勝ち上がってきた中央官僚に
思考力がなく
論理構成に瑕疵がなければ合理的
だと教育がそのように思わせてきた
判断能力が優れていても
知識量に於いて官僚の支援を必要とする
頭は良くてもその使い方に
未解決の問題を多く残す選良とが
野合することによって
この粗末な現況を国民へと押し付けた
バブル経済崩壊直後の一時期は
不作為の三年
と当時からそう呼ばれていた
現実認識だけでなく
判断能力が共にない指導階層が
事態の急変に狼狽していたあの期間
が
デフレ経済のそもそもの
生みの親
起きていることの
事実認識に
正当性が担保されていたのであれば
初動の三年程度で
日本経済を再生させることは
十分に可能であった
その後の経済政策が
悉く間違ったものとなったのは
寧ろ
当然の帰結
というべき経過
学力重視へと特化した高等教育は
世界中の優れた指導者たちから
思考力を取り上げて
不正な認識であると意識させることなく
批判精神を失った国民に対して
独善的に振る舞って
誤った経済政策を
いつまでも連ねて
問題の所在に気づけない
という状態にながく留め置いた
国際経済全体を
稚拙で粗雑な判断で
勝手に逼塞させておきながら
自らの責任を顧みることができない
という困った為政者たちの一群を
戦後の高度化した教育が
一貫して今なお再生産しつづけている
止まらない温暖化と
止まらないないデフレ経済とは
共通する一つの原因から
生み出された
双子の魑魅魍魎の首魁
となったある存在が与えたもの
に他ならない
教育の失敗は
このようにして
惑星全体に
強い負の圧力を今かけている
教育の失敗を
個々人が
独自に察知するようになったとき
不具合のすべては
短期間で
おそらく消え去る
批判精神が不在なら
あらゆるフィードバックは
成り立たない
世界の現状はその結果