こ と の 端

散文でロジックを
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因 果 応 報 ④

2015-08-23 07:51:20 | Weblog
思考力を失っているこの国の指導者

全員



交流の電力消費を減らせば

その分だけ

発電所で燃やしている

化石燃料を減らす効果

が得られる

とする

物理法則を完全に無視した

有害な法律を採用し

止まらない温暖化を

いま

世界中で

盛んに

生み出している最中

という現状が

既にある


問題の本質を見失っている

というその事実が

大気中の二酸化炭素濃度を

400ppm以上の水準へと

着実に高めさせてきたのは

数値結果が示す通り

明か


異常気象の連鎖は

いうまでもなく

指導階級に属する総員が

こぞって

引き起こした

とすべき

粗末な事態


周波数がなければ

絶対に

成り立たない交流電流を

電力消費を減らすことで

抑制できる

としてきた世界共通の頑迷な思い込みに

相変わらず気づかないまま

効果のないことが

夙にわかっている

各種の温暖化防止対策の実施

に投じられた国家予算を

いたずらにただ積み上げ

国民に還元するための成分を

ひたすら

無駄に費やしてきた

行為が生んだ

損失

が経済成長に不可欠の

需要の有効性を

完璧に消し去った


その夥しい数の不始末の合計が

いま

市場主義経済

で成り立っている国際社会に

一層強いデフレ圧力を

懸けている


地下資源の大量消費が

温暖化防止目的で失われてしまうと

決済通貨であるドルの需要も

同様に低下せざるを得なくなる

ドルの供給を生業とする

国際金融資本と

通貨発行権を有する

合衆国政府とが

温暖化対策から実効性を

予め取り除いておくことで

世界中で

石油の需要が増え続けるよう

背後にまわって

温室効果ガスの濃度上昇を

問題視することを

一貫して

避けさせてきた


このため

世界は実効性がない

各種の不毛な対策に

安心して邁進できるようになり

石油の消費を心置きなく増加させ

それによる経済成長率

の上昇を維持しながら

ドルの需要を

恒常的に高め続けさせる行為に

意味を知らないまま

せっせと勤しんできた


ドルに過剰流動性が備わるようになったのは

アメリカが一方的に離脱した

金本位制を見限ったドあのルショック

から後になってからのこと


それと全く同じ方法で

気候変動枠組み条約から

真っ先に離脱する

と一方的に決めたのは

当時の米政府

即ち

ブッシュジュニアが大統領となっていた

その時代


それから

石油の利権を巡るかけひきを経て

アメリカがイラク戦争へと

国際社会を誘導するようになり

今では中東を

世界中で最も危険な地域

へと

変えしまう結果を

引き出した


皮肉なことに

原油相場は現在

最低水準を突破する

値下がりを記録するほど

軟弱化してしまい

米大陸で

地下資源を効率よく取り出す術が

実用化されたということが

産油国に

強い値下げ圧力を懸ける

予期せぬ変化を

与えることとなったのだった


不具合の一切は

機軸通貨となっているドルの発行権をもつ

アメリカと

ドル需要国

即ち

産油国の思惑と

石油消費国のすべてとが

こぞって招いた

不埒な結果


諸悪の根源は

アメリカのもつ独善主義

に帰することなのだ


ドル経済圏の関与

に絶対的に依存するようになった

国際経済の在り方というものが

政治と経済のそれぞれの反応場

に於けるいくつもの不安定性を

人知れず

与えてきた


その主体こそ

かつてのドル資本

現在では

資本の供給と調整を担当する

世界中いたるところに拠点を置く

国際金融資本と呼ばれる

巨大なネットワークで繋がった

貪欲な組織


ドルの過剰流動性を拡散させてきた窓口

の役割を果たしつつ

FRBが

政策金利を調節する機能を担うことで

市場から

余ったドルを回収する

インターフェースとなるシステムを

着々と

作り上げてきた


リーマンショックが

ドル余り現象の結果として

サブプライムローン市場に

活路を見出そうとして

資本をそこへと収斂させてきた

挙句の果てに起きた

金融事件

であることは既に総括されている


たった二年しかない

支払猶予期間が短すぎた

いうことが

資本の回収を急いだ

貸し手である国際金融資本に

焦げ付きを生じさせた

その理由

借り手の返済能力を大幅に超えた融資を

連綿として

行ってきた

不動産関連の大規模融資の在り方が

08年秋

ついに

米本土で全容不明な

大規模な焦げ付き

所謂デフォルト

を発生させてしまったのだった


急遽とられたゼロ金利政策と

三度に亘って実施された

量的緩和はこの金融事件がきっかけ

となって引き起こされたもの

それだけではなく

G8をG20へと拡大することで

資本制度の維持をかろうじて

保たせた

とする記録は経済史のエポック

となっている


その収束を意味する

FRBによる政策金利の引き上げが

示唆されていたのだったが

中国市場を起源とする経済事案が

そのタイミングで発症することとなり

原油相場の下落とも相俟って

ドルの需要水準を

大幅に引き下げる

最大の原因が国際化することとなった


市場経済全体に重大な影響を及ぼす

その変化は

株式市場全般に

世界同時株安

という変化をたった二日で齎した


ドル余り現象を放置しておけば

ドルの通貨価値は

過剰流動性の膨張

によって毀損され

世界規模の通貨インフレ

へと発展していく可能性を高める


これを避けるためには

ドル金利の引き上げは

急務なのだが

金利の上昇は株式相場に

強い下押し圧力を懸けることになる

他者資本を活用する企業は

金利上昇で支払利息が増え

それが企業収益を圧迫することから

株価の下落となって顕れる


FRBの今後の裁量次第で

市場経済の命運が決まる

ことさえあり得るのだ


アメリカ経済が成長余力のあるうちに

ドルを速やかに回収して

市場で余っている基軸通貨を

消しておかなければ

想像を絶する破局が待ち構える

滝壺

へと

一斉に世界中が沈み込む

実に高度な危機が

市場経済に忍び寄りつつあるようだ


ドル金利の反転上昇という

通貨当局が下すその意思決定は

外貨売りドル買いを急がせ

ドル需要国の多くが

自国通貨の価値低下による

購買力の喪失

を強制されるようになる


石油の消費を急がせることで

利益を得てきたそのアメリカが

過剰供給したドルを

市場で大量に余らせると

政策金利を機動的に引き上げることで

ドルの通貨供給量を制御することが

これまではうまくできていた


クリーンスパンの時代には

そんなことが頻繁に起きていた

リーマンショック以降

それとは様相を異にした

金融政策の実施を

その主体であるFRBが

近い将来

市場から迫られることになる


原因を与えた者が

結果を引き受けなければならない

というのは哲理

宇宙法則といってもよいほど

普遍的なこと

日本語の表記なら

因果応報

ということになる話なのだ


失った思考力を取り戻さない限り

正しい判断を下すことは

到底不可能


そのカギは

教育にある
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